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2023年4月の記事一覧

仕事を呼ぶ「手」。

仕事を呼ぶ「手」。

私の母の「手」は、大きい。
それはそれは大きい。
やなせたかし氏のアンパンマンに出てくる、クリームパンダちゃん に似て。
ムクっと大きい。

その昔、かの有名なピアニストのフジコヘミングさんが演奏するのをテレビで観て、
「みて!お母さんと一緒の手や!」
と母がやたら興奮していたのを覚えている。
確かに、フジコヘミングさんの手は、大きく力強い手だった。おおよそ、ピアニストなイメージの、指の長い細い綺

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タモリに憧れちゃう理由。

タモリに憧れちゃう理由。

タモリに憧れる時期があった。

タモリは福岡から上京して早稲田大学に入るも、ジャズに傾倒した結果、学費未納で除籍。

福岡に帰り、地元でボウリング場の支配人になって、生命保険外交員になって。かと思ったら福岡の喫茶店の名物マスターになって。

タモリが喫茶店のマスターをやっていたころのエピソードでお気に入りのものがある。ウインナーコーヒーのお話だ。

お客さんからウインナーコーヒーを注文された店主は

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君が僕を知ってる

君が僕を知ってる

誰かが言ってた。
何を言っても誤解されない。
それが本当の友達だと。

***

毒を吐きたい夜。
清志郎の歌が思い出される。

私が毒を吐いたら「そうか!」と言って、その毒の塊はそのまま後ろに放り投げて欲しい。 
君まで毒に侵されたらいけないから、その塊を見遣りもせず、そのまま雑に捨てて欲しい。
「そんなこと言う人だったの?」はそこにはない。
ただ「そうか!」と言って、そうして欲しい。
私もそう

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そんなでも夫婦。

そんなでも夫婦。

私と夫は、結婚して20年になる。
たぶん、私たち夫婦は「変わっている」。

結婚して最初のころは、きっと「理想の夫婦」を目指していた。ゆえに、とても喧嘩が多かった。やれ、「帰りが遅い」だの「家事をしてくれない」だの「話を聞いてない」だの。今思うと、とてつもなく窮屈な日々だった。

あまりに喧嘩が多く、その度にいろいろと話し合った結果。

私は「普通のことが当たり前に出来ない」し、夫は「何もそんなこ

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4月・ピンクを着たい春の夜

4月・ピンクを着たい春の夜

シャツを買った。

白地にパキッとした濃いピンク色のストライプ柄。
メンズサイズ、やや大きめのサイズ感のもの。
ボタンダウンで、羽織りとして着てもボタンを上まできっちりしめても良い。
古着のラルフローレン。
その存在感に一目惚れした。

はー、眺めるだけでしあわせ。
そんな一着である。

「季節感」が大好物だ。

春はやっぱり明るい色や淡い色を選びたくなる。
その中でも桜に象徴されるピンクはまさに

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