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3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

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3 count...(3カウント)は、不思議なあちらの世界から仕入れた魔法や不思議な雑貨を使うハンドメイド雑貨屋さん。 minneギャラリーで販売中。 ここでは、アクセ…
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#アンティーク

#89 OliviaとCedric

#89 OliviaとCedric

先程よりも
少し音が大人しくなったシンクの食器たちを
うまく操りながら、Oliviaはため息をついた。

「Olivia、何か、やりたいこととかできたの?
ココを離れるの?」

「実はね…
まだ決まったわけじゃないんだけど、
この前、Cedric(セドリック)が言ってたんだけど…
彼、海底研究所に異動になるかもしれないの。
深海よりももっと深い、海の底よ。

あそこは気軽に行き来ができないから、

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#88 悲嘆の涙の扇

#88 悲嘆の涙の扇

私は、もう一つの箱を開けた。

そこには【悲嘆の涙のマスカレード】と
似た装飾が施された扇が入っていた。

あちこちからストーンがキラキラと輝き
鮮やかな青や深みのある紫など
様々に移ろう様子も同じだった。

縁にあしらわれた黒いレースや
繊細な模様もゴシック調で
ステンドグラスのような
透き通る紫や青が悲し気な雰囲気を纏っていた。

勝手に約束を決められてしまったが
土曜日はもともとOlivia

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#87 悲嘆の涙のマスカレード

#87 悲嘆の涙のマスカレード

こちらの世界に戻った翌日、
朝早くにコツコツと窓を叩く音で目が覚めた。

あぁ、Oliviaがフクロウを送ってくれたんだ…
そう思って体を起こしたとき、
それはおかしいと気が付いた。

Oliviaは昨日、遅くまで仕事をしていて
今日中には送る、という話だった。

仮に昨晩送れたとしても
一晩で着くはずがない。

恐る恐るカーテンを開けてみると
外側の窓枠を何かがガチャガチャと音を立てて
歩きなが

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#78 妖精のためのファータの実

#78 妖精のためのファータの実

「あ、そうそう!この樹の実はね、
すっごくおいしいんだよ!
Fataは世界の何よりも美味しい実を作ったの!
あっちの方にいくつかなってるはず…」

Sophiaはファータの樹の一帯の
奥の方へ進んでいった。

私は樹を観察しながら
ゆっくりSophiaの後を追った。

「あった!こっちこっち!!」

Sophiaの声のする方へ行ってみると
その近くの樹には実がいくつかなっていた。

華の中心部と同

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#77 妖精のためのファータの華

#77 妖精のためのファータの華

「そうだ!
M.ちゃん、Fata(ファータ)の樹はもう見た?」

花冠を3つ、腕輪を4つほど作り終えた時に
Sophia(ソフィア)が言った。

「ファータの樹?
扉のある、精霊の宿る樹じゃなくて?」

「ううん、違う。
ファータの樹には綺麗なお花と実がなるよ!」

「そうなの?見てみたい!」

「連れてってあげる!来て!」

私は小走りのSophiaについて行った。

道のようなモノはもう何もな

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#74 精霊の宿る樹への扉の鍵

#74 精霊の宿る樹への扉の鍵

落ち込んだ気分で自分の部屋に帰ってから
2ヶ月ほどが経った。

Oliviaからはフクロウが届いたりなどの
音沙汰も何もなかった。
きっと、気軽に連絡を取ることも
禁止されたのだろうと思っていた。

この2ヶ月、あまり積極的に
あちらの世界へ行きたい気持ちにならず
自分の生活に忙しく過ごすようにしていた。

しかし、あちらの世界には
ずっと気になっている場所があった。

それは「妖精の森」。

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#43 可憐なメタルローズ

#43 可憐なメタルローズ

Oliviaが次に取り出したのは
小さな一輪の花だった。

しかし、自然の色とは思えないほど
輝いていて金属のような質感だった。

「これも、持って行ってって
言われたものよ。」

「これって薔薇の花?」

「そうよ、メタルローズっていう名前の
薔薇の花よ。」

「確かに、すごいメタリックだよね。
でも、メタル感すごいのに
どこか可憐な感じするよね。」

「そうよね~。
薔薇特有の繊細な感じ?

