『』

『寝室』2024.02.26


布団の四隅は揃ってないと嫌だって言うから
苦手なりにシーツの紐結ぶとこ探すの
ひっくり返ったり一つずれたりして間違えた
いつかの私みたい 時が止まった気がした

貴方が撮る写真はいつも言葉にできないけれど
上手いとか下手とかじゃなくてすごく好きだった
季節に合わせて着る服の色を変えてみたり
同じことで何度も大笑いする貴方が好き

いつかこんな夜のことも忘れてしまう
そう思いながら毎日を越えてゆく
記憶に結びついた感情だけが残って
それだけで意味もなく切なくなるんだろう
愛して 愛して 愛して その後に絶望して
それでも性懲りもなくまた愛してゆく
大丈夫 ちゃんと好きだし
ちゃんと悲しいよ。ずっと


合う枕が見つからないって寝室に
どんどん増えていくそれが柔らかく日を浴びる
照らされて見えた埃がきらきらと光る
そうやって価値を探しているの

綻びだらけの気持ちでたまに弱ってしまうけれど
貴方を大切にしたい心はいつだって差し出せる
二月の冷えた空気が貴方を悲しませるなら
同じ部屋で一つになろう手を重ねて融けて

いつか貴方の居た日々も夢になってしまう
そう解っていて毎日を過ごしている
歌えば名前もない感情が顔を見せて
それだけで訳もなく泣きたくなるんだろう
愛して 愛して 愛して その後に傷ついて
それでも飽きもせずにまた愛してゆく
大丈夫 ちゃんと好きだし
信じたいと思ってる


大切なこと 何ひとつうまく言葉にできなくて
だけど だけどね、
言葉にできないからこそ貴方にあげたいと思ったの
忘れないで 貴方のこと愛してる


いつかこんな夜のことも忘れてしまう
そう思いながら毎日を越えてゆく
記憶に結びついた感情だけが残って
それだけで意味もなく切なくなるんだろう
愛して 愛して 愛して その後に絶望して
それでも性懲りもなくまた愛してゆく
大丈夫 ちゃんと好きだし
ちゃんと悲しいよ。ずっと






ここ数日詩を書いて夜を越えている。貴方への想いを紡いでいないと夜も創れないし生きていけない、のかもしれない。noteは今あまり書くことが浮かばないし筆も進まないけど、決して双方代わりではないと私の中で認識ができた。

才能があるわけじゃないから、明確にシチュエーションが存在したり一つの想いや事象にフォーカスして詩を書くことができず(というか、その焦点を当てる作業がとても苦手なんだと思う)いつだってぼんやりと私の中にあるぐちゃぐちゃに混ぜられた感情を見せられるものだけ取り出して綺麗に繕って言葉にしている、という感覚。

性格が暗いからどうしても言葉も暗澹たるものになってしまって、それでも私は貴方を愛していることが嫌なわけじゃなくて幸福で仕方がないって、伝えたかった。遺しておきたかった。

美しくなくてもずっと貴方のことが好きだったし、言葉にできない想いこそ貴方に差し出したかった。全部全部あげたかった。今もそうだよ

そんな歌です。きっと



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