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トレンド探し

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金融に限らず、世の中のトレンドで気になったことを、まとめるようにしています
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2021年1月の記事一覧

ワクチン外交への思惑

ワクチン外交への思惑

抗コロナウイルスワクチンが欧米や中国ロシアなどで開発され、今やセールス段階に入っていますが、なんとなく想像はついていたものの、やはり外交の一つの手段として、活用されているのでは、より分断を生んでいるのでは、という論調がちょっとずつ見えてきました。

世界保健機関(WHO)は富裕国の資金でワクチンを共同購入し途上国にも公平に配る「COVAX(コバックス)ファシリティー」を立ち上げている。約190カ国

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Withコロナで水素活用もより本格化!

Withコロナで水素活用もより本格化!

バイデン大統領の就任もあり、脱炭素・環境保護の流れが一層強くなっているこの昨今、日本も菅首相の方針表明から再エネなり、どのように電力構成が今後より『脱炭素化』できるか、という面で太陽光なり風力(洋上を含む)が進められると見られている。

過去のシリーズ投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物、逆張り、業界シフト、今後の展開、原油と金)
-日本のエネルギーミックス(電力小売り

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日本でのコロナワクチン大作戦、始動へ

日本でのコロナワクチン大作戦、始動へ

振り返ると丁度先週、下記投稿をしていました。日本でもワクチン接種が漸く話題として現実味を帯びてきた段階で、本当にワクチン接種始まるのかな、ぐらいの感覚だったような気がします。

そしてこの一週間で、河野大臣の発言によりワクチン接種の現実味や膨大なロジスティクス(調整とオペレーションの精査)が必要という問題点がメディアを通じて国民にも共有し始めました。

同時に1月18日に河野大臣がワクチン担当大臣

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給与振込がデジタル化へ。実はWin-Winかも

ここ数日も緊急事態宣言の話がメディアの話題となっていますが、静かに進めているのが、企業からの給与が従来の銀行口座振込でなく、従業員の携帯の決済アプリ(資産移動業のアプリ)へ直接つながるのでは(所謂○○ペイへ払い込み)という報道があった。中国のアリペイやWechatPayへのトレンドと同じように、日本でも決済アプリを日頃から使っているユーザーにとってはメリットを感じやすいでは。

3月末にも労基法に

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自由化の先は、更なる寡占?

自由化の先は、更なる寡占?

今年はラニーニャ現象から寒波の強い冬になっており、それを背景に電力や燃料消費の急増が見られ、LNG価格が急激に上昇、というのは前回の投稿通り。

過去のシリーズ投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物、逆張り、業界シフト、今後の展開、原油と金)
-日本のエネルギーミックス(電力小売り、意味とは、再考、今後の展開、消エネから省エネ、難題の解決方法、カーボンニュートラルの未来、

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日本株ファンドアップデート 2020年12月

日本株ファンドアップデート 2020年12月

過去投稿した、日本中小型株ファンドの持ち株アップデート(2020年年末時点)を掛けてみましたので、ご確認ください。レポートの基準日は全て12月末ですので、よろしくお願いいたします。

調査対象は前回・前々回と同じ、下記ファンド計8つです。

# ファンド名(運用会社)
1 日本厳選中小型株ファンド (AMOne)
2 三井住友・中小型株ファンド (SMAM)
3 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式

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金融超緩和時代のバリューvs.グロース

金融超緩和時代のバリューvs.グロース

2008年の世界金融危機(リーマンショック)後の10+年ほど、世界中の中央銀行による金融緩和政策が積極的にとられ、お金の供給量が圧倒的に増加したことで、結果的に株式市場では、グロース株優位がずっと続いている。(詳細は下記記事を参照)

記事に出ている、オークツリーキャピタルのHoward Marks氏の『バリューとは』という投資家宛のメモに書かれている、ご自身(伝統的バリュー投資家)と息子さん(グ

