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#枕草子

枕草子 第50話心ゆくもの(1)

枕草子 第50話心ゆくもの(1)

清少納言先生:今日は、心ゆくものです。
舞夢    :それでは、現代語訳します。

心の満たされるもの。
魅力的な絵詞がつけられ上手に描かれた女絵がたくさんある時。
物見の帰り道で、乗り過ぎる程にたくさん車に乗り、その袖や裾が簾から出てしまい、車副いの男たちもたくさん従い、牛扱いの上手な者が牛車を走らせている時。
白く綺麗な陸奥紙に、細書き等することなど出来ないような筆で、上手に手紙を書いた時。

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枕草子 心ときめきするもの

枕草子 心ときめきするもの

清少納言先生:今日は、別のお話となります。
舞夢    :はい、現代語訳を行います。

胸がドキドキするもの。
雀の子を飼っている時。
幼い子供を遊ばせている時に、その側を通る時。
上質の香りをたいて、独り寝をしている時。
舶来の鏡が少し曇っているのに気付いた時。
身分の高い男君が牛車を止め、お供に取次をさせ、尋ねさせている時。
洗髪をして香を薫き染めた衣などを着た時。
そういう時は、特に誰かが見

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秋といえば‥?

秋といえば‥?

NHK大河ドラマ『光る君へ』では、読者のみなさんもご存じのように、ファーストサマーウイカさんが、清原元輔の娘である清少納言を演じておられます。まひろ(紫式部)との関係や関わりのある人物たちとの相関があらためて理解できて、国語科の教師としてはとても刺激的です。  

清少納言といえば、『枕草子』。三大随筆のひとつです。ドラマでも、この『枕草子』の執筆のきっかけが描かれていましたね。
『枕草子』のなか

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枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(7)

枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(7)

清少納言先生:それでは、最後までお願いします。
舞夢    :はい、了解しました。

お休みになって、かなり時間が経ちましたけれど、村上帝は起きて来られ、「やはり、決着をつけないといけないでしょう、すこぶる具合が悪い」などとおっしゃられ、古今集の第十一巻以下を「明日にすると。他の写本を見て確かめるかもしれない」とも、仰せられます。
「今日の中に、決着をつけましょう」と大殿油を近くに寄せられ、夜が更

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枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(6)

枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(6)

清少納言先生:それでは、続きをお願いします。
舞夢    :わかりました。

歌の方面に優れた人を、二、三人ほど呼び出し、碁石を置き、答えた数、答えられなかった数を、ご確認なさるために、ほぼ無理やりにお答えさせなさる時もありまして、それは趣きもあり、かつ風雅で興味を惹かれる話だったと思います。
本当に、お側にいた方々も、うらやましいことです。
無理にお答えなさせると、賢いのか最後までは詠みませんが

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枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(5)

枕草子 清涼殿の丑寅の隅の(5)

清少納言先生:はい、がんばりましょう。続きをお願いします。
舞夢    :それでは、訳します。

中でも、「古今集」を数多く筆写している人は、全部の歌を記憶しているはずなのです。
中宮様は、お話になりました。
「村上帝の御世でしたけれど、宣揚殿の女御と言われたお方が、小一条の左大臣様の御娘であることは、皆さまはご存知だと思われます」
「それで、その女御がまだ姫君と呼ばれていらした時に、お父上の左大

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短いほうの時間

短いほうの時間

春はあけぼの。
夏は夜。
秋は夕暮。
冬はつとめて。

『枕草子』冒頭の、あまりにも有名な言葉である。
有名になりすぎて、『枕草子』はそれだけかと思っている人は、数ヶ月前までの私自身も含めて、少なくないだろう。

改めてこれらの言葉を見ると、各々の季節において「より短いほうの時間帯」に風趣を感じる心が伝わる。長いのは好きでないのだ、いろいろな意味で。

あけぼの、すなわち夜明けの薄明は忍び足のよう

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【枕草子】再び、香炉峰の雪

【枕草子】再び、香炉峰の雪


ドラマで作ってくれないのならば「光る君へ」では、『枕草子』のエピソードをあまり取り上げてくれないみたい。宣孝御嶽詣での時は期待したが、あれはまひろにも関わる話だから採用したということなのか。そもそも藤原道隆一家の描き方が雑過ぎ、下げ過ぎと感じる。貴族の傲岸ぶりは道長政権になってからもそう変わらないと思うが…。

嘆いていても詮なきこと。ドラマで作ってくれないのならばnoteで書こう。スキの数など

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【光る君へ】第17回「うつろい」

【光る君へ】第17回「うつろい」

長文を書いて、消した。
思うところはいろいろとあるのだが。

かなふみをひとつ作った。
まずは楽しもう。

「ステラnet」のサイトで定子さまが、「もし(井浦)新さんがあんなふうに責めてきたら、自分の記憶を改ざんしそうですね。」と仰せになられていた。

せっかく素敵な役者さんを呼んでいるのに、演じていてそのような思いを強いる脚本って…どうなのよ。

井浦さんにプライベートで「ヴィラン(悪役)の関白

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平安時代の才女vs才女。NHK大河ドラマ「光る君へ」これからの展開予想。

平安時代の才女vs才女。NHK大河ドラマ「光る君へ」これからの展開予想。

毎週楽しく見ている「光る君へ」に、嵐の二宮さんが登場…か?というニュース、中盤にさしかかったドラマを盛り上げる話題作りなのかしらと思いましたが、フライング報道らしい。
重要な役にキャスティングされているなら、帝?なのかな?と思いますが、もしかすると源氏の君のイメージで登場するのかもしれない。
そこはお楽しみですね!

今、個人的に気になっているのは、ドラマ中ではうっすらと友情が成り立っているまひろ

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歴史読み 枕草子 清少納言の挑戦状

歴史読み 枕草子 清少納言の挑戦状

先に借りることができたのでまずこれから。
枕草子は、学術的には 日記段、随想(随筆)段、類聚段(日記・随筆以外)に分けられていて、みんな知っている「春は曙・・」は随想段となる。この本は、日記段を時代背景に合わせて読み解いてゆくもの。枕草子そのものを読むのではなく、研究結果、著者の解釈についての本になる。現代語訳よりももう一段注釈が増えたものと言える。清少納言がなぜ書こうと思ったのか、何を書こうと思

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これで枕草子の物語を好きになった

これで枕草子の物語を好きになった

NHK大河ドラマ『光る君へ』が始まりました。
吉高由里子さん演じる紫式部が主人公のお話で、平安中期の貴族の世が舞台です。
前作『どうする家康』の戦国時代とはうって変わって、それはもう雅な世界が描かれています。本当にこういう人達(平安貴族)がこんな豪奢な御殿でこんな雅やかな生活をしていたのか? ただの絵巻物では? と思ってしまうほどです。現実味がない……

私はビンゴでこの時代、今まさに大河ドラマで

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一瞬を永遠に残せる人への、永遠の憧れ

一瞬を永遠に残せる人への、永遠の憧れ

2024年大河ドラマ「光る君へ」のキャストがほぼ発表になりました。

《大河ドラマ第63作》制作決定!主演・吉高由里子 作・大石 静 大河ドラマ 光る君へ |NHK_PR|NHKオンライン

私、こういうキャスティング発表が大好きで「ああ~この人ならこの役にピッタリだわ!」と考えてる時間が至福なのです。

特に今回のドラマでは、清少納言と中宮定子を誰がやるのかずっと気になってました。

私が高校生

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