【光る君へ】第17回「うつろい」
長文を書いて、消した。
思うところはいろいろとあるのだが。
かなふみをひとつ作った。
まずは楽しもう。
「ステラnet」のサイトで定子さまが、「もし(井浦)新さんがあんなふうに責めてきたら、自分の記憶を改ざんしそうですね。」と仰せになられていた。
せっかく素敵な役者さんを呼んでいるのに、演じていてそのような思いを強いる脚本って…どうなのよ。
井浦さんにプライベートで「ヴィラン(悪役)の関白でいなければならないゆえ」と断りを入れさせる脚本ってどうなのよ。
定子さまを、兄に入れ知恵する策略家のようにも描いて…『枕草子』であえて省かれている側面を入れる狙いなのだろうが、いずれ詮子・道長姉弟と”歴然とした差”を見せつけられる前振りに使う意図が、もう透け透けである。
「雪のいと高う降りたるを」の段は、関白の殺気を察知した清少納言が定子さまをお守りするために簾を下ろす前振りに使ったの…あっ、そうするんだ。
それと。
清少納言と藤原斉信の関係は、「深い仲」にならなかったからこそ、二人の知的かつコミカルな側面が浮き彫りになると思うけれど?小迎裕美子さん「本日もいとをかし!枕草子」で描かれている愉快な応酬を、金田さん&ウイカさんコンビでも見てみたかった。
『枕草子』はこれから、私のような”にわか組”読者が増えるはず。せめてそこに書かれてあることくらいは尊重する姿勢を持って、脚本を進めてほしい。
※記事タイトル画像はyukarimurasakiさんのイラストを使わせていただきました。
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