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初めてフェティッシュイベントに行った時の話
イベント会場に足を踏み入れたとき、私は一冊の絵本を思い浮かべていた。人間たちの寝静まった夜更けに、ひそやかに起きだしてきた怪物たちが賑やかなパーティーを開くいう物語。吸血鬼にミイラ、フランケンシュタイン、さまざまな怪物たちが色鮮やかに描かれたある一ページは、なかでも一番のお気に入りで、幼い頃の私は暇さえあればそのページを眺めていた。
薄暗い会場内では絵本さながらの怪物たちがうろついていて、ブル
フィリピンのダバオで元じゃぱゆきと友達になった話
ジェンダーの平等について考えるとき、必ず思い出す人がいる。
2015年1月から3か月間、私はフィリピン南部ミンダナオ島にあるダバオ市に語学留学していた。ダバオ市は首都のマニラやリゾート地であるセブと比べると知名度が低いが、フィリピン第3の都市だ。第16代大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏が過去に22年間市長を務めており、Davao Death Squads(通称:DDS、直訳:ダバオの死の部隊)
マダガスカルの農村の子どもたち
マダガスカルの首都アンタナナリボから車を3時間ほど走らせたアンツォターニ村に到着すると、子どもたちの元気なはしゃぎ声に出迎えられた。
井戸で汲み上げた水を運んでいる彼らの楽しげな様子に目を奪われる。竹と木の枝でつくったオリジナルの手押し車が格好の遊び道具になっているようだ。
マダガスカルの農村では、多くの家に井戸がないため、畑仕事で忙しい両親に代わって、水汲みに行くことが子どもたちの大切な