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絵、文、コピー、書道。 「 かくこと」がわたしの自然体 🦭🌈 かいていると無心になれ…

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絵、文、コピー、書道。 「 かくこと」がわたしの自然体 🦭🌈 かいていると無心になれます ( 色えんぴつ、水彩、筆ペンがすき♡ ) 2022年、春から 大阪文学学校、詩の講座 松本クラスで お世話になり2年が経ちました。感謝

記事一覧

おつゆのちぃしっこ

「 おつゆちゃん。もうちょっとだけ、寄って 紙のうえでやってな。おつゆちゃん … 」 キッチンの はみ出したおしっこをふきふき、夫の声 おつゆは1日、何十個もおし…

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1か月前
2

げんちゃんの変顔べんとう

最近、更年期のせいか 朝、ずぅーんと暗い私 家を出るのも超ギリギリ そんな私に弁当をもたせ 玄関にある自転車をドアの外に出し 愛犬おつゆを連れて エレベーターに一緒…

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4か月前
3

お家

洗濯ものを ベランダから 取りこんだ かめむしが 私のピンクのぱんつに くっついている あ。 と思い ベランダのがじゅまるの 鉢の上にぱんつを乗せた しばらく経ち 「 …

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8か月前
5

夫、第2の巣立ち

トントントン… 包丁の音で 目がさめる。 最近、夫の玄ちゃんが お弁当をつくってくれだした。 お弁当を作り終えたら 私の傍らに置き 先に家を出る。 玄ちゃんは 18歳か…

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9か月前
9

ガマガエル、人間として生きる

ここ数年、自分を解放しようと思い続けてきた。 きっかけは3年前に受けた、 山田ズーニーさんの 文章講座 「 想いを表現する 」だった。 私はその頃、編集ライターとい…

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1年前
4

サムギョプサル・ゴーヤチャンプル・豚キムチ

水曜は7時から 仕事終わりのリラックスヨガ 今夜のおかず、なにしよう いつもは、夫の担当だけど 最近、残業つづきで頬がこけてる しかも仕事をやめるといいだした 今夜…

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1年前

勇者よ しずかに 眠れ

11月30日。49歳になった 夫がそのお祝いに京都の 「 イル・ギオットーネ 」へ 連れていってくれた お店は、清水寺のふもと 五重塔を左に折れるとある ランチを食べ 美味…

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1年前
2

手紙

5年前 インドへ旅行した 当たる。と噂の占星術に行ったけれど 「 生まれた時間がないと 正確な結果がわからない 」と言われた 私は、生まれた時間を知らない あきらめかけ…

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1年前
2

アントニオ猪木さんへのオマージュ

2022年10月1日 猪木が死んだ 本名、猪木 寛至(いのき かんじ) 元 プロレスラー。国会議員 平和をめざし、世界を奔走した男 14歳でブラジルへ家族と渡り 朝5時から夕方5…

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1年前
2

毛たちの反乱

先日、年の近いとんちゃんと たこ焼きをつまみながら、 いつもの近況報告会 とんちゃんが 髪の毛をのばしながら 「 最近、クセ毛がひどくなってきた… 更年期やからかな…

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1年前

カモナ マイ ルーム

仕事から帰ると 植物に霧ふきしてまわる わたしの部屋は 7階建ての最上階 公園と神社にかこまれたわが家 さえぎる建物がなく 風吹きすさび 西陽がえげつない サボテン…

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1年前

まゆげ

最近の若者は まゆげの上の毛をととのえる派と まゆげは自然派がいる。 まゆげの上の毛をととのえる派は なにか違和感。 私から見たら、ヤーさんのソリコミ。 まゆの上の…

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1年前

おつゆのちぃしっこ

「 おつゆちゃん。もうちょっとだけ、寄って
紙のうえでやってな。おつゆちゃん … 」
キッチンの
はみ出したおしっこをふきふき、夫の声

おつゆは1日、何十個もおしっこをする
直径10cmくらいの小さなおしっこ

これを私たちは
「 ちぃしっこ 」( 小さなおしっこ )と
呼んでいる

「 ぅああ… ! またやられた (汗)」
ベッドから降りた瞬間
足のうらが濡れる

濡れた足を床につけ

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げんちゃんの変顔べんとう

最近、更年期のせいか
朝、ずぅーんと暗い私
家を出るのも超ギリギリ

そんな私に弁当をもたせ
玄関にある自転車をドアの外に出し
愛犬おつゆを連れて
エレベーターに一緒に乗り込み
毎朝見送ってくれる

げんちゃんのおべんとうは
顔になっていて
下がり眉だったり
泣いていたり
笑っていたり

いつもおべんとう箱のフタを
開けるのが楽しみになる

いつからか
ダイエットを
意識しだした私のために

お米

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お家

洗濯ものを
ベランダから
取りこんだ

かめむしが
私のピンクのぱんつに
くっついている

あ。
と思い
ベランダのがじゅまるの
鉢の上にぱんつを乗せた

しばらく経ち
「 もう、移動してるだろう 」と
見に行くと
かめむしはまだ
ぱんつの裏側にまわり
より安らいでいた

あれ?

