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ボート競技

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手の握りから見る体の使い方

手の握りから見る体の使い方

スポーツの動作やフォームは選手それぞれで違います。特徴あるフォームは動作のやりやすさや、力の入りやすさなことによって、徐々に自分に合ったものが出来上がるものです。

同じ動作でも関節の動くタイミングが違う大勢で行なっているダンスを見ていると、同じ動作であっても関節の動き出すタイミングが違うことに気づきます。
人は自分が動きやすい動き方を自然とおこないます。
大きくは膝から動き出すか、股関節から動き

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ウエイトトレーニングの前に腹式呼吸を練習する

ウエイトトレーニングの前に腹式呼吸を練習する

体幹トレーニングの基本は腹式呼吸です。
腹式呼吸では横隔膜と腹横筋をメインに使います。
息を吸うときは横隔膜が働き、吐くときは腹横筋が働きます。

実際にやってみてほしいのですが、腹式呼吸をするときに、息を吸いながらお腹を凹ますことは難しいですし、息を吐きながらお腹を膨らめるのも難しいです。どちらもやろうとすると胸式呼吸になってしまいます。

体の動きも腹式呼吸であれば、吐くときに胴体が伸び、吸う

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腰痛患者のための腰痛トレーニング

腰痛患者のための腰痛トレーニング

腰痛トレーニングの基本は腹式呼吸インターネット上では、腰痛トレーニングとして息を吐きながらのお腹を凹ますドローインというトレーニングが紹介されています。

このドローイントレーニングは腹式呼吸がベースになっています。
腹式呼吸では、息を吸ったときに横隔膜が下がってお腹が膨らみ、腹横筋が働き息が吐かれます。この吐く動作を大げさにおこないます。

ドローインをおこなうと、腰を安定させる筋肉が鍛えられる

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お尻が硬くなって腰痛になる原因を考える

お尻が硬くなって腰痛になる原因を考える

お尻が硬くなる理由

お尻の硬さが腰痛を出しているという場合を例に、具体的に腰痛の根本原因を突き止めていってみたいと思います。

お尻の硬さが直接の腰の痛みの原因であれば、お尻を柔らかくすれば腰痛は無くなります。では、腰痛を出した原因であるお尻を硬くした原因は?と考えだすと、前回の記事でも紹介しましたが、腰痛の原因を見つけることは難しいものになります。

そもそも、お尻はなぜ硬くなったのしょうか?

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ボート選手の臀筋

ボート選手の臀筋

ボート競技は、素人からすると上半身で漕ぐスポーツと思われるようですが、脚と尻で漕ぐスポーツです。

ボート選手は、当たり前に太ももと尻で漕いでいると思っていますが、太ももに比べると、選手が感じているほどは尻の筋肉は使っていないようです。

人間は尻がでかい人間は、股関節を伸ばして真っ直ぐに立って2本足で立って歩きます。この歩き方は、直立二足歩行と言い、人間だけの歩き方です。

2本足で歩くようにな

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体幹をパーツに分けて考える

体幹をパーツに分けて考える

ボート競技に限らずスポーツでは「体幹」が重要で、実際、競技力が高い選手は「体幹力」が高いといわれます。
では、体幹と体のどの部分を指して言うのでしょう?

体幹は体のどの部位なのでしょうか?体幹とは、どこを指すのか?については明確な決まりは無いので、選手やコーチの考え方次第です。

ただ一般的には、手足を除いた胴体部分だといわれます。
この場合、腹筋群に囲まれたお腹の部分、脚を動かす股関節、腕を動

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体幹を安定させるとは、腰椎を安定させること

体幹を安定させるとは、腰椎を安定させること

前回、私の場合体幹をお腹周りを体幹と捉えて考えていると紹介しました。
今回は私の捉えているお腹周りについて、もう少し細かく紹介します。

一般的にお腹周りはインナーユニットといわれ、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋を合わせて捉えますが、そこに腸腰筋をプラスして考えて

