渡部直子

素人公務員。滋賀県でローカルDXを推進中。ありの幅を広げる企画オフィス「ある意味」代表。書き込み式フリーペーパー「ママの大事なノート」編集長。「欲しがりません、好感度」の会開催。育休中に初対面のおじさんとM-1出場。主夫の夫と子ども2人と、暮らしの延長のような旅中(現在小休止)。

渡部直子

素人公務員。滋賀県でローカルDXを推進中。ありの幅を広げる企画オフィス「ある意味」代表。書き込み式フリーペーパー「ママの大事なノート」編集長。「欲しがりません、好感度」の会開催。育休中に初対面のおじさんとM-1出場。主夫の夫と子ども2人と、暮らしの延長のような旅中(現在小休止)。

マガジン

  • フリーランス妻と主夫ののんきな毎日

    そこまで稼いでいないフリーランス妻と、そこまで家事が得意じゃないのに突然主夫になった夫。 不安定な生活をほどよく楽しむのんきな夫婦の、ありっちゃありな毎日(くだらない大喧嘩含む)を綴っています。

  • 初心者公務員妻と主夫のそんなにのんきじゃいられない毎日

    フリーランスから公務員になった妻と主夫と子2人のそこまでのんきじゃいられない毎日を綴ります。完全に個人の感想です。

  • チェキ日記

    チェキ日記。 フリーペーパー「ママの大事なノート」でも、毎月一台チェキが当たる読者プレゼント企画をやっています。

  • 「欲しがりません、好感度」の会

    フリーペーパーママの大事なノートとして実に非生産的なイベントを不定期開催している。 非生産的なイベントだということを頭に入れて参加してほしい。

  • おじさんと私~育休中のM-1挑戦日記~

    ここでは、お笑いコンビ「きくばやし」について語りたいと思う。 なぜなら語らなくてはならない時が来たからである。 ひっそりコンビを組みひっそり解散しようと思っていたのだが、もうこれ以上は隠し通せないところまできてしまった。 どうせ隠しきれないところまできてしまったのならば、このなんとも切ない「きくばやし」というコンビの軌跡を記しておこうと思った次第だ。 これはお笑いとの戦い、いや、おじさんとの戦いを記したいわば戦記だ。 念のためお伝えしておくが「おじさんと共にお笑いに挑む」ということではない。 そういう場面ももちろんあるだろうが、基本的な対戦カードは「おじさん対私」である。

最近の記事

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かつて私が家事が得意だから主婦になったわけじゃないように、夫にだって大した理由なんかない。

先日夫が会社を辞めた。 「主夫になる」 夫からこの言葉を聞いたとき、最近しりとりがブームの娘のおかげですっかり「しりとり脳」になっていた私の頭にまっ先に浮かんだのは、 「フランス」だった。 主夫→しゅ「ふ」→フランス という流れだ。 そんなことはどうでもいいとして、夫が退職した話をすると 「それはめちゃくちゃ大変ですね…」 と言葉が見つからない顔をされたり、 「会社員を辞めるなんて損しちゃうよ、もったいないよ」 と心配されたりもする。 私の両親や義両親を含め、夫の精神状

    • 私の初裏アカには、SNSの原点が広がっていた。

      最近私のスマホを使って何でもないような風景を撮る娘。 自分のスマホが欲しくてたまらない様子の娘に、スマホで何をしたいのか聞いてみた。 どうやらSNSに興味があるらしい。 娘曰く「お父さんとお母さんだけじゃなくて、いっぱいの人にお届けしたいことがある」とのこと。 「今スマホを持つことが難しいなら裏アカをつくってよ」と娘が言う。 「裏アカ」という存在を小学2年生が知っていることにドキッとする。でもまぁこれだけYouTubeを見ているのだ。きっと娘の方が今の世の中のことをた

