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旅行記

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そのまま、旅行した時の記録です。もちろん写真もあります。ビール写真が多いかも。
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#ルーマニア

<閑話休題>スープを飲む?食べる?

<閑話休題>スープを飲む?食べる?

(表題の画像は、ルーマニア・ブカレストの店で食べた、ルーマニア名物「チョルベ」というスープ。またこの画像は「トスカーナ風」という名前が付いており、数種類の豆が沢山入っていた。付け合わせのライ麦パンが良く合い、中世ヨーロッパの人々の素朴な食事が想像できた。)

 昔予備校の英語教師が、「soup(スープ)という単語は、綴りと発音が一致しない不思議な英語だ」と言っていた。しかし、きちんと調べてみれば、

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<閑話休題>ルーマニアのオイナ

<閑話休題>ルーマニアのオイナ

 掲題の画像は、ルーマニアの伝統球技と称されるオイナで使うボールである。数字の4は、日本でいうところの4号級というような意味で、数字の増減によってボールの堅さが変わり、それによってプレーする年齢に対応しているそうだ。ちなみに、「4」のボールは日本でいえば小学校高年から中学生あたりに適用するらしい。

 このオイナについて簡単に説明すれば、野球と似た球技だが、ピッチャーはいない。バッターは、棒にし

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<閑話休題>ブカレストの最後の日

<閑話休題>ブカレストの最後の日

 まだこちらの時間で8:30。本当は、夜寝る前に「最後の夜」という表題で書こうと思っていたが、たぶん酔っぱらっているので、今書くことにした。

 2019年9月にブカレストに来てから、約2年半が過ぎた。最初のうちは良かったが、2020年2月からは新型コロナウイルスに翻弄され、3ヶ月程度で終わると思っていたら、いろいろな規制措置が昨日まで続くなど、大半の期間を自粛や感染予防に追われて過ごすことになっ

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<旅行記>コンスタンツァとママイア,急行列車の旅

<旅行記>コンスタンツァとママイア,急行列車の旅

黒海を見てみたい,そしてルーマニアの列車に乗ってみたい,ということで,ブカレストから急行列車に乗って,コンスタンツァに向かった。

ノルド駅風景

ブカレストの列車は全てノルド(ルーマニア語で「北」)駅から始まる。朝家を出て,9:30分頃発のコンスタンツァ行きに乗った。ただし,ノルド始発ではなく,北西のブラショフから来た列車に乗って出発した。様々な機関車や客車があり,電車タイプは少ないが,それでも

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<旅行記>「トゥクトゥク」と恐竜スナック、そしてスイスアーミーナイフ

<旅行記>「トゥクトゥク」と恐竜スナック、そしてスイスアーミーナイフ

1.トゥクトゥク今年の初夏の頃,「美味しいパッタイが食べたい」と,奥様が言って,調べたら,いつも利用するタイ料理店の他に,もう一軒「トゥクトゥク」という店があるので,行ってみた。

トゥクトゥクという言葉は,タイ旅行した人なら誰でも知っているだろうが,街中でよく見かける3輪タクシーのことだ。店の看板もこの3輪タクシーである「トゥクトゥク」を使っている。

店自体は,タイから輸入した仏像を飾ったテラ

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<閑話休題>なくしたもの、でも、置き土産

<閑話休題>なくしたもの、でも、置き土産

もう35年前になる。会社の先輩が、海外出張のお土産として、スイスアーミーナイフの一番小さい4cmくらいのものをくれた。それには、爪やすり、ナイフ、はさみ、ピンセット、爪楊枝が入っていて、爪を短く維持するのに几帳面は私には、ここにある爪やすりが非常に便利だった。

本当は、家の鍵束をまとめているキーホルダーに一緒にしておけばいいのだが、単独で使うことと、飛行機に乗る際のセキュリティーチェックの面倒さ

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<旅行記>クラフトビールとTV取材

<旅行記>クラフトビールとTV取材

ブカレストには良い中華レストランがないと思う。それは,マレーシア(ペナンとコタキナバル)に長く暮らしたためかも知れないが,アメリカ(マイアミ)やヨルダン(アンマン)と比較しても,通いたくなるような中華レストランはない。

それで,たまたまルーマニア語を専門に学んでいる人からの紹介で,市街地の中心から少し外れたところにある,比較的長い歴史を持っている店を尋ねてみた。

しかし,そのかつての共産主義時

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<旅行記>ブラン城とペレシュ城

<旅行記>ブラン城とペレシュ城

 (けっこう長文です。念のため)

 ヨーロッパは,新型コロナウイルス感染防止のための各種規制が,相当に緩和され,国境(と言っても,日本の感覚で言えば県境のようなものだが)を越えた観光旅行までが再開している。

 それで,我々老夫婦もこれまでしていなかった(新型コロナウイルスのためにできなかった)国内旅行を,今のうちにやっておこうと考えた。そして,常に旅行の主導権を握る家内の意見で,ルーマニアで最

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<旅行記>ブカレスト動物園

<旅行記>ブカレスト動物園

新型コロナウイルスという単語があるだけで、記事冒頭に注意喚起が出るので、ここはわざと書かせてもらうのだが、6月17日付けの、世界の1,000人当たりの感染者数というのがあって、最多はセーシェルの17.1人。先進国で一番多いのは、デンマークで1.5人。イギリスは1.3人、フランスは1.1人。優等生のNZは0.1人。

緊急事態だ、禁酒法だ、医療崩壊だ、オリンピック中止だ、鎖国だと、まるで感染者と死亡

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<旅行記>ブカレストのTVとスペイン料理

<旅行記>ブカレストのTVとスペイン料理

COVID19で遠出ができないから、暇なときは読書、TV、ネットぐらいしかやることがない。

こちらのクラシック音楽専門チャンネルで、「ホフマン物語」をやっていた。一番有名なのは、ベネチアの高級娼婦が歌う「舟歌」(つまらないツッコミですが、八代亜紀の演歌ではありません)だが、その前に同じソプラノが自動人形に扮して歌うのが、なぜか好きだ。

自動人形と言えば「ギリシア神話」のピュグマリオンであり、現

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