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エッセイ

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#中国

”普遍志向”の西洋、”物語志向”の中国

”普遍志向”の西洋、”物語志向”の中国

中国と西洋の考えが相容れないのは、その思考の底板が何か?ということに由来するのではないか。

中国の場合、孔子や四書五経など中国哲学と言われるものがほどんど物語である。つまり、人や世界の存在をベースにその中で筋立てされた物語である。

物語の良さは、「理解しやすい」ということに尽きる。

一方で、悪いところは、多数の人々に間で共通了解を作りづらいというのがある。(なぜその物語が正しいの?と言われた

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日本人がまだチャイニーズドリーム🇨🇳を夢見れる10領域 #中国梦

日本人がまだチャイニーズドリーム🇨🇳を夢見れる10領域 #中国梦

日本人が個人で中国でがっつり稼げる可能性がまだあるとすれば以下の領域ではないだろうか。お金がすべてではないけど。

1.和食料理人(寿司職人など)日本で実績のある料理人が上海や北京の高級料理店で活躍できれば、かなりの高待遇で雇ってもらえるはず。または、自分で店を開いてもいいだろう。

2.国技系専門家(空手、合気道、柔術、忍術)上述の和食と似ているが、日本人だということ自体が価値や正当性を生む領域

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中国人はあきらめが早い?

中国人はあきらめが早い?

昨日、クラブハウスで中国出身の方が面白い話をしていた。

中国人は幼少期から人脈や政府との関係がないと成功できないことを親から言われたり、また、実体験として経験する、という。
それゆえ、人生の早い段階で、一定の大きな夢を諦めて現実的な選択をする。

これは私の周りの中国人の行動をみていても納得。みんな現実的な人が多い。

ただ、これは悪いことではない。

大きな夢といっても程度問題だ。一定の限界レ

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ツイッターで続出「著作権」大好き一番病

ツイッターで続出「著作権」大好き一番病

「我こそは著作権の第一理解者で〜す!」

三島由紀夫は、自称天皇主義者が一夜にして民主主義者になったという滑稽さ、「一番病」という病気で説明した。周りが天皇主義の空気だったら、「僕が一番の天皇主義者でーす!」と言う。

私は著作権についても、そういう空気を感じる。

ツイッターで著作権違反投稿に対して、優等生ぶってそれを指摘する行為をよく見た。

私が中国で生活を始めた2014年の頃、中国ではブラ

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私と中国ー南京東路と外灘ー

私と中国ー南京東路と外灘ー

以下は、2017/8/7に書いたもの。

2012年6月(26歳)から2016年2月(30歳の年)までの約四年間中国に仕事で滞在し 、生活をしてきた私にとって今後も中国は仕事とプライベートを問わず人生の中で大きな部分を占めることであろう。しかし、何故私は自ら中国に行ったのか、そして現在に至っても中国が好きで今後も関わっていきたいと思っているのだろうか。その際、「南京東路と外灘 」が私にとっての「中

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自己紹介(欲望の歴史)

自己紹介(欲望の歴史)

私は1986年東京都北区生まれ。高校3年に2週間ほどアメリカに短期留学するまでは海外に出たことのない日本育ち。父親は小さな会社を経営しており、母親は専業主婦という家庭で育った。

起業した2019年8月のとき33歳。来月34歳になる。起業しようと思ったのは大学2年(20歳)くらいのときだったがそっから13年経ってようやく起業した。

以下、子供のときからどういう風にして起業に至ったかを「欲望の歴史

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境遇の良し悪しは中和される #中国 #富二代 #総合的な能力

境遇の良し悪しは中和される #中国 #富二代 #総合的な能力

中国だと、次のような人がけっこういる。仮に王さん、としよう。大学を卒業して日本円にして月10万から20万円くらいの普通の仕事をする。その間に親から1000万〜5000万円などを借りて、ノウハウも教わりうまく資産を形成し30歳くらいで3000万〜1億くらいの資産を作ってしまう。実家暮らしで、それを無難に運用していけば十分に生活ができる。

普通の日本人のメンタリティからすると「恵まれているなー」と思

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