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【1分で読める】#4 モラルライセンシング:良いことしたら悪いことOK?後悔を避ける、善行後の愚行対策!

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こんにちは!xxIPPOxx(いっぽ)です!自己紹介はこちら

以下のような経験はないでしょうか?

  • 健康的な緑茶、ダイエットサプリと、お酒、お菓子を一緒に買っている

  • 運動した後、つい外食してしまう。

  • 仕事で大きな成果を上げた日、翌日は手を抜いてしまう。

  • お昼ごはんにサラダなどの健康食で済ますことが出来たあと、夜は好きなものを食べてしまう。

  • デザートやおやつを我慢した後、勉強をサボってしまう

これらはモラルライセンシング(直訳:道徳許可証。別名「免罪符効果」)というバイアスに陥っている可能性が高いです。

この記事を読むことで、バイアスを取り払い、より自己制御が効くようになりましょう!



※そもそもバイアスとは

バイアスとは、人や物事に対して無意識に持つ、偏りや先入観のことです。

これにより、非論理的な思考に陥り、客観的で合理的な判断が下せなくなってしまいます。

バイアスについて一度勉強すると、2~3週間は耐性が付くと言われています。

逆に言うと、2~3週間で元に戻り、バイアスにかかりやすくなるため、定期的な復習をおすすめします。


モラルライセンシングバイアスとは

モラルライセンシングバイアスとは、個人が道徳的、倫理的に「良い」行動をした後、それを理由に自分の中で「悪い」行動を正当化する心理的傾向を指します。

このバイアスは、自己制御や自己評価のプロセスに大きく影響を及ぼし、個人の目標達成や行動の一貫性に悪影響を与えることがあります。

モラルライセンシングバイアスに陥ると、短期的な満足や欲求を長期的な目標より優先する傾向が見られます。

例えば、ジムで厳しいワークアウトをした後、その「努力」を理由にファーストフードで大量に食事をする人がいます。
この時、彼らは「今日は十分運動したから、これくらいは大丈夫」と自己正当化します。
しかし、この行動パターンは長期的な健康やフィットネスの目標から遠ざかる原因となります。

このように、モラルライセンシングバイアスは、個人が自分自身に対する道徳的な「許可証」を発行し、短期的な欲望や快楽を追求することで、長期的な目標や倫理的な基準から離れてしまう原因になります。

日常生活でのモラルライセンシングの例

  1. 贈り物をした後の自己へのご褒美

    • 誰かにプレゼントを贈った後、「自分も頑張ったから」と高価な物を自分へのご褒美として購入する。

  2. 健康的な食生活後の嗜好品

    • 一日中健康的な食事を心がけた後、その「善行」を理由に嗜好品を正当化してしまう。

ビジネスでのモラルライセンシングの例

  1. 労働者に対する福利厚生の提供後の過酷な労働要求

    • 従業員に対して一定の福利厚生を提供した後、長時間労働や休日出勤を要求し、その福利厚生を提供した事実を正当化の根拠とする。

  2. エコフレンドリーなイニシアティブ後の資源の無駄遣い

    • 企業がエコフレンドリーなイニシアティブを実施した後、オフィス内での紙の無駄遣いや電力の過剰使用を正当化する。

これらの日常生活やビジネスにおける例は、モラルライセンシングの影響が私たちの行動選択にどのように現れるかを示しています。このバイアスを認識し、反映することは、より責任ある行動を促す第一歩となります。

モラルライセンシングを克服する方法

  • 自己認識の向上
    モラルライセンシングバイアスを克服する第一歩は、バイアスを自覚し、自分の行動パターンを認識することです。

  • 目標と価値観の再確認
    「良い行い」をした後の自己満足に溺れることなく、なぜその行動を取るのか、自分の長期的な目標と照らし合わせて考えることが有効です。

  • 小さな成功を適切に評価する
    小さな成功を過大評価することなく、それを長期目標達成の一歩として適切に位置づけ、小さなご褒美で済ませ、次の行動への動機付けとする。

  • 行動の記録と振り返り

    • 日々の行動を記録し、その行動が長期的な目標にどのように貢献しているかを定期的に振り返る。

  • 報酬システムの見直し

    • 「良い行い」に対する自己報酬を与える際は、その報酬が長期的な目標と整合性があるかを考慮する。

  • 意識的な選択の練習

    • 日常生活において意識的な選択を練習し、瞬間的な欲望ではなく、長期的な幸福や満足をもたらす選択をするように心がける。

これらの対策を通じて、より健全で一貫した行動パターンを築くことができるでしょう!

まとめ

■モラルライセンシングとは
良いことをした後や頑張った後、無意識に良くないことをするバイアス

■対策
・無意識の行動に気づく。
・モラルライセンシングを意識して数日過ごしてみる。
・予め、適切な小さいご褒美を設定しておく

■補足
「頑張った後のご褒美が駄目」という訳ではありません。

心理的傾向を認識し、適切に対処しましょうというイメージです。

例えば、「運動後についラーメンを食べてしまう」という場合で、目指すゴールは「痩せる」だとします。

この場合の対応策としては、
・運動後は、ドラマやアニメを1つ見て良い(食事意外のご褒美にする)
・予め、ナッツを食べてから運動する。
・ラーメン屋の前を通らない(カップ麺を買わない)
・運動後の食事を作ってから行う(食べないと賞味期限が切れる)
などが考えられます。

各々の事情や目標に合わせてカスタマイズしましょう!


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