      • 今年の無人島も夏の思うツボだ。

        今年の夏も無人島へ。 昨年は大雨だったが今回は太陽も味方につき、晴天の無人島を独占だ! 目的地は長崎。 行くまでに、前回は通過する時間帯の問題でことごとく叶わなかった沢山の寄り道を企てる。 ラフに寄り道できるのは、車で行くことの醍醐味だ(ペーパードライバーが何を言うかだが)。 まずは岡山。 夫待望のジーンズストリートを散策し、きび団子を食す。 私が昔読んだ桃太郎の絵本の中のきび団子は灰色だった記憶がある。 きっとこれは硬くてボソボソしていて、口の中の水分を根こそぎ持ってい

        • 地道な行動の積み重ねによって仕上げきったこの身としばしの別れ。

          この1年、徒歩10分の通勤路をほぼ毎日夫に車で送迎してもらってきた。 日本酒を水のように飲み、タコの唐揚げと炙りしめ鯖、子持ちししゃもの3品を5分で飲み下し、チェイサーとしてのハイボールも忘れなかった。 たとえ飲み会の日であっても、寝る前には、睡魔と戦いながらワンカップとホルモン、貝ヒモを貪った。 目的地を前に立ちはだかる階段は5段ごとに立ち止まり、カクカクと震える我が膝を叱咤激励しながら、3月にフルマラソンを完走した夫もこんな気持ちだったのだろうかと同じ空の下にいる夫

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        かつて私が家事が得意だから主婦になったわけじゃないように、夫にだって大した理由なんかない。

        マガジン

        • 初心者公務員妻と主夫のそんなにのんきじゃいられない毎日
          10本
        • フリーランス妻と主夫ののんきな毎日
          58本
        • チェキ日記
          1本
        • 「欲しがりません、好感度」の会
          5本
        • おじさんと私~育休中のM-1挑戦日記~
          7本

        記事

          「今からめちゃくちゃ面白い話をしますね」と「うちの地域最高なんですよ」は少し似ていてちょっとドキドキする

          旅先を探していた時、「うちの地域、最っ高なんですよ!」とその地域を案内してくれる担当者に事前にテンション高く言われると、ありがたく思いつつも、なぜか不安と似た感情の「ドキドキ」を感じてしまう自分がいた。 「うちの地域ってホント何の魅力もなくてつまらないんですよ」などと言われるよりはもちろん心は弾むのだが、 なぜ「最高だよ!」とPRされてドキドキしてしまうのか、理由はずっと分からずにいた。 そのせいか、滋賀に来て地域活性化事業に携わっている今も「私たちが住んでいるまちって最

          「今からめちゃくちゃ面白い話をしますね」と「うちの地域最高なんですよ」は少し似ていてちょっとドキドキする

          経験とか才能とか強みとか得意とかを、余すことなく持て余す。

          滋賀に来て一年が経った。 「任期を終えたら何をするの?」 と聞かれることも増えた。 何も決まっていないけれど、 何をするかを考える上で心がけていることはある。 今までの経験。 強みだねと言ってもらっている部分。 あるかもしれない才能。 それらを活かそうとは考えないようにしたい。 自分が何を持っているかと、何を選ぶかはまた別だ。 誰かから一度でも認められた才能とか資質とか経験とか強みとか得意なこととかは、その瞬間はとても嬉しい。 でもそれを「さあ活かしましょう!」となった

          経験とか才能とか強みとか得意とかを、余すことなく持て余す。

          解放されたくて向かった無人島から、帰る時に感じるこの解放感。予定とも予想とも解放ともかけ離れていた1泊4日だった。

          早めの夏休みをとり、家族で無人島へ。 夏休み前の平日ということもあり、予約は私たちのみ。夢の無人島貸切だ。 行きか帰りかに岡山にいる友人を訪ねよう。 広島でお好み焼きを食べ、島根で出雲大社に参拝し、福岡でラーメンを食べよう。 そんなざっくりとした計画を立て、車に思いつく限りの荷物と浮かれグッズを詰め込み、無人島がある長崎へ向かう。 島に到着して最初に渡されたのは「冒険の書」。そこには、島の地図、島に住む危険生物、そして「自分の身は自分で守れ」といった内容が書かれていた。