まるでお家…。

「 かめむしが、パンツから
 離れてくれへん 」と
 夫にメッセージしたら
「 くっさ 笑 」と

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夫、第2の巣立ち

夫、第2の巣立ち

トントントン…
包丁の音で
目がさめる。

最近、夫の玄ちゃんが
お弁当をつくってくれだした。

お弁当を作り終えたら
私の傍らに置き
先に家を出る。

玄ちゃんは
18歳から同じ会社で
デザインの仕事をしていて
まる30年。

手が速く、あかぬけたものをつくる。
イラストも可愛い。
無理難題いわれても
文句を言わずセッセ、セッセと。

玄ちゃんがつくるものは
一目おかれていた。

作ったものを、

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ガマガエル、人間として生きる

ガマガエル、人間として生きる

ここ数年、自分を解放しようと思い続けてきた。

きっかけは3年前に受けた、
山田ズーニーさんの
文章講座 「 想いを表現する 」だった。

私はその頃、編集ライターという講座に
週に一度通っていて、
四国から大阪に嫁ぎ、夫以外誰にも
話したことがない過去を見ず知らずに近い
受講生たちの前で話した。

私は、小学校から18歳くらいまで
引きこもりでした。
人と会うのも自信がないし
自分のこともキライ

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サムギョプサル・ゴーヤチャンプル・豚キムチ

サムギョプサル・ゴーヤチャンプル・豚キムチ

水曜は7時から
仕事終わりのリラックスヨガ

今夜のおかず、なにしよう

いつもは、夫の担当だけど
最近、残業つづきで頬がこけてる
しかも仕事をやめるといいだした

今夜のおかず、なにしよう

自転車キコキコ、区民センター着

座ったら準備運動、足をまわして…
みぎ、ひだり
あたまにペカっと豚キムチ
ええですね

てりっと豚肉。想像したら
野菜で巻くのもええやんか
サムギョプサル登場
夫の好物。

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勇者よ しずかに 眠れ

11月30日。49歳になった
夫がそのお祝いに京都の
「 イル・ギオットーネ 」へ
連れていってくれた

お店は、清水寺のふもと
五重塔を左に折れるとある

ランチを食べ
美味しさで充たされたあと
人でにぎわう清水寺前の通りから
一本入ってみた

人の気配がなく、静かで驚く
しばらく歩くと、右手にお墓
前には、苔むした石の階段
その奥に、小さなほこら

お墓の前の石碑には「 維新の道 」と書いてあ

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手紙

5年前
インドへ旅行した
当たる。と噂の占星術に行ったけれど
「 生まれた時間がないと
正確な結果がわからない 」と言われた

私は、生まれた時間を知らない
あきらめかけていた
けれど

1年前
勇気を出して
母に手紙を書くことにした
38年ぶり

母とは10歳から会っていない

なにを書けばいいか
わからないので
聞きたいことと
わたしの現況を書いた

手紙をポストに投函したあと
家に帰って、座

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アントニオ猪木さんへのオマージュ

2022年10月1日
猪木が死んだ

本名、猪木 寛至(いのき かんじ)
元 プロレスラー。国会議員
平和をめざし、世界を奔走した男

14歳でブラジルへ家族と渡り
朝5時から夕方5時まで
手を血だらけにしながら
コーヒー豆を摘む仕事をした

17歳で、力道山の目に留まり
スカウトされ帰国

わたしは
プロレスのことは、わからない
でも、猪木のコトバが好きだ

2007年に出た
ブルータス 「言

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毛たちの反乱

先日、年の近いとんちゃんと
たこ焼きをつまみながら、
いつもの近況報告会

とんちゃんが
髪の毛をのばしながら
「 最近、クセ毛がひどくなってきた…
更年期やからかなぁ 」
ため息をついている

私も うんうん となる
私の髪は クセはあるが
ほぼストレートで
前髪だけ 矯正している

今年に入り
朝、毛たちがあちこち無尽に ふわふわと
一本いっぽんに 意思さえ感じる
毛は口々に
「 まっす

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カモナ マイ ルーム

仕事から帰ると 植物に霧ふきしてまわる

わたしの部屋は 7階建ての最上階
公園と神社にかこまれたわが家
さえぎる建物がなく 風吹きすさび 西陽がえげつない

サボテン 多肉 ガジュマル … ハーブにコケ玉
ベランダに13鉢。キッチン ベッド前に5鉢

それぞれ 居心地良い場所で 生息している

そんな中 気になる存在があらわれた
本名、チャイブ。見た目、芽ねぎ

この春届いた

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まゆげ

最近の若者は
まゆげの上の毛をととのえる派と
まゆげは自然派がいる。

まゆげの上の毛をととのえる派は
なにか違和感。
私から見たら、ヤーさんのソリコミ。

まゆの上の、白い部分が恥ずかしそう。

わたしの若い頃は
まゆの下の毛を抜いていた。

熱心に。一本いっぽん。
あの情熱は、一体何だったんだろう。
田舎モノの私は少しでも、垢ぬける気がした

はえてこないまゆげを見つめ、哀しくなる。

アイペ

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