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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です… もっと読む
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熱き鼓動に乾杯(140字の小説)

熱き鼓動に乾杯(140字の小説)

私は彼と目が合うたびに悦びを感じるの

彼の視線は、私に緊張を与えるけど
私は嬉しいわ!
こんな熱いショックは、初めてよ

彼は私を興奮させるの
そして私の鼓動を激しくさせるの

これっていつもの事かな?
そうよ!いつもの事よ

私は恋に目覚めたの
どうしよう!どうしよう

75歳の私の心臓には耐えきれないよ

誘拐事件(140字の小説)

誘拐事件(140字の小説)

その日、脅迫状が私の元に届く
犯人は身代金を要求してくる
私にはかけ甲斐の無いものだ。

天塩の掛け、教育したものだ
そう簡単には手放せ無い
ただ、そのものは非常に賢いが凶暴と
知って誘拐したのだろうか?
そのものは、以前ある殺し屋を殺害した
その物の爪には猛毒が塗ってある
誘拐犯の無事を祈りたい。

追伸
以前 殺し屋(140字の小説)で紹介した猫が何故か誘拐されました。
賢い猫だけど、非常に凶

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季節が秋に変わる頃(140字の小説)

季節が秋に変わる頃(140字の小説)

「秋は別れの季節」
誰が言ったの、そんな悲しい事を

熱く燃えた夏とは違い
冷静になるから?

秋だって燃えるよ、紅く燃えるよ!
でも、枯れ葉となって
散ってしまう寂しい季節かな?

秋は辛い厳しい冬に向かう
助走の季節なのかな?

そうでは無いよ、
僕を詩人に変えた魔法の季節だよ

そうだよ、魔法の季節だよ!
#シロクマ文芸部

賑わう花火大会のなかで(140字の小説)

賑わう花火大会のなかで(140字の小説)

君と二人で観た想い出の花火
今年も僕は此処に来たよ
君も居るよね
きっとこの場所いるよね
君と一緒に観ようよ
君の側に僕は行くよ
賑わう人々の中に、君はきっと居るはず
だけど、暗くて見えないよ
多くの人で探せない
何処にいるの、返事をしてよ
花火が終わると
僕は帰らないといけないの

お盆の最後の夜だから

ウルトラマンの悲劇(140字の小説)

ウルトラマンの悲劇(140字の小説)

広い空を自由に飛ぶウルトラマン
子供達のヒーロー ウルトラマン
宇宙から地球を守る為に来たウルトラマン
宇宙怪獣を3分で倒すウルトラマン
地球に3分しか存在出来ないウルトラマン
カップ麺さえ食べられないウルトラマン。
着地の時、大地震を起こす大迷惑者の
ウルトラマン!

ウルトラマンよ何処へ行く〜

追伸
54字の小説の類似版を、140字の小説にしました。

私を誘惑するな!(140字の小説)

私を誘惑するな!(140字の小説)

私は決意した。そのものを無視しよう、と
だが、そのものはいつも私の側にある
不思議な事に側にいる
「私の寿命を奪うつもりか!誘惑するな」と言っても虚しいだけ

妻が食べるぼた餅が、いつも私の目に止まる
私も食べたい!ぼた餅

だが、私は病人
元気な病人
不治の病に侵された病人
私の病は、悲しき糖尿病。

正義のヒーロー スーパーマン(140字の小説)

正義のヒーロー スーパーマン(140字の小説)

我らのヒーロー スーパーマン
スーパーマンは、悪を倒す正義の味方
だが、スーパーマンは地球上に
存在しない

ある日、私はスーパーマンと出会う
スーパーの呼び込みの男ではない

本物のスーパーマンの姿の男だ
彼は云う「地球を守りにやって来た」と
使命の姿は、心を打つ

たとえ彼が認知症を患っていてもだ!

猛烈熱女か?(140字の小説)

猛烈熱女か?(140字の小説)

あの女は歌が上手い
酒の勧め方も玄人
いつも男を誘惑する女
俺には女の誘惑など通用しない
酒の力では俺は落ちない

女が
🎵ウイスキーがお好きでしょう
と、熱い眼差しを私に向け
甘い声で妖艶に誘う

私のグラスに注ぐ琥珀色の飲み物は
最高級の紅茶。
私の好きな物を、何故知っているのか?

噂の、猛烈熱女か!?

文化祭の想い出(140字の小説)

文化祭の想い出(140字の小説)

文化祭の想い出は、高校二年の文化祭
全クラス対抗の合唱コンクール
私達のクラスが優勝
二年生では初めての快挙
クラス全員で優勝の記念写真を写してもらう

アルバムに残るセピア色の写真
写真に写る元気な顔のクラスメイト
長い年月は無情にも、もう会えない人をつくる
知らずに涙が溢れ落ちる
明日は我が身か

寂しがりやは強がりを言う(140字の小説)

寂しがりやは強がりを言う(140字の小説)

焼肉屋の扉を開け
店内を見渡すと、家族連れや仲間達が楽しく食べている
一人で来ているのは私だけだ
焼肉屋、ここは一人で来る場所では無いのか?
友達も居ない、ましてや恋人も居ない私である
真に孤独を愛する私である

好きなお肉を誰に取られる事も無く
安心して食べる事の出来る「一人焼肉」が
大好きだ!

(140字の小説) 落とした財布

(140字の小説) 落とした財布

昨日財布を落とした!
本当に悔しい残念だ
誰かが拾ったみたいで落とした場所には
もう無い
タイムマシンに乗って昨日に行き、僕が財布を落とす場面を待っていた
そして、僕はすぐに財布を拾いに行く
僕の手元に昨日落とした財布が
ここに有る
昨日財布の事で悩んだ僕は、何?

過去に行くと不思議な事が出来る!

何処でもドアの怖さ(140字の小説)

何処でもドアの怖さ(140字の小説)

ドアを開けるとそこは見知らぬ世界。
興味本意で中に入ると、爆音が遠くから聞こえてくる。
此処はミサイルが飛び交う戦場だ。
僕は急いでドアの所に急いだ。
ドアが閉まっている
押しても開かない
鍵が掛けられている
「ドラえもん、開けてくれ!」
と、叫んだがもう遅い
僕はジャイアン嫌われ者
罠を掛けられた