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ウイルス兵器(350字の小説)

私はウイルスの研究所に務める
若き天才科学者だ。
ウイルス兵器の開発に全勢力を傾けている。
核は所持しない為、
ウイルス兵器が軍事上必要となる。
ウイルス兵器は核兵器同等の悪兵器である。
使い方を間違えると人類滅亡の恐れがある。

人類を滅亡に追い込むウイルスは、
私は容認出来ない。
ウイルスに細工を施し、
人間に有益になるウイルスを開発した。
これを世間にばら撒けば、
ウイルスが脳内で増幅し
人間の知能指数が上がる。
私は素晴らしいウイルスを製造したのだ。

私の目論み通り、ウイルスに感染した人間は知能指数が
急激に上がり、平和な国家が出来上がる。
だが、それも束の間。

知能指数の高い人間達は、より高度の兵器を完成させた。
人類滅亡は逃れる事が出来ない。

人間は知能指数が上がっても、
人間の中に棲む悪魔は退治出来ない!事を
私は知った。

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