          解放されたくて向かった無人島から、帰る時に感じるこの解放感。予定とも予想とも解放ともかけ離れていた1泊4日だった。

          若い頃は腹の黒さを隠すのに懸命だったのに、大人になったら純粋さを隠すのに懸命だ

          最近、夫や子どもに対して言葉や態度がキツくなっている。 辞めどきかも。そう思った。 納得できない思いを勝手に自分で飲み込み、家に帰れば、許してくれることを見越してケアされることすら期待しながら、夫や子どもに理不尽な難癖をつけたりする。 そんなことは恥ずかしながら今に始まったことではないのだが、最近の頻度は目に余る。 よろしくない状況だ。 それでもなお、子どもたちが、うんざりするほどの喜怒哀楽を絶え間なく私に見せつけてくれることだけが救いだ。 「怒・哀」をいつのまにか見せ

          若い頃は腹の黒さを隠すのに懸命だったのに、大人になったら純粋さを隠すのに懸命だ

          「今の若い人って行動力がすごいですよね、尊敬します」などと言った瞬間、会話が続かなくなった理由がなんとなく分かったような4月の始まり。

          人と会って話し、とても楽しい時間だったのに、別れた後にホッと一杯お酒を飲む。 そんな時間が何より楽しみだったりする。 そのくせ、別れに対する耐性がないのが私だ。 約4ヶ月一緒に働かせてもらった、とても頼りになる陽気な上司や仲間と別れの時がきた。私を受け入れようと、馴染ませようと、どれだけ心をつかってくれたかが十分過ぎるほどに伝わってきた4ヶ月だった。 心細い。 これだけ泣いてしまうということは、それだけ私は楽しく苦しかったのだ。 これまで、楽しかっただけの日々、苦しかった

          「今の若い人って行動力がすごいですよね、尊敬します」などと言った瞬間、会話が続かなくなった理由がなんとなく分かったような4月の始まり。

          誰かを簡単に納得させるための手段として、使ってたまるものか。この大事な「なんとなく」を。

          「なぜ滋賀に移住を決めたの?滋賀のどこに惹かれたの?」 そう聞かれると、少し挙動不審になる。 正直なところ滋賀に行こう!と決めたのは「なんとなく」なのだ。 けれどそれは、相手をがっかりさせてしまう答えのような気がしてなんだか挙動不審になってしまう自分がいる。 私は昔から「何で?」に弱い。 「何で?」に対して燃え滾るような熱い想いを伝えられない申し訳なさから、それらしい理由を作り出してはその理由に縛られ、自分を苦しめた経験は一度や二度ではない。 たとえば 「天ぷらは断

          誰かを簡単に納得させるための手段として、使ってたまるものか。この大事な「なんとなく」を。

          「使える人間に」なんてもう自分に言わせないために、ボロを出していくフェーズなんだ。

          朝起きて珈琲用のお湯を沸かしながら、無意識に冷蔵庫を開けて日本酒の瓶に手が伸びている自分に気づく。おぉ、疲れているなと思った。 2ヵ月間、私はきっと行政の仕事に慣れることに必死だったんだろう。 隠しきれていたかどうかは別として、自分の粗を隠すことに必死だったように思う。 早く仲間と認められなくては。 使える人間だと思ってもらわないと。 そう強く思っていたんだきっと。 私よ。「使える人間」て何だよ。 これが「欲しがりません、好感度」の会を主催してきた人間のやることか。

