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写真

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撮る、というより残すに感覚は近いかもしれない。22歳を前に迎えて、届ける写真も考えないとまだ死ねないと思うようになった。守りの残すと攻めの届ける、どちらも活動していきたい。間違い… もっと読む
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記事一覧

写真家にもフォトグラファーにもなれない。

写真家にもフォトグラファーにもなれない。

2023年の冬から写真とフォトグラフィーの定義、考え方の違いについて触れ続けている。

そして以前、写真的要素を成長させたいといった記事も書いた。

明らかに照明機材やカメラをの知識が他に劣っているため、仕事の部分でパフォーマンスが落ちてしまうと考えた。

仕事。私は自身の為の表現にファンが付き、金銭になる人間ではないので、クライアントワークである。他者の願望に寄り添う。依頼主を満足させること。

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利休での安寧、泡のような記憶。

利休での安寧、泡のような記憶。

かつての写真を部屋に貼る。
丁寧に、自身のルーツを辿るように。

そうだ、私は旅館で生まれた。
草津町で生まれたのだ。
間違いなく山口大空という人間の核には温泉がある。

家に温水が出ないタイミングでもあるので、久しぶりに利休へ向かった。本来は地元の温泉に浸りたいが、こちらも馴染みの場所なので良い。

父の姿、父親

滝風呂で目を瞑る。
今までこの場所で何を見てきたのか?
何を聞いてきたのか?

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修整、結局人。

修整、結局人。

修整ばかりの世の中で。辞書の言葉たちは埃をかぶる。

写真。それが名は体を表さなくなり、どれほど経ったのだろうか。現在は外来語であるフォトグラフィ(光の絵図)の意味合いが約100%で用いられている。

魅力的に写ったモノ達の共通項を探す生活をしていたら、とある疑問が浮かんだ。広辞苑に載る意味は人類にとって必要最低限のツールでしかないのではないか?それぞれが付けた主観的な定義の方に実は価値があるので

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撮るパスタ、鮮明な記憶。

撮るパスタ、鮮明な記憶。

パスタの茹で時間、いつかの思い出に重ねたくて2010年のヒットソングを検索した。小学生の頃の記憶の断片、TVから漏れていた音、はたまた父が好んだ車の音。

懐かしい。
じわじわと忘れかけていた記憶の彩度が上がっていく。
父と母と、草津小学校の友人と、先生と、あの時代を生きていたのだと振り返る。

それと同時に、もう戻れないことの残酷さが私の胸に刺さる。

深く、鋭く。

かつて、変わらないものをテ

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写真ではないもの。

写真ではないもの。

作為的かつ部分的な加工を施されたモノは、写真なのか。自身の定義ではイエスとは言えない。

残念ながら、CMで売り出されている某スマートフォンの写りを変更する機能は写真とは呼びたくはない。

前提だが、作り手の多くが辞書も知らない自らの定義や思想を設けている上で、アイデンティティや表現者としての世界観をそれらが構築していると言ってもよいと考える。なので、他者の定義や主観は尊重したい。この内容や今後も

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相棒を手放した。

相棒を手放した。

相棒だったSonyα7IIIを手放した。さて、どうして生きていこうか。
今月は仲間の力を借りていこう。来月は?
今後の撮影依頼は?来年からのカメラは?

山もような課題を抱えながらもカメラを売った。複数の理由があるが、もういつ壊れてもおかしくなかった。中古で買った彼は、もう4年近く共に過ごしていたので、寿命は近かっただ。そろそろ売り時かと感じていた。

2つ目は金銭関係。振り込みが先の仕事が多い中

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写真と色彩。

写真と色彩。

写真を撮る上で色というのは考えざるを得ない。これはビジネスでも自己表現だとしても切っても切り離せない。色は、工夫次第で心理的な効果をいくらでも与えることができるし、統一感や世界観の演出もできる。

本物と同じ色の再現は難しいまず、この世界において現実での色を写真で完璧に再現するのは難しいという話をする。

そもそもスマートフォンもデジタルカメラも露光やホワイトバランス、フィルター、レンズなどの設定

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変わらないもの

変わらないもの

懐かしい場所。

小さな本屋さんしかない地元から40分近くかかるこのお店。

ビデオやCDが豊富に揃ってて、夢のような場所。

あの日、大きく見えた高校生の背中はもうないし、借りていた最新刊は随分色褪せていた。

思い出を感じる為に寄ったが、そこには聴いたこともなかったYOASOBIの新曲。

当たり前だ。

変わらないものなんて、ほとんどない。

変わらないものはないこの曲のこの歌詞を聞くたび、

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スナップ写真と幸福度

スナップ写真と幸福度

2021年12月9日の記事です

白に覆われた世界、朝から電車が遅延するほどの霧に包まれた日常は普段と違う姿を見せた。

今日は、そんな特別を残そうとスナップ写真を沢山撮った。ちょっとだけリマインダーを無視して、人生を記録した。

好きな音楽を聴いて撮影した写真を現像する時間は、自分にとって特別で、幸福度が高い。なので、仕事で行き詰まった時や疲労が蓄積した段階で、この作業を挟むように意識している。

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フレームの中で、これからも生きる。

フレームの中で、これからも生きる。

友人の家族写真を撮影したので、その引き伸ばしのため、車に乗り込む。

カメラのキタムラでフレームを購入。待ち時間、暇が嫌いなのでハンドルを握る。
少しゆくと近所に素敵なカフェ。

ROBSON COFFEEさん。

店内の暖色と、味のある茶色。高彩度の水色がアクセントになっていて特徴的。

Nihaさん等のゆったりとした楽曲が流れており、プレスで抽出されたエチオピアは、深煎りでフルーティーさとコク

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写真についての初考。

写真についての初考。

写真とは

写真。カメラで撮影した一瞬。なにも考えず写真という二文字を深く掘ることもなく生涯を終える人生がオーソドックスだろう。

ネガな思考を悩みと名付け、日々悩み続ける我ら現代人も、「写真とはどんな存在なのか?」なんて疑問が、脳内に浮かんだ者は少ない。

しかし、私は写真と生きる生業を選んだことで、失礼なく向き合う為に、思考をし、悩むことは最早義務に近いと思うYouTube

写真とは何なのか

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人生写真集

人生写真集

自分自身のために写真集を作成した。

自己満足の領域ですが、以下の理由には自身の強い思いが込められている。

『写真集を作るハードルを下げる』

今後の人生は、自分自身も個展や将来の映画制作、グッズ制作など、今よりも徐々に活動の領域を広げていこうと考えている。
その中でも、写真家という活動をする以上、写真集という存在は切り離せないと感じる。

日常的に触れるのはデジタルな製品ばかりで、実はデジタル

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