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フリーランス妻と主夫ののんきな毎日

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そこまで稼いでいないフリーランス妻と、そこまで家事が得意じゃないのに突然主夫になった夫。 不安定な生活をほどよく楽しむのんきな夫婦の、ありっちゃありな毎日(くだらない大喧嘩含む)…
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#フリーランス妻

夫が主夫になって1年。フランスはフリーモーマンに。厚揚げとバナナはホッケとみそ汁になった。

夫が主夫になって1年。フランスはフリーモーマンに。厚揚げとバナナはホッケとみそ汁になった。

夫が「主夫になる」と宣言をしたのは2021年2月のこと。

1年経った今でも娘のしりとりブームは続いているし、そのおかげでいまだに私もしりとり脳だ。
1年前は

主夫→しゅ「ふ」→フランス

だった私も、今では

主夫→しゅ「ふ」→フリーモーマン

と、海外の映画俳優の名前が出るくらいには成長したようだ。
(しかし「ン」がついちゃったな、というのと、名前にいまいち確信が持てなかったため検索してみた

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踏んだり蹴ったりラジバンダリ

踏んだり蹴ったりラジバンダリ

ついてないな、と思っていた。

まず、こればかりは仕方がないのだが予定していた他県への地方滞在は2件とも中止になり、面倒だなと思いながらも、ワクワクいそいそとバッグに詰め込んだ荷物をほどかなくてはいけないし、
(いつもながら詰め込んだのは夫なので、私は「面倒だなと思いながらも、ワクワク」までしか担当していないのだが)

次に、夕食後の雑談から怒涛の夫婦喧嘩に発展し、大喧嘩の末に夫は出ていきお金は飛

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学校に行っても家にいても大人になっても世界は狭い

学校に行っても家にいても大人になっても世界は狭い

雨が降っているから。
寒いから。
なんか今日は行きたくないから。
そんな理由で学校にはあまり行かなかった。

「子どもたちは学校というとても狭い世界の中で生きていて、その狭い世界が全てだと思ってしまう」

なんてことをよく聞くけれど、学校に行っても家にいても私の世界は変わらず狭かったし、一人暮らしを始めてからも、会社員になってからも、フリーランスになってからも、地域で近所づきあいをしようと思っても

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この道は私にとってのまっすぐだ

この道は私にとってのまっすぐだ

今年一年を振り返って反省することは特に何もないのだが、
心のどこかで「こんな風に生きていて申し訳ない」と唯一後ろめたく思っていたのは父母に対してだ。

あんなに一生懸命育て、与えてくれたのに、期待を裏切ってしまってごめんねと思っていた。
未だに心配しかかけていないだろうことに申し訳なく思っていたのだ。

8月だったと思う。
「楽しそうに生きているね」と言う父に「ごめんね」と謝った。

「何を謝って

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寂しいだけじゃ全くない。楽しかったね、だけでも終わらない。そんな滞在だった。(家族移住体験:鹿嶋市#6完結)

寂しいだけじゃ全くない。楽しかったね、だけでも終わらない。そんな滞在だった。(家族移住体験:鹿嶋市#6完結)

滞在最後の夜千葉に帰る前日の夜。
すーちゃんが、
「明日の午前中、もしよければどこか案内しますよ」
と提案してくれた。

「まだ帰りたくない」「すーちゃんも流山においでよ」とジメジメする娘の粘りが効いたのか、午前中をあけてくれたようだ。

色々考えた結果、東西南北に位置する鹿島神宮の4つの一之鳥居をすーちゃんの案内で巡らせてもらうことに。
ずっとすーちゃんと遊びたかった娘と息子は、ドキドキしてなか

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特別な観光地じゃないことが、暮らす旅を楽しくさせているのかもしれない(家族移住体験:鹿嶋市#5)

特別な観光地じゃないことが、暮らす旅を楽しくさせているのかもしれない(家族移住体験:鹿嶋市#5)

今日は朝陽よりも早く起きる。

ほっとした朝食連日の屋外でのリモートワークはなかなか体力を使うようで、体が少々疲れている感じがする。
少し遅れて起きてきた夫がホットケーキを作りはじめる。

この滞在中は鹿嶋市で買った地元の食材で朝ごはんをつくろう!と言っていたけれど、これは紛れもなく流山から持ち込んだホットケーキミックスだ。

夫のこういうところにいつもほっとする。
私も自分で決めたルールに苦しく

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「お母さん、神さまのお腹の中にいるみたいだね」と娘が言う。(家族移住体験:鹿嶋市#4)

「お母さん、神さまのお腹の中にいるみたいだね」と娘が言う。(家族移住体験:鹿嶋市#4)

やはり障子から射し込む朝陽で目を覚ます。これは滞在中ずっと続くんだろう。
千葉の我が家の寝室は強力な遮光カーテンだ。
どれだけ遮光してくれるかにこだわったのは私だが、この生活をしてみて、あんなにこだわらなくてもよかったのかも、と思う。

今日の朝食エプロンを身につけ、一から餃子でも作っちゃうんじゃないか、みたいな十分に気合いの入った表情の夫がつくる今日の朝ごはんは、卵かけご飯とお味噌汁と梅干とキム

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鹿嶋よ、何故この魅力をひた隠しにしているんだ(家族移住体験:鹿嶋市#3)

鹿嶋よ、何故この魅力をひた隠しにしているんだ(家族移住体験:鹿嶋市#3)

アラームでは起きないが朝陽では起きる
障子から朝陽が差し込んできて、自然に目が覚めた。
いつもはアラームを15分おきに設定してもなかなか起きれないのに不思議。

子どもたちはぐっすり眠っている。

その間に夫は朝食づくり。
写真を撮ることを想定してか、気合が入っている・・・!

