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最後は自分で立ち上がる〈セクシー田中さん〉感想

田中京子(木南晴夏)は、仕事は完璧だが地味なアラフォーOL。友達も恋人もできたことのない彼女は、社内では変人扱いされる浮いた存在だ。しかし彼女の同僚の派遣OL・倉橋朱里(生見愛瑠)は、田中さんの雰囲気がどこか変わったことが妙に気になっていた。

若くて可愛いことにしか自分の市場価値はないと焦り、そこから抜け出すこともできずに、合コンに明け暮れる朱里。「普通の幸せ」を手に入れるために頑張っているだけなのに。

そんなある日、モヤモヤした思いを抱えたまま立ち寄ったペルシャンレストランで、朱里はエキゾチックなベリーダンサー・Saliに一目惚れ。しかし、Saliの正体は、田中さんで…!自分の正体が朱里にバレたのではないかと焦る田中さん。2人の運命が大きく動き始める——— !!

出典は以下のホームページより

あらすじはこんなところ。ネタバレ含みますのでご注意を。


『最後は私、自分で立ち上がるの』


私はそんな印象とメッセージを感じた。


田中さんの確たる自分らしさに惹かれるあかり。

どんどん仲を深めていくなか、田中さんの不調な時期、あかりがそれを何とか励まし元気付けようとするシーンがある。

そんなあかりに、しんごは言う。
結局誰かに依存しているのは、自分のメンタルの安定になるとは言えないんじゃないかと。



\…ハッとさせられた!/

素敵な誰かを夢見ることや、他者の言葉・励ましは救いだろう。ましてや友人や恋人からなら尚更だ。

でも、それはあくまで一時的な効果や影響に過ぎない
友情や愛情もいつまでも続く訳じゃない。時を経て変わるものもある。

そんな外部からのメッセージをどう受け取るか、はたまた受け取ったのちにどう行動するかは本人次第だ。

自分でしなやかに立ち直るすべを他者や何かに依存してはいけない。

なぜなら、自分の思考や感情を奪いかねないから。

回りの手を借りることは悪いことじゃない。それを通じて自分が何を得るか、変えていくか、行動するか。

きっとどんなときだって最後は自分自身の選択が大事だ。



他にも、

『たとえば、コンビニのスイーツが美味しかった。眉がキレイに描けた。一つ一つは些細だけど、たくさん集めると生きる理由になるじゃないですか

と、あかりが田中さんに小さな幸せを集めると生きる理由になると話すシーンが好きだ。

それはあかりから田中さんへ、田中さんから笙野の母へ、笙野の母から笙野へ
…と楽しく生きるコツを教えるような語り継ぎもまたいい。

この名言もまさに自分で立ち上がる力をくれる。
だって、それに価値を感じて集めるのは自分だから。
価値は自分で決めていい、自由自在に。

私はくじけてもへこたれても、そうやって生きてゆきたい。

誰でも、生きていると何かしらの傷は負うけれど、自分の底を決めて向き合いきったら、後はもう背筋を伸ばして前を向こう。


そんなことを教えてくれた物語だった。感謝!

ドラマ最終話
婚活をしていたけれど自分のやりたいことを少しずつ実現させ、自分の幸せを見つけ始めたあかりも、留学した田中さんも素敵だったな。まさにそういうことなんだと思う。



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