          「使える人間に」なんてもう自分に言わせないために、ボロを出していくフェーズなんだ。

          フリーランスの時も公務員の今も、自由に不自由はしていない。

          フリーランスから公務員になって1カ月。 滋賀に来た当初はこれまでと180度変わったように思えた生活も、 もしかしたらキャップとパーカーとデニムの出番が減ったくらいなんじゃないかと今は思っている。 「自由がなくなったのでは?」と聞かれることも多いけれど、フリーランスの時も公務員の今も、自分でも意外なほど自由に不自由はしていない。 私にとっての自由とは、時間や場所、行動を制限されないことや 誰からも指示を受けないことではなくて、 今この場所で、心が自在であることなのだと最近

          フリーランスの時も公務員の今も、自由に不自由はしていない。

          過去最高に貧乏で、過去最高に楽しい1年だった。そして、そんなにのんきじゃいられない毎日が始まる予感。

          家族で「暮らしの延長のような旅をしてみよう」と思い立ったのは、1年前の11月。 翌12月に、茨城県鹿嶋市から私たち家族の旅が始まった。 たぶん、 過去最高に貧乏で 過去最高に豊かで 過去最高に楽しい1年だった。 今回は、1年のざっくりとした振り返りとともに新たな報告を。 最初の7カ月間 最初の7カ月間は、気が向いた地域にノープランで滞在し「あの場所に行くといいよ」「あの人に会うといいよ」とまちで出会った人からおすすめされるままに過ごした。 その土地で最初に出会った人の

          過去最高に貧乏で、過去最高に楽しい1年だった。そして、そんなにのんきじゃいられない毎日が始まる予感。

          旅は好きだけれど、いろんな場所に行きたいわけじゃきっとない。(仮暮らし:奈良県下北山村再訪)

          9月10月とバタバタしてしまったが、振り返りnoteを更新。 8月は、4月に訪れて以来、夏の間にどうしても再訪したかった奈良県の秘境下北山村へ。 会いたい人に会いに。 新たな出会いも楽しみに。 ここで仕事をするために。 そして前回来て「嘘みたいな色だ」と思った川の色をもう一度見るために。 今回の下北山村は雨模様。4月に来た時は一週間もの間ずっと快晴だったので信じられないのだが、雨の方が晴よりも多い村らしい。 でもとても強く雨が降ったと思ったら、カラッと晴れるなど、天気

          旅は好きだけれど、いろんな場所に行きたいわけじゃきっとない。(仮暮らし:奈良県下北山村再訪)

          私よ、「こんなことをして生きていて大丈夫」そうだよ。

          やりたくないことを少しずつ手放しはじめて1年半が経つ。 当初周りを心配させて言わせた、 「そんな生活をしていたらいつか苦労することになるよ」とか 「もう独り身じゃないんだから子どもがかわいそうだよ」とか 「そんな好き勝手して生きていけないよ。生きるって大変なんだよ」とか 「苦しい中でたまに楽しいことがあるからみんな頑張れるんだよ。大人になって直ちゃんがしようとしているそれは無責任だし甘いよ」 といった言葉たちは、今ではあまり聞くことがなくなった。 こいつぁ何を言っ

          私よ、「こんなことをして生きていて大丈夫」そうだよ。

          「どこでも子ども地域おこし協力隊」を募り、都市部の小学生と奈良の秘境を繋げた結果「わきまえない」アイディアに私の視野が広がった。

          私は現在、暮らしの延長のような旅をしたいと考えて夫と子ども二人とともに観光地ではない地方に家族ごとまるっと短期滞在をしたりしながら暮らしている。(拠点は千葉県!) 昨年12月から始めた車で巡るこの旅も9カ月目に入り、車の履歴を見ると、これまで27県を通ってきたようだ。 27県といっても県の中には当たり前だけど様々な地域があって、1週間や10日くらいの滞在ではその地域の一部しか知ることはできない。 帰れる場所を増やしたいと思っていたけれど、「ただいま」と帰れるほどに地域と

          「どこでも子ども地域おこし協力隊」を募り、都市部の小学生と奈良の秘境を繋げた結果「わきまえない」アイディアに私の視野が広がった。