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「さとのば大学」の活動を知って「ぬま大学」でのマイプランづくりを進めた第2回講義

気仙沼市との関わり合いを持ちながら活躍する人々を輩出し続けている「ぬま大学」。その第10期が集まる講義の2回目が6月16日に行われた。1回目の講義は顔合わせや相互理解の時間だった。

2回目となる今回は、「ぬま大学」の主題となるマイプラン(マイプロジェクト)作りの下準備といった内容であった。『マイプランづくり〜今やりたいと思うことは何ですか?〜』をテーマに以下の流れで時間を過ごしている。

  • オープニング(前回来られなかった方々の自己紹介と新月地域の紹介など)

  • 担当コーディネーターを中心に現時点の心情・状況の話し合い

  • ゲストのおはなし

  • 偏愛マップ(個人ワークと受講者間での発表)

  • マイプランづくりワークショップ(個人ワークとコーディネーター、受講者間での話し合い)

  • クロージング(全員で感想発表)

座学と実践の両方を凝縮したような日程になっており、前回と比較して手を動かす内容が増え、併せてプロジェクトに向かって歩き出すような、入口から踏み出す実感を得られるような内容になっていた。

本noteでは運営ポリシーに則り、「ぬま大学」の中で何が行われていたか、というよりはその中で筆者が何を行い、何を感じ、何を考えていたのかを中心に書いていこうと思う。「ぬま大学」の中の様子については、公式ウェブサイトや関係者から伺って欲しい。


「ぬま大学」の前にCafe Restaurant カントリーロードでボリューム満点のパスタを食する

「ぬま大学」は昼過ぎから始まるため、参加前の腹ごしらえが重要である。

前回、あたかも散策記の作成のために「ぬま大学」開始前に散策していたような様子が垣間見えていたが、それとて実際のところは腹ごしらえが主目的であった。事実、今回散策はしていない。腹ごしらえだけしている。

Cafe Restaurant カントリーロード

昼食を目的に訪れたのは、宮城県気仙沼市東八幡前にある Cafe Restaurant カントリーロードである。

Cafe Restaurant カントリーロード
住所:宮城県気仙沼市東八幡前157-1
電話番号:0226-24-3553
営業時間:10時〜21時
定休日:水曜日
※現金決済

カントリーロードの情報

Googleマップの情報では日曜日が定休日になっているが、日曜日に利用している点から分かる通り、日曜日は定休日というわけでない。三陸自動車道が開通するまでは、カントリーロードは岩手県側から気仙沼市を訪れるときに必ず目にする飲食店だった。

三陸自動車道が出来てから、岩手県側から気仙沼市に行く際にその道を通るのは不可能に近くなったため(三陸自動車道の降り口に唐桑町の選択肢がないため、いわゆる旧道を通らなければならない)、カントリーロードは立ち寄れる店から目的地にしなければならない店になった。

当たり前に目にしていた店があたかも隠れ家店のような位置付けになってしまった事実はそう多くの経験がなかったため、筆者としては存外衝撃的だった。といっても、実はカントリーロードを訪れたのは、今回が初めてである。立ち寄れる店だった頃に立ち寄った経験はなかったのだ。

店前にブランコがある

隠れ家店のような位置付けになってしまったカントリーロードであるが、そもそも店の雰囲気が隠れ家店のような店である。レンガ調のデザインに加えて店前にブランコが置かれている様子は、さながらジブリの世界観を彷彿とさせる。店内は昔ながらの森の中の飲食店といった風情で、落ち着いた音楽が実に合う。今はとても立地の良い店と言えないが、それでも多くの人々が集まってくる店なのも納得できる。

シーフードパスタ

Cafe Restaurant カントリーロードと言えばハンバーグでなかろうか。何となくそう思ったが、昼にハンバーグを食べる気持ちになれなかった。そのため、パスタを頼んだ。コーヒー、サラダ、スープがセットで1,400円はとてもリーズナブルに感じられる。

シーフードパスタが届き、いざ実食という段階に至り、その量に驚いた。想像していたパスタの1.5倍くらいの量である。シーフードも想像の2倍くらい入っているように見えた。実際、朝食を取っていない状態で思った以上の満腹感だったので、量的に多かったのだと思う。

海鮮の味が生きるような塩味の効いたパスタで、満足感が高かった。セットで届いたコーヒーは飲みやすく、食後に頂くには丁度良い味わいを感じられた。初めて訪れたが、落ち着いた時間をゆっくりと過ごしたいときに好い飲食店だと感じる。今は車通りが決して多くないので、静かな時間を過ごしやすい。読書を楽しむのにも良さそうだと感じた。