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伏線を張っていますね

伏線を張っていますね

新聞やテレビによる情報、ニュースの発信を活用し、まず情報で伏線をはり、そこから状況変化や反応を確認し対策を考える、といったやり方も、メディアと政治、また経済界との持ちつ持たれつの構造上、十分あり得ることでしょう。

そのような流れが足元顕著なのが2つほどあると思います。
①に菅首相の支持率低下と退任の可能性、②に東京五輪・パラリンピックの延期・中止、でしょう。

まず①はコロナ感染拡大による、年始

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震災教訓も20年かかれば、感染症も…

毎年1-3月は、1995年の阪神淡路大震災と2011年の東日本大震災の慰霊が行われる時期である。当時は多くの尊い命を失いながらも、自然災害が多いこの国が多くの震災を経験し、今後の震災の為に、と少しずつ学びを増やしていったことも事実かと思う。

例としては、幼少時からの震災・防災への教育、公共施設の整備や防波堤の強化、実際の避難訓練を通じた住民の意識の変化による減災への対応、そして災害発生時のボラン

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バブル崩壊が近いらしい?!

バブル崩壊が近いらしい?!

足元ではビットコインに留まらず、日米の株式市場も上昇基調が続き、最高値更新、という流れもみられ、以前の下記投稿にも書いたような、流動性相場が進んでいるように見える。

特に2020年後半にかけて、急激な株価上昇が見られたことで、最近『2021年はバブル崩壊か?』的な記事をよく見るように。本当にバブル崩壊が近いかどうかは、神のみぞ知る、なのかもしれないが、最近見た記事でバブル崩壊が近い、というような

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中国のしたたかな、ワクチン外交

中国のしたたかな、ワクチン外交

ご存知の方には特に新鮮味はないかと思いますが、日本のメインストリームメディアではあまり出てきてないようなので、投稿してみようと思います。

冬に入り、中国国内でも再度コロナ感染拡大が見られている、という話は上記投稿でお話しましたが、同時に中国の王毅外相は東南アジアに訪問し、ワクチンを提供します、と言って回っています。

王毅外相は、今月4日から9日にかけて、アフリカ5か国を訪問し、ワクチン提供に向

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電力業界の『溜めるとつらい、宿題』

電力業界の『溜めるとつらい、宿題』

昨年から日本の(原子力を含めた電力など)エネルギー政策についていくつか投稿をしてきましたが、去る年末年始の10年に一度程度の寒気(大雪)が来たことで、電力がかなりひっ迫しました。その現象を見て、長い間手を付けないでいた、電力問題に纏わる宿題にそろそろ解決へもっていく必要があるのでは、と感じました。

過去投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物、逆張り、業界シフト、今後の展

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中国国内で都市封鎖が再度始まったけど

中国国内で都市封鎖が再度始まったけど

下記の投稿で少し書きましたが、中国河北省・石家荘でのコロナ感染が確認された後に、更に数百人程度の感染が見つかり、都市封鎖が始まった模様。

加えて、他の周辺都市や、中国の大都市(北京、上海、広州)でも不要不急の外出規制が始まったとのこと。そして2月中旬に待っている、民族大移動とまで言われる、旧正月までにどれだけ移動制限が解除されているか(それか昨年のように都市封鎖の再来になるのか)、注目されるだろ

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ホテルはもう一回窮地を乗り越えるか?

ホテルはもう一回窮地を乗り越えるか?

約半年前に下記投稿を書いてみましたが、もう一度観光業・宿泊業は窮地を乗り越えられるか、その体力が今、図られている時期かもしれません。

世界各地で開発が進み、承認もされ始めているワクチン接種が広く進む前に、新型ココロナウイルスが冬という好機に再度感染拡大(爆発)を起こし、世界中でも都市封鎖や入国禁止など、人の動きをビジネスとしている観光業・宿泊業にとっては更なる苦境、となっている模様。

特に観光

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