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語れば語るほど

薄く溶けゆく水面の泡

色を持たず

空気に淡く

時に地層深く堕ち

熱い核心の先端で暖を取り

浮き上がり海に泳ぎ

清流を逆行しては

空を仰ぐ

心騒ぐ鮮やかな藻の緑

花弁が水泡を押し開けば  

花藻咲く

中指の爪先が水面を押し上げ

空を掻く頃

白み始めた一日が

我らを照らす

全身の力を抜き

時という名の小舟の上

行き着く先で

天体の影を眺める

闇の破裂の延長に

身を委ねれば

小さな地球の

蒼い溜息を聞く

星という星の流れる川にて

一雫を今

菱花鏡に映している  


25日着

        *🎺✨🎺*

次作『春霞』に 25日着

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