「ぬま大学」第10期の第2回! さとのば大学の活動を知り、マイプランづくりの糧にする

新月公民館
新月中学校

「ぬま大学」第10期の第2回目の会場は、新月公民館である。公民館という名称から戸建ての小さな建物を想像していたが、実際には体育館を併設した大型の公共施設であった。建設にあたっては、話し合いの段階からぬま大生が数名携わったとのことである。

また、事務局の方から気仙沼市の公民館は、新月公民館のようなタイプの公民館が少なくないお話を伺った。大船渡市でもゼロでないにしても体育館併設となると珍しいため、自治体ごとの考え方の違いのようなものが垣間見えて興味深かった。

Will・Need・Do Plan・Can・Feelを考え、マイプランを思い描く

講義では、マイプランづくりを始めるにあたり、そもそもマイプランとは何かを知るために外部講師による講義が行われている。講師は、さとのば大学の副学長を務めている兼松氏である。講義では、さとのば大学の活動を元に、マイプラン作成において重要となる曼荼羅について語られている。

マイプランから飛躍した方々の事例を踏まえ、マイプランの取り組みが創り出す未来についても語られており、個人の想いを起点に地域に対して行われた活動が、全国、そして世界にまで拡大していく大きな可能性を目の当たりにすることとなった。

筆者としては、継続を絶対としない視点が大いに考えさせられている。ある種ゴーイング・コンサーンが絶対的な価値であるかのような意識を持っていた一方で、終わりがなければ始まりがない現実を理解し、その合間で思考が揺れ動いていたため、終了の先に存在した世界の広がりを知られたのは、とても良かった。

また、質疑応答において、他人に理解されないと感じているときの処方箋のようなテーマが話されたが、経験上、他者の話を聴く仕事を行う機会が多く、また他者を理解しようとする姿勢で臨む必要性に迫られることの多い身としては頷けるような話も多く、再認識の時間を得られたように感じ、学びがあった。

講義の後は、自分が好きな事物、関心のある事物を書き出すワーク(偏愛マップ作成)を行った後、先述した曼荼羅の作成を念頭においたワークシート作成が行われた。偏愛マップは、どうしたところで仕事以外が思い浮かばず、同じ受講生の偏愛マップについて聴きながら、どうすれば仕事から意識を話せるのか考えずにいられなかった。

曼荼羅作成

曼荼羅作成では、自分がやりたいこと、やろうとしていることを思い浮かべながら、Will・Need・Do Plan・Can・Feelの5象限を書くワークを行っている。元々ぼんやりとやることを考えていたため、それについて書き表そうと思いながら望んだものの思いの外言葉が出て来ず、時間が来た。

コーディネーター・事務局・受講生・筆者の4者で、各々が作成したものについて話し、質疑を織り交ぜながら上手くいかなかった点やどう改善していくかについて議論を交わし、書き表すにあたって何が曖昧になっていて、どのような視点が欠けているのか、また自身の思考が及んでいない点は何なのかについて、多くの言葉を頂きながら再考の時間を過ごした。

頂いた言葉達は、筆者自身がぼんやりと想いながら言葉に出来ていなかった点もあれば、明らかに思考が不足していた点もあり、今後マイプランを形にしていく上で何を考慮していく必要があるかが薄らと見えてきたように思えて、とてもありがたい時間であった。クロージング後、担当コーディネーターの方と面談日程を摺り合わせ、「ぬま大学」第10期の第2回は幕を閉じている。

チャイニーズキッチンかいかを舞台に懇親会は大いに盛り上がる

「ぬま大学」の講義後には、前回同様懇親会が用意されていた。今回の懇親会の会場は、「チャイニーズキッチンかいか」である。

チャイニーズキッチンかいか

オードブルを頂きながら、集まった参加者同士で思い思いの会話を楽しんでいる。なまこの話やBUMP OF CHICKENの話、税金の話など、講義の枠にとらわれず、各々が好きな話題で賑やかな時間を過ごす。時折真面目な話も挟みつつ、大いに持ち上がった。

そこに年齢や性別、住んでいる地域の垣根はなく、心行くまでお互いの話を楽しんでいる。言ってしまえば出会って間もない人々も少なくない空間である。それにもかかわらず何ら気兼ねなく盛り上がれるのだから、本当に素晴らしい時間だった。次回以降への期待感が高まるばかりである。


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