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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
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#真夜中の小説

節分の日に想う(140字の小説)

節分の日に想う(140字の小説)

今日は、鬼族の厄日。
二月の節分だ。
毎年毎年人間どもは、思い出すのか!
我々に豆をぶつける。

「僕達鬼族は人間が想っているほど、強く無いんだぞ!」

「豆をぶつけられて、
逃げ惑うほど弱い生き物なんだぞ。
だから、子供の桃太郎にいじめられたんだぞ。
僕達を虐める人間こそ鬼だぞ」
と、言いてやりたい
#毎週ショートショートnote

あほやん 警告される?(140字の小説)

あほやん 警告される?(140字の小説)

「落ちがマンネリ化してるね。」
と、小馬鹿に微笑むあいつ。
「小説も数多く書いてきたが、私の実力の限界かな」

「二年間、よく頑張ったよ。これで満足しただろう。」

「満足はして無いけど・・」

「途中で落ちが解るのだけはやめてくれ。
面白く無い」

現実の様な夢で目が覚めた。

警告か!
それとも激励か?

花火(140字の小説)

花火(140字の小説)

天上高く打ち上げられ、
華やかで豪華な花火。

多くの人達を魅了し感動を与え、
一瞬の命を燃やし消えて逝く。
これが、花火の使命か!
短くても、華やかに生きる花火。

豪華に咲く花火もあれば、
細やかに咲く花火もある。
目の前の人に喜びを与える花火。

母に抱かれて見た花火。
幼い僕は、嬉しかったのかな?

寂しがり屋(140字の小説)

寂しがり屋(140字の小説)

私は霊感が強い女。
でも、霊をガン無視
霊が私に迫って来る時は、
「私には霊感など無いですよ」と云う
霊って取り憑いて来ると厄介だから、無視が一番だ。

だけど、霊でも礼儀正しい霊には、
礼を持って応えてはいる。
その様な礼儀のある霊は取り憑いたりはしない。

取り憑いて来るのは、寂しがり屋の霊だ。

新しい訪問者(140字の小説)

新しい訪問者(140字の小説)

新しい友達が今日もやって来た。
「ようこそおいで下さりました。
遠かったでしょう?」
と、私は労いの言葉を掛ける。
「そうですね、疲れました。道も判らないし初めての事なので。」
と、彼は釈明をした。

「此処に来る人はみんな、辛そうです。
だって、健康で死ぬ人はいませんからねえ」
#シロクマ文芸部

あほやん 明日から〜(140字の小説)

あほやん 明日から〜(140字の小説)

今日で休みも終わりだ!
正月休み、終わってしまえば早すぎる。
タイムマシンがあるならば12月28日に行きたい

「遠い昔や未来に行きたい」何て言わない。
贅沢は言わないので、28日まで戻してください。
そして繰り返し、繰り返し28日に戻りたい。

でも休んでばかりいると会社が倒産する。
社長は辛い

大地震と津波(320字)

大地震と津波(320字)

昨日、大きな地震があった。
こちらもかなり揺れたが、
災害は幸運な事に無かったが
津波警報が発令された。
津波の高さは3mとの事。
初めての経験でありどの様に対処するのか解らない。

何処の地区が避難するのかも解らないまま、
真面目な僕は避難した。
家族全員で高い場所にある親戚を頼った。

僕は友達にLINEで安否を確かめた。
みんな無事だった。
避難せず自宅に平然といる人も居た。

津波は30c

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遠い世界に旅に出ようか?(140字の小説)

遠い世界に旅に出ようか?(140字の小説)

遠い世界に何があるの?
此処で見つからない事を探しに行くの?

探している物は何?
きっと解ってはいないよ。
漠然とした物を探しているだけ。
此処にいることから逃げているだけ。
何処に行っても見つからないよ。
探している物が、解っていないんだから!

もっと強くなって!
自分の心に幸せがあるのだから。

あほやん 惚れられる(140字の小説)

あほやん 惚れられる(140字の小説)

可愛いあの子、俺に惚れてるな。
解るんだよ、隠していても君の心が。
言葉を通わせ無くても、目を見りゃ解る。
でも、今すぐは無理なんだ。
君と暮らすのは、家族の許可もいるんだ
待っていておくれよ。

君はせがむ様に見てるけど、
家族に紹介しないといけない。

蛇をペットにするには、ハードルが高いな〜。

あほやん 2025年の予言に怯える(140字の小説)

あほやん 2025年の予言に怯える(140字の小説)

2024年はまだ始まったばかりなのに、
来年大災害が起こると、
予言する人が何人かいる。
それも、ノストラダムスのお爺さんとは違い、
今健在の人達が予言するのだ!
その中には、予知夢を見て東北の大震災を的中させた人もいる。

来年の予言が当たる!かも知れない。
不安を抱えたまま僕は、生きるのか?

あほやん プロボクサーになる(140字の小説)

あほやん プロボクサーになる(140字の小説)

俺はプロボクサーになった
街で出会った男に、何故かボクシングを教えられた。
その名は丹下段平。

今日初めて俺はリングに上がる。
栄光を掴む為にまた、大金を得る為に!

試合は自分の想う通りに進まない
何故練習通りにならない
練習では殴るだけなのに、相手が僕を殴ってくる!

「そんな事、聞いてないよ」
#短編小説

ウイルス兵器(350字の小説)

ウイルス兵器(350字の小説)

私はウイルスの研究所に務める
若き天才科学者だ。
ウイルス兵器の開発に全勢力を傾けている。
核は所持しない為、
ウイルス兵器が軍事上必要となる。
ウイルス兵器は核兵器同等の悪兵器である。
使い方を間違えると人類滅亡の恐れがある。

人類を滅亡に追い込むウイルスは、
私は容認出来ない。
ウイルスに細工を施し、
人間に有益になるウイルスを開発した。
これを世間にばら撒けば、
ウイルスが脳内で増幅し

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良いニュースと悪いニュース(140字の小説)

良いニュースと悪いニュース(140字の小説)

「いいニュースと悪いニュース
どっちから聞きたい」
と、聞かれた。
「どっちでもいいよ」
と、冷たく言う
「じゃあ、悪いニュースから言うね
昨日彼女に振られたんだ。
これが悪いニュース」
と、何故か嬉しそう
「いいニュースは直ぐに
その妹から告白されたの」

そんな話、
見知らぬ男に突然言われても困る?!

あほやん 銀行強盗に成功する(140字の小説)

あほやん 銀行強盗に成功する(140字の小説)

私は銀行強盗を企てる。
奪う金は1億円。
人生で見た事が無い金だ。
アタッシュケースが五個もある。
一度に運ぶ事が出来ない。
一人で犯行に及んだ事を後悔した。

5ケースで1億なら一つでも二千万。
諦めて一つだけ奪って逃走した。

ケースに入っていたのは、
一円玉が二千万枚。

いっぺんに両替できるのか?