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梅雨をセルフケアに活かすマインドセットとは?(積極的に雨音を活用する工夫)

「梅雨はジメジメ気分が上がらない…。でも考え方次第で自分の心身にプラスに働くということか」

今は梅雨真っ只中。全国的に雨が続いており、なかなか気分が上がらない時期ですね。上手にストレスケアをして乗り切りたいところです。

昨日のnoteでこんな書き込みをしました。

そこで今回は、「雨の効果」について、もう少し詳しく整理したいと思います。考え方しだいで、ネガティブなイメージが払拭されます。雨とうまく付き合い、セルフケアしていくための工夫を見ていきましょう。

「ゆらぎ」がもたらすもの

公園など、都会の喧騒を離れて、静かな場所で目を閉じて深呼吸するとリラックスできたり、リフレッシュできたりします。実はそこに大きく貢献しているのが「音」です。

自然界には様々な音があります。公園で耳を澄ますと、風の音、葉と葉がこすれる音、川のせせらぎの音、小鳥のさえずる声等、いろんな音が聞こえます。これらを耳にして幸せな気持ちになった経験は誰しもあるのではないでしょうか。

自然の音のヒーリング効果の仕組みには、自然界の音が持つ「1/fゆらぎ」が関係しています。一昔前、扇風機のメーカーがこぞって機能に取り入れたこともあり、知っている人も多いでしょう。

実は、自然の音には緩やかに変化する「1/fゆらぎ」と呼ばれる特性があり、その性質により私たちは心地よいと感じます。

自然の音はいずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎがある、ということです。規則的なものと不規則なものが調和した状態を「1/fゆらぎ」とい言い換えてもよいかも知れません。

人にもある「ゆらぎ」

実は人間のカラダの中にも、この「ゆらぎ」はあります。心拍や血圧、体温等、規則的なリズムを繰り返していますが、その一回一回のリズムは微妙に異なります。規則性と不規則性が調和した状態、それは正に生命活動そのものとも言えます。

人間は自然界にある「1/fゆらぎ」の音を感じ、生体リズムと共鳴し合うことで、自律神経が整えられ、 精神が安定すると考えられています。ある研究では 自然界の「1/fゆらぎ」音を聴くと脳内がα波の状態になり、人間の生体にリラクゼーション効果をもたらすとのこと。

そして、脳内がα波の状態になるということは、ヒーリング効果だけでなく、ストレス解消や集中力のアップ、さらに免疫力の向上など、様々な効果も期待できます。

雨音の持つ「1/fゆらぎ」の効果

私は子供の頃から雨のしとしと降る音が好きでした。横になってぼーっと雨の音を聞いているといつの間にか寝ていた、なんて経験は何度もあります。これは偶然でも何でもなく、「雨の音」が持っている効果によるもの。

実際に雨の音には気持ちを癒す効果があります。しとしとと降り続ける雨の音を聞いていると次第に気持ちが落ち着き、やがて穏やかな眠りを促してくれます。

雨の音は均一なようでいて、実態は1粒1粒の雨の雫の集合音です。また、雨はずっと一定の強度ではなく、強まったり弱まったり、不規則な変化を繰り返しています。

こうした複雑なものの集合体による「規則性の中に不規則性が内在している音」が雨音であり、その特性が「1/fゆらぎ」をもたらしてくれます。

梅雨の時期は雨が嫌になりますが、こんな良い側面があることを知っておくと、雨の日の過ごし方も変わってきそうです。雨降りの日には、静かに雨音に耳を傾けてみるのも良さそうですね。