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#28 血塗られた手の御守り

#28 血塗られた手の御守り

Leonardoは話を続けた。

「中には、持っているだけで
良くないもの、危険なものもありますけどね」

その時、私は伸ばしかけていた手を
急いで引っ込めた。

かなり不気味な”手”の飾りを見つけて
よく見ようと手に取ろうとしていたからだ。

それを見たLeonardoは
こう付け加えた。

「あぁ、それは大丈夫ですよ、触っても。」

「ほんとに?結構危険そうなんですけど…」

私は笑いながらも

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#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)

#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)

1人で街を散策し始めた私は、
まずは前回Rajeepに最初に案内してもらった
鳥類専門店を目指した。

確かこの辺りに鳥類専門店があって…
あ、あった!

通りからも
甲高い鳥たちの鳴き声が聞こえる
鳥類専門店を通り過ぎ、
そのあとに行こうとしていた
鉱石店を目指した。

この通りを左?
いや。右だったかな?

とりあえず右に曲がってみた。
元の通りから数歩歩くと
先の道がすごく細くなっているのが

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#23 薬屋のLily(リリー)

#23 薬屋のLily(リリー)

Oliviaと私は
Jackの家のすぐそばにある
薬屋さんに向かった。

Olivia、肘、大丈夫?
痛むの?

Oliviaの肘は少し赤く
少し腫れている程度だが
直径4,5㎝ほどの大きさがあった。

う~ん
触ると少しピリピリするくらい。
Jackさんに言われるまで
気付かなかったくらいだから大丈夫よ。

Oliviaが
ここよ、と入っていったのは
私たちの知る薬屋さんのイメージとは
随分かけ

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#22 Jackの見解

#22 Jackの見解

で、聞きたいことって何だね?

Jackが話を元に戻した。

あ、えっと、
私の世界とこの世界の
行き来の仕方を教えてほしくて。

では、君は一体どうやって来たんだ?

その問いかけは間違ってはいなかった。
自分でもわからなかった。

考え込んだ私を見てJackはこう続けた。

実は、明確な方法は
まだ解明されていないんだ。
人それぞれ方法が違うようでね。

共通しているのは、
この世界を信じてい

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#21 教授のJack(ジャック)

#21 教授のJack(ジャック)

Eveの家を後にした私たちは
その町のメインストリートまで
戻ってきた。

確か…このお家だったかしら。

Olivia、来たことあるの?

来たことはないんだけど
何か扉やあなたの世界から来る人のことで
面白いことがわかったら教えてくれって
お家の場所を聞いていたから。

表札はなかったが
インターホンを押してみた。

…はい。

あ、えーと…
Jackさんのお宅でしょうか?

…あぁ。

えっ

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#20 妖精を呼ぶ小さな薔薇のブーケ

#20 妖精を呼ぶ小さな薔薇のブーケ

あっ!
ちょっと待って!!

Eveの家の玄関を出る時、
急いでEveが後を追ってきた。

それ、ちょっと見てちょうだい。

Eveが指差す先の木箱には
大小様々、色とりどりのお花が
雑多に置いてあった。

整っていた庭や
丁寧に飾られていた花とは
対照的な置き方にとても驚いた。

わぁ。綺麗なお花たちね!
でも、このお花たち、どうしたの?
お庭のお花じゃないの?

最近、庭のお花を増やしすぎちゃ

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#19 聞かなければいけないこと

#19 聞かなければいけないこと

Eveありがと~
たくさんハーブ摘んじゃった!

Oliviaが庭から戻ってきた。

Olivia、お疲れ様。
そろそろ摘まなきゃいけない時期だったから
助かったわ。

いいえ~
私にもハーブティーちょうだい。

もちろんよ、ちょっと待ってて。

私の隣に座りながら、
Oliviaは摘んだハーブを綺麗に籠に整えていた。

あなたの方は、Eveから何か聞けた?

ん?何かって?

えーと…
この世界

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