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老後とお金の関係、、、

先日Yahoo!ニュースで「投資信託の「取り崩し」の基本、知ってる? 60歳以降の売り方指南〈AERA〉」という記事を読んだ。

老後の資金について書かれている記事だが、投資で得た資金の使い方について述べている。

【老後のお金】

そもそも老後のお金を考える場合、「年金」と「貯金」を考える。さらには「退職金」も老後の生活の頼りとなる「お金」となる。

以前の記事でも少し触れたが、人生100年時代になり、それだけでは少々物足りないという課題が浮上し、「2000万円問題」が話題となった。

しかしながら、私はまだ44歳だが、金融教育に取り組むようになり、自分の老後の生活費について今更だが立ち止まって考える機会が増えた。

少し調べると年金で受け取れる金額の平均はダイワファンドラップの調べによると、厚生年金加入者で、65歳以上男性の受給権者の合計受給額の平均は月額171,305円で、女性は月額108,813円という事だ。

もちろん、働いている期間の所得に応じて年金受給額の変動はあるものの、65歳で定年を迎え、毎月17万円の収入だけで生活するとなると、生活水準を下げる必要を感じるのは避けられないだろう。

加えて、病気などで働くことができなかったり、所得が低く年金で収めた金額が少なければ受け取れる金額はさらに下がることが考えられる。

豊かで充実した老後を過ごしたいと願うなら、やはり年金だけを頼ることはなかなか難しく、年金に加え、切り崩して使えるお金として「貯金」はある程度の金額が必要になることも簡単に想像がつく。

そしてこの必要な「貯金額」として算出されたのが2000万円という事である。

人生が100歳まであるとして、65歳で引退し仕事をやめるとすると、先35年間の生活はなにがしかのお金によってまかなう必要がある。そこでこの2000万円があれば頼みの綱になるということだが、2000万円を35年で割ると、一年間で約57万円しか使えない。57万円をさらに12カ月で割ると47500円となる。

この金額を平均年金受給額に足しても、ひと月に使えるお金は171,305円+47,500円=218,805円にしかならない。

これが多いか少ないかは時の物価に加え、衣食住、さらには娯楽費がどれくらい必要なのかということを考える事で答えは出てくるだろう。

日本全国の家賃の平均はホームズによると、4万7,638円/月という事なので、218,805円から平均家賃を引くと、171,170円となる。SMBCカードによれば全国の光熱費の平均は1万8,485円という事なので、光熱費を差し引くと152,685円となる。ここから日本人男性の食費の平均金額である40,331円を引くと、112,354円となる。ここから車の維持費や交通費、衣類、さらには交際費や娯楽費を捻出するという事になる。多いか少ないかは交際費と娯楽費に使う金額次第という見方となるだろう。

また上記の計算は男性単身を考えたわけだが、夫婦で過ごした場合、さらには子育てが長引いている場合はお金に余裕があるとは言えないと感じる。

また上記は家賃が4万7千円の家に住み、年金が17万円あり、さらには2000万円の貯金がある場合である。

家賃が上がればそれだけ家計は逼迫し、病気や急な出費などがあればお金はさらに足りなくなる事が予想できる。
また忘れてはならないのはこれ以外にも所得税、住民税などの税金、さらには、健康保険や介護保険料などがかかってくることになる。
このように考えると、老後の経済に対して準備をしていないと、サラリーマンでバリバリ働いていた人が引退した後は、生活水準を年金所得に応じて下げる必要が出てくる事が少しは理解出来るように感じる。

【金融資産の売却は人生に合わせる】

上記は「年金と貯金」という視点から考えた計算モデルだが、これに資産運用を加えているのが私が先日読んだ「投資信託の「取り崩し」の基本、知ってる? 60歳以降の売り方指南〈AERA〉」という記事である。

もし毎月2万円を利回り10%で30年間運用すると金融庁が提供する資産運用シミュレーションで計算すると金融資産は45,209,758円(約4500万円)となる。35歳から運用に取り組んだ計算である。

上記の年金と貯金の切り崩しにこの4500万円を加えることが出来れば、ひと月約10万円の所得を増やすことができ、合計318,805円となる。

もう少し頑張って、毎月3万円を資産運用に回せたら、67,814,638円(約6700万円)となり、ひと月の所得も約16万円増やすことができ、合計で378,805円を手に入れることが出来るようになる。

そしてこの資産運用で得たお金は、運用方法にもよるが、「配当」も手に入れることが出来たり、「切り崩し」のタイミングを工夫することで資産が増えた「利益」だけを生活費として手に入れる事で「元本」にはなるべく手をつけないようにすることも出来るのである。

しかしこれは机上の計算にしか過ぎず、相場が見方してくれていないときは文字通り金融資産を「切り崩す」すなわち「売却する」必要も出てくる。

金融資産は「貯金」とは違い、日々価値の増減がある。増えている場合は増えている時の方法、価値が目減りしてるときは必要最低限の金額を「売却」するなどの方法を臨機応変に使う必要があるという事である。

しかしながら、相場が将来上がるか下がるかは分からない。だからこそ、この記事では「金融資産の売却は人生に合わせる」ということに触れていたのだ。

記事で触れていた一つの考え方として、80歳までは利益だけを使いなるべく元本を多く残しておき、老後生活の半分まで来たら、必要な分をその都度「売却」し、人生の終わりまで金融資産を切り崩して使えば良いというのである。

「貯金」はただただ使うという事しか出来ないが、金融資産の場合、タイミングによっては打ち出の小づちのようにお金を生み出し続けてくれることも可能という事なのである。

【老後の資金】

65歳で完全に仕事を退くか否かは分からないものの、実際に老後のお金の事を考えると、まとまった資金力が必要になるという事がよく理解できる。

自分に今いくら貯金があり、65歳までに最低でもいくら貯金や金融資産が必要なのか、このようにしっかりと向き合って考えてみると、金融教育の大切さを痛感しつつ、自分がいかに将来を見据えてお金を管理してこなかったかを反省する。

現在私は家庭で金融教育に取り組んでいるが、子供たちには私と同じような失敗はさせないように今からしっかりとお金の教育に取り組んでいきたいと思う。
 

参考:
コンテンツサイト:個人が投資にチャレンジする必要性を考える  
コンテンツサイト:「運用」はいつから取り組めばいいの?  

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