ゆらぎ音が持つ具体的な3つの効能

自然界にあるゆらぎ音が心理的にリラックス効果をもたらしてくれることはわかりましたが、その他にもいくつかの効能があります。

1.緊張をほぐす

自然界のゆらぎ音には筋肉の緊張を和らげ、体の強ばりをほぐす働きがあります。我々は日々忙しく生活する中で、耳に入ってくる「音」は緊張感を伴ったものが多いです。

毎日多くのタスクをこなす中で、カラダは緊張し続け、筋肉は硬直しがち。無意識に力が入ってしまい、体の緊張がとれない状態が続いていることも多いです。忙しい時こそ自然界のゆらぎ音を聞いて、心身の疲れをゆるやかにほぐしましょう。

2.脳内の「エンドルフィン」を活性化

自然界のゆらぎ音には脳内物質のエンドルフィンの分泌を活性化させる働きがあります。エンドルフィンとは簡単に言うと「自然の鎮痛剤」。脳内に分泌されることで幸福感に包まれます。

心地よい自然の音が憂鬱とした気分を高揚させたり痛みを和らげたりすることで、心身の疲労回復につながると言われています。

3.幸せホルモン「セロトニン」を分泌

自然界のゆらぎ音にはストレスを軽減するセロトニン分泌を促進する働きがあります。

人はリラックスして笑ったり心地よいと感じたりしているとき、セロトニンが分泌され、自律神経系や免疫機構、代謝機能などが活性化されることがわかっています。ゆえに、セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていますね。

精神状態のアンバランスから起こる、うつ、不安、睡眠障害、過食といった症状の予防や軽減が期待できます。

イメージとともにマインドフルな状態へ

雨には「音」の魅力とともに、もう一つ活用できるのは「流れるイメージ」です。雨によって洗い流されるイメージを持つこともできます。

雨が降ったあとの空気は塵が洗い流されて空気が澄んでいるように感じたり、道路上にある細かなゴミも洗い流されるイメージもあります。

この「洗い流す」というイメージを活用するとより心身を整えるのに役立ちます。鬱屈とした心や身体的な疲れなど、「凝り固まった悪いものを洗い流す」イメージを持つと、すっきりした気持ちになれます。

バイオフィリア効果

人が視覚、聴覚、嗅覚、触覚を通じて「自然」を感じることで、ストレスの軽減や集中力向上などのプラスな影響をもたらす効果があります。これをバイオフィリア効果と言います。この言葉は2つの意味の組み合わせです。

バイオフィリア=bio(生命の) + philia(愛)

つまり、バイオフィリアとは「人が先天的に他の生物(植物・動物・自然)に対して愛着の感情を持つ」という考え方のことですね。

バイオフィリア効果とは、自然や生命から人間が受けるポジティブな効果を指します。我々は本能的に生命や自然との結びつきを求めており、それらに触れることで生産性の向上、ストレス解消などのプラスな影響を受けるとされています。

「雨」も自然現象の一部。雨や天候の変化、風の音などを感じることは、人間が本来持っている力を目覚めさせてくれるのに役立つと言えますね。

まとめ

今回は「雨」の持つ意外な効果について整理しました。私は子供の頃から雨が嫌いじゃなかったです。雨が降るとなんとなく自分の気持が外から中にシフトする感覚があり、自分と向き合うきっかけになってくれたりしていました。

そして「しとしと降る」という日本語も美しいなと思っています。実際に「シトシト」という音は聞こえませんよね。でも、こう表現すると、優しい雨が穏やかに降っていることをイメージできます。日本語って素敵ですね。

今回の記事を書いて、改めて人間は自然の一部なのだと思います。自然や人間含めた生命活動はすべて「ゆらぎ」の上で成り立っています。それは「規則性の中の不規則性」とも言えます。

この考え方は日々の生活にも言えるのかなと思います。大半のルーティン(規則性)の中に、少し新しい刺激(不規則性)がある日に充足感や心地よさを感じます。つまりは「ゆらぎの中に身を置く」ということです。

自分にとって「心地よいゆらぎ」を積極的に探し、それを利用していく。そんな感覚で「雨」と向き合ってみると、今までとは違った見方ができそうですね。

梅雨はもうしばらく続きそうですが、上手にセルフケアしていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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