マガジンのカバー画像

エッセイ・日記

146
日々思うことをつらつらと
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

【日記】ハロウィンと、必要とされる日本人のいい加減さ

【日記】ハロウィンと、必要とされる日本人のいい加減さ

今日はハロウィンだそうですね。
日本では渋谷に集まって大騒ぎして迷惑をかけるイベントになってたけど、今年はかなり警戒されているのでどうなるのか。
集まってくる人たちに、ハロウィンって本当はどんな行事なのか質問したら、何パーセントが正解するんだろう?
もともとはケルト民族の行事で、ハロウィンの夜はこの世とあの世の扉が開く、つまり日本のお盆みたいなもんですかね。
だけど、悪い霊も彷徨い歩くので、身を守

もっとみる
【日記】男前な女には

【日記】男前な女には

時々飲みに行くスナックがある。
今はちょっと年齢なりの時間の経過を感じるけど、昔は相当な美人だっただろうなというママ。もちろん今でも美人だけど。
週末になるとママの妹が手伝いに来る。もちろん同年代。
ふたりとも長い間、この世界で生きてきて、さらに両親も水商売をしていた。まぁ、サラブレッドですな。
お客さんが多い時も、連携プレイでソツなく接客をこなす。しかしお客さんにはもちろん大変そうな顔は見せない

もっとみる
【日記】言葉は世につれ変わりゆく

【日記】言葉は世につれ変わりゆく

もうだいぶ前から使われているけど、ボクはこの言い方が気になる。
「こちら、⚪︎⚪︎になります」
例えば、ファミリーレストランで、
「こちら、ビーフシチューになります」
と、テーブルに置かれると、
「じゃ、今は何ですか?」
と聞きたくなる。っていうか、実際に聞いて、娘に「やめなよ!」と嫌な顔をされたこともある。
言葉は変わっていくものだし、あまり目くじらを立てて日本語の乱れがどうとか言いたくないんだ

もっとみる
【エッセイ】嫉妬させない一番の方法は

【エッセイ】嫉妬させない一番の方法は

先日、30代の男の友人と久しぶりに会った。
すると彼は少し恥ずかしそうに笑いながらこう言った。
「実は、離婚したんですよねぇ」
踏み込むのもナンだけど、話の流れ的に「何かあったの?」と訊くと、性格の不一致というか、「自分の嫉妬ですかねぇ」と彼は言った。

彼の元妻は明るく社交的で、男女問わず友人がたくさんいた。
なかなかの美人でモテるタイプだと思う。
友人もそんな彼女に惚れたひとりだった。
遊びに

もっとみる
【日記】これ以上、小心な男たちを煽らないでやってくれ

【日記】これ以上、小心な男たちを煽らないでやってくれ

ちょっとボリュームがあった仕事の初稿を出してひと段落。
17時台とはいえもう外は暗くて、急にお腹が空いたので、スマホと財布を持って坂を降りた。
行きつけのホルモン焼き屋のカウンターはまだ空いていて待たずに座れた。
久しぶりに生ビールを飲みながらホルモンを焼く。
ここはノドブエ、アブラなどの希少部位もあって、いろいろ食べてそれぞれに美味しかったけど、一周回って今はやっぱりホルモンとレバー。
ホルモン

もっとみる
【日記】小さな岩礁の灯台のように

【日記】小さな岩礁の灯台のように

五十歳を過ぎて、もう2年と半年が経った。五十代も試運転が終わったというところか。
多くの同年代が思うように、
「五十代ってもっと大人だと思ってた」
なんて、自分を内側から見るとそう感じたりする。
この歳になったって、毎週遊びに行くことばかり考えてるし、そろそろまた音楽もやりたいなぁなんて考えるし、好みの女性は目で追うしね。
本にできるような小説を書きたいという夢もある。
大人って、そういうことを全

もっとみる
【日記】自尊心という山に登る

【日記】自尊心という山に登る

以前、タモリがこんなことを言っていた。

何かを好きになって、その道を進んでいくと、必ずこれは敵わないという奴がいる。だからそのジャンルを諦めて、また別の好きなことを見つけると、また敵わない奴がいる。

つまり、そうしていろいろなジャンルに首を突っ込んでいるうちに、今の「博学」になったわけですよね。
結果的に誰もが認める博学なタレントとしての地位を築いている。
タモリ倶楽部なんて、タモリじゃなきゃ

もっとみる
【日記】笑いのライン

【日記】笑いのライン

略語というのは日本語独特の文化なんですかね。日常的に使われて、もはや略語だと知らずに使ってる言葉もある。
ボールペンはボールポイントペンだし、軍手は軍用手袋、教科書も教科用図書だそうですよ。

ボクもこうした略語は使っているんだけど、新しい略語はどうも使えない。
相手に通じるか分からないから、なるべく正確な言葉を使いたいというのもある。
しかし、もう一つ理由がある。
なんというか、
「こいつ新しい

もっとみる
【日記】情報はどう流れてきたか

【日記】情報はどう流れてきたか

最近、というか、だいぶ前からテレビの報道番組などで、Twitter(今はXだっけ)に寄せられた視聴者の意見を流したりすることがある。
これにはいつも疑問を感じる。
次から次へと流れていく視聴者からの意見。
これが世論のように感じている人はいませんかね?
世論とまでいかなくても、極一般的な意見だと。
そういう人はよく考えてみてください。
そもそも、ここに出てくる意見というのは、まず「物申したい人」の

もっとみる
【日記】文字で会話して伝わるものは

【日記】文字で会話して伝わるものは

先日、登山関係の友人が、小さなLINEグループから抜けたという。
かなり仲良くしていたように見えたので意外だった。
どうも、そのつもりではなかったのに、グループのひとりを怒らせてしまったということらしい。

LINEって便利なようで難しい道具だと感じることが多々ある。
同じ文字であっても、手紙やメールなら、じっくり文面を考えながら書いて推敲することもできる。
しかしLINEはリアルタイムだ。
その

もっとみる
【日記】住む世界が違う

【日記】住む世界が違う

「あなたと私では住む世界が違うの」
なんていうセリフは、一昔前の映画なら貧富や家柄の差であったり、人種の違いであったりした。
しかし、目に見えなくても、貧富の差などがなくても、住む世界の違いはあると思う。
簡単に言えば「価値観の違い」と言えるかもしれないが、ボクには「世界の違い」と感じる。

ここ2〜3年で、登山関係の知り合いが増えた。
同じ趣味だし、価値観も似ているかと思いきや、全くそうではない

もっとみる
【映画 峠 最後のサムライ】理想に殉じる

【映画 峠 最後のサムライ】理想に殉じる

昨年公開された、幕末の長岡藩家老・河井継之助を主人公にした映画。
原作は司馬遼太郎。
ボクは高校生の頃に読んだ。
幕末の有名な志士や武士たちの中で、河井継之助という存在に派手さはない。
映画は、原作の後半部分を淡々と描いたという感じで「娯楽映画」として観れば今ひとつ盛り上がりに欠けると言える。
しかしボクは、ずっと胸にくるものがあった。
それは、河井継之助が自らの理想に殉じていくことを知っていたか

もっとみる