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言葉。

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言葉=思考を整理する音。 言葉=相手に伝える道具。 言葉=過去から未来をつなぐ手紙。
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悔しいときこそ韓信匍匐。

韓信という幼い子供は、大将軍を夢見た。

大将軍になるために、どんな屈辱にも耐えた。

周りはそんな幼い韓信を馬鹿にし、とある者は生意気な韓信に、股の間をくぐれと命じた。

韓信は耐えた。

大将軍になるために、どんな屈辱にも耐えた。

これは中国史でも有名な大将軍韓信の美談である。

私は年間50名を超える採用を通して、ベンチャーに必要な人材要件の高さをひしひしと感じている。生半可な人材では『創

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短いホスト生活で学んだこと。

大学2年秋から大学3年夏までの話。

当時、地元からずっと付き合い東京に連れてきた彼女と別れ、完全に暇人になった中で、最後の東京の思い出として、地元の仲間にネタになるようなバイトをやろうと考え、ホストになった。

新宿でイケメンの友人といるところに声を掛けられ、誘われるがままにホストの門を叩いた大学2年の秋。ちょうど20歳。

ホストは序列に厳しい。

幹部になるまでは、入社順に先輩後輩の序列が出

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最高の部下になる鬼3か条。

最高の部下になる鬼3か条。

前談

コロナで世の中が騒がしい中、前職の先輩からの突然の一本の電話。

会社戻ってこない?

なんて言われるのかなw?なんて思っていた自分が、本当につまらなく感じたし、どこかでありそうなつまらない冗談にしては、先輩の声はマジだった。今でもあの電話は思い出したくないし、今でもその時に言われたことは信じきれてない。

今から6年前。

私がHRBPをしていた2000人の事業部署が子会社化。私が人事に

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俺か俺以外か?

俺か俺以外か?

巷でこんな本が流行っているようである。
つい最近までこの本の著者も知らなければ、この本を書いた金髪の芸能人(何者?)も知らなかった。

一応私も、(かなり無名だが)歌舞伎町ホストだっただけに意識して調べてみた。※自分の時代にはこんな子いなかったなー。いつ台頭した人だろう。(独り言)

ローラー?ローリー?ローランド?

でもこの言葉はシンプルかつ分かりやすいアイデンティティの重要性を表す言葉だと感

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壁の外。

壁の外。

「こいつには無理。これ以上任せられない。」

壁の中ではそこそこエースだと自負してた。

壁の外にはどんな強い奴らが居るのか?
その中で自分はどこまでやっていけるのか?

こんなことを考えていた1年前。

そして壁の外へ出た。

そこで初めて経験した。
ハシゴを外される経験。

よく転職理由を聞かれる。

そこでは成し遂げたいことや、当社への意思決定の理由をつらつらと説明する。

でも本音は違う。

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祖母の言葉。



「あんたを殺して、ばあちゃんも死ぬからの」

高1のとある深夜、祖母に言われた一言。

わざわざ二階にある私の部屋へ、足の悪い祖母は忍び足で、私にバレないように、部屋に入ってきた。

絶対にバレていないと思った。
でも祖母は確信に満ちた顔で私を問いただした。

感情的に問うてくる祖母に、私はいつもになく冷静に事実であることを伝えた。

いや、違う。

事実であることに気づいて欲しかったのかもし

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