すぐ隣を走るディーゼル機関車の音で、子どもたちものそのそ起きてきた。
仕事に向かうすーちゃん(住み込みの管理人さん)に「

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鹿嶋市はやはりグイグイこないけど逆にグイグイいきたくなる(家族移住体験:鹿嶋市#2)

鹿嶋市はやはりグイグイこないけど逆にグイグイいきたくなる(家族移住体験:鹿嶋市#2)

鹿嶋市役所の職員さんとお別れをした後は、
家族4人で早速職員さんおすすめのコミュニティストアMIZUNOへ。

コミュニティストアMIZUNOと、車の鍵をなくした夫
大きな鹿島灘はまぐりや、立派過ぎる鹿嶋だこ。
銚子港直送のニベというお魚がお一人様10匹までは1匹10円。(11匹以降も30円)
同じく銚子港直送のムシガレイがお一人様10枚までは1匹1円。(11枚目以降も30円)
野菜もちょっとびっ

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鹿嶋市は決してグイグイこない。(家族移住体験:鹿嶋市#1)

鹿嶋市は決してグイグイこない。(家族移住体験:鹿嶋市#1)

「暮らす旅」と銘打って、最初の地として何となく選んだ茨城県鹿嶋市を滞在一日目にして好きになっている。
本日は反省もかねて準備から振り返りたい。

「クリスマス前に夜逃げでもするんか」と思うほどの荷物は、インドア派だからだろうか
約一週間の滞在のために準備にかかった時間は約3時間。
夫は4人分の基本的な荷物を、娘は自分のお手伝い用のエプロンを、息子は車のおもちゃをせっせとバッグに詰め込んでいる。

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帰れる場所を増やすような、働き、暮らす旅を家族でしてみる(仮)

帰れる場所を増やすような、働き、暮らす旅を家族でしてみる(仮)

今年に入って、移住やライフスタイルについてのトークイベントに呼んでもらう機会が増えた。

それは、誰かが心地よく住んでいる地域や大切にしている暮らしについて教えてもらえる機会でもあって、話を聞くほどに「本当にそんなことできちゃうの?」とゲストの話す暮らしに自分を重ねて疑似体験をしては、「うわーすごーー」とドキドキする機会だった。
(特にイノシシを捕まえて自分たちで捌き食すという話は、素手では蟻もま

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夫が自分を大事にできるようになったとき、私はもっと楽になる

夫が自分を大事にできるようになったとき、私はもっと楽になる

夫が主夫になって9カ月。
当初は、家事が苦手だった夫の変化などを備忘録的に書き連ねていこうと思っていたのだが、実際に夫の変化について書くことはこれまでにほぼなかった。

家事・育児の分担や生活費がどうなっているのか、夫がつくる料理の変化など、そんなことをもっと書いていけばいいのにと言われると確かになぁと思うのだが、書くほどのことは何もないのだ。

現在の夫の家事力
もちろん夫の家事力は信じられない

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生花が好きじゃない私が買ったドライフラワーに、夫が間違って水をあげた。芽が出た。

生花が好きじゃない私が買ったドライフラワーに、夫が間違って水をあげた。芽が出た。

花は好きじゃない。
すぐに枯れてしまうし、枯れていく様が寂しいから。
一瞬だからこその美しさを愛しいと思えるまでには、心が成熟していない。

「ドライフラワーがお好きなんですね」
我が家に来た客人のほとんどはそう言う。

客人がドライフラワーだと思い込んでいるそれの中には、我が家に迎え入れた時は生花だったものが枯れただけのものも含まれていることは置いておいて、

しかし、うん。ドライフラワーは好き

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誰かが羨む目に見えるものを手に入れてやっと、自分を認めていた

誰かが羨む目に見えるものを手に入れてやっと、自分を認めていた

暑い。
30過ぎたあたりから、自分の汗がかなりニオうように感じる。
鼻が利く方だからこそ精神的にまいっている。
そんなことを夫に伝えたところ柔軟剤を変えてくれた。
なんと、発汗する度に汗のイヤなにおいを爽やかな香りに変えてくれるという優れものらしい。

その効果に期待しつつ、低めの温度に設定したクーラーをつけ、辛ラーメンをつくりながらカレンダーに目をやり、「もう8月?」と大きめにつぶやく。

夫が

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