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うた

26
哀しくなってしまうくらい大切なひと
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#日記

『』

『寝室』2024.02.26

布団の四隅は揃ってないと嫌だって言うから
苦手なりにシーツの紐結ぶとこ探すの
ひっくり返ったり一つずれたりして間違えた
いつかの私みたい 時が止まった気がした

貴方が撮る写真はいつも言葉にできないけれど
上手いとか下手とかじゃなくてすごく好きだった
季節に合わせて着る服の色を変えてみたり
同じことで何度も大笑いする貴方が好き

いつかこんな夜のことも忘れてしまう

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『』

『愛は屁理屈』2023.8.2/8.3

ハートを半分に割ってひっくり返しても
綺麗な形にはならないのにさ
愛の形は一つじゃないって
まるで屁理屈みたいじゃないか

重力も敵わない暑さに恋が蕩け出した
ドライアイスで火傷する意味不明さ
あれとよく似てるね僕等は
どこまでも宇宙と海のまんま

愛は屁理屈 愛の屁理屈
存在証明さえも困難な無形の財産
いつか全部忘れてしまってね
覚えている間はぎゅっと抱

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『』

『灰色』2021.4.25

描いた灰色は痛かった
味もしない 変わり映えもない
あの日に戻るにはもっと多くの
時間と代償が必要だった

「こんな日々も愛したい」
こんな歌も歌わなくていい程の何かが
ずっと欲しいまま

嘘と理想で塗りつぶした人生に意味はありますか
花がただ美しくて風に移ろう感情をどうか
壊してくれませんか もう夜を待ちたいから
全部忘れて 遠去かって さようならをなぞって

痛み

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『』

『懲りない』2023.1.19/4.12

懲りないねって笑ってほしい
明け透けになって二人
夜のサイドランプの下で遊んでいよう

花束も似合うし一輪の花も似合うよ
貴方は私を絶対に仲間はずれにしない
鍵のかかった愛にそっと息をかけられて
こんなに容易く壊れてしまったのは初めてだ

認めるとか許すとか面倒な感情の全部を
貴方は私にくれるでしょう

優しさだけで息はできないけど
懲りずに私は全部をあ

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『』

『エンディング』2023.5.25/6.10

忘れた方が良いことも
どこかで忘れたいことも
それだけは解っているのに
それだけが解っていた

許すことが苦手な私を
いつだって許してくれた貴方を
ただ貴方一人は許せたこと
容易く許せてしまう 今も

喘息気味の貴方がよく眠れるには
どうしたらいいのか考えている

終わりはいつか自分で決めるよ
貴方だってきっとそうするでしょう
月の光のような詩を零し

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『』

『貴方が』2022.12.1

白い雪が貴方を切なくさせていますように
胸を通り抜ける風に気付いていますように
電車の窓から見えた枯れ木の並木道
一人で歩くには広すぎるね

分厚い灰色の雲 冬曇りの空
晴れ間が白く光る

会いたいが痛くて堪らない
あってしまえば終わりが来るのも恐いよ
それでも溢れる熱に火傷して
ずっとずっと泣いていた

ずっとずっと貴方が

いつか貴方が私をちゃんと壊してくれます

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『』

『嘘』2023.3.20

何にも残らないよ
だから安心していい
どうせ全部忘れてく
言葉にしたら涙がこぼれた

出逢った日の日付は
思い出せないのに
出逢ったあの瞬間のことは
こんなに焼き付いてるんだろう

冷たくてさらりと乾いた手
春みたいな貴方の笑顔

もう少しも好きじゃない
ちっとも思い出さない
記憶を結んでなんかないけど
春は痛いな 痛いな
/
壊れるくらい好きだったなんて
口に含んだこ

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『』

『銀狼』2021.10.6

冷えた夜の底で
貴方の夢を見る
眠っても眠れずにいる
ここは孤独の銀狼

何も壊さないから
そっとしておいてよ
淋しさの形をなぞる
満月が僕を見る

揺蕩って
ただ あの日に帰りたかった
貴方のせいだ 貴方のせいだ
愛を奪っていく
成り果ててしまった灰が
胸にたまって
息もできぬ程

冬の雲に潜む
真空で息をする
歩けど歩けど行き止まり
ここは孤独の銀狼

死は恐れな

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『』

『夢が崩れる』2023.2.25

泣いてしまいたかった
いっそ自分の為だけにって
やけくそになった心でまだ
貴方のこと想ってる

名前をつけてしまえば
枠におさめてしまえば
ありふれた感情になるって
優しくない嘘だ

いつか忘れる言葉で声で
貴方を想った私も忘れてしまおう

最低な私を上手く言葉にできない
こんなはずじゃなかったってしもやけした心が痛い
触れられない話もできない そんな距離で

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