体幹を鍛える目的は、腰椎を安定させること腰椎は24個の骨の集まりである背骨の下方5個のことです。
背骨は骨盤の上に立っています。

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スポーツそれぞれの本質的な目的を見失わない。

スポーツそれぞれの本質的な目的を見失わない。

同じスポーツに長く関わっていると、そのスポーツの枝葉の部分ばかりに目が行ってしまい、そのスポーツの本質を忘れてしまうことがあります。

サッカーや野球、バスケなどであれば、ゲームが終わったときに相手チームよりも多く点を取っていることが勝利の条件になり、目的になります。
相手に何点取られようが、最後に1点だけ自分のチームが多く取っていればOKというスポーツです。

卓球やテニス、バレーボールであれば

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ブレイシングは代償動作

ブレイシングは代償動作

スポーツで脱力するのが難しい理由スポーツで脱力するというのは、必要な部分には力を入れたまま、必要でない部分は力を抜くことです。すべての力が抜けてしまうと立っていることすらできません。

この不要な部分のみ力を抜くことは、力を込めることよりも相当に難しいものです。

大きく分けると、脱力できないケースは2つあります。
1,余計な力が入っていることに選手本人が気がついていない。
2,力んできる自覚はあ

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ボート競技の腰痛対策

ボート競技の腰痛対策

ボート選手の多くが腰痛になるのは、腰を丸めた姿勢で漕ぐフォームが関係しています。

腰が最も安定するとき背骨はS字を描いていて、腰の部分はお腹側に凹んで反りができています。

このときは腰椎は、前からは腸腰筋、後ろからは多裂筋が働き、また腹横筋、骨盤底筋群も働き腹圧が高まり安定しています。

ここで重要なのは、反りがあるときは、腰椎を安定させる重要な役目をしている筋肉である多裂筋が働きやすくなって

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ボート競技でのコックスの役割

ボート競技でのコックスの役割

ボート選手は大きく分けると「漕手」と「コックス」があります。

漕手・・・ボートを漕ぐ選手

コックス・・・舵手とも言う。漕手に指示を出しレースでは展開を作る

コックスは漕手と比べると下に見られがちのように感じます。
漕手は頭ではコックスの重要性を理解はしています。しかし、実際のところでは、まだまだ、コックスの重要さを漕手は認識できていないように感じます。

私自身も漕手だったため、現役でボート

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ボート競技の上達のために、その場で画像を確認できるようにするアイデア

ボート競技の上達のために、その場で画像を確認できるようにするアイデア

ボートは水上で行う競技なので、陸上やモーターボートに乗っているコーチから手取り足取り教えてもらうことができません。

またビデオ撮影した画像も練習後に、陸上で確認することになります。
つまりコーチに指摘された動き、修正したあとの動きを確認できるのは、練習終了後で、それを反映させながら乗艇できるのは、次の乗艇練習になってしまいます。

次の日が乗艇練習が休みであったり、天候が悪く乗れなかったりすれば

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動きを音に変換して指導する

動きを音に変換して指導する

自分が上達したいなら、人に教えることが最も学びになり、最も近道になると感じています。自分が理解していないことは人に教えることができないからです。

本を読むにしても、ただ自分の学びのために読むのと、人に教えることを前提として読むのでは、学びの質がまったく変わります。

スポーツであれば、選手同士で教えあうと、人との感覚の違いに驚くことがあります。

また、怪我をして満足なトレーニングができない選手

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選手とコーチの時間の感覚の差

選手とコーチの時間の感覚の差

子供のころは1日がとても長く感じたものです。
小学生のころは、2時間目と3時間目の間の20分の休み時間であっても、グラウンドに出て十分満足できるほどに遊ぶことができました。

夏休みの1ヶ月は永遠に続くのではないかと思うほどに長く思えました。ラジオ体操のために早起きしていたことも1日が長く感じられた要因かもしれません。

年をとるにつれ1日はあっという間に過ぎていき、この間、明けましておめでとうご

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