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【たまに映画】『アテナ』と現実。遊びじゃない戦争だ。

■『アテナ』作品情報&予告

解説

2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。Netflixで2022年9月23日から配信。

映画.comより

■映画から現実へ。表は裏によってつくられる。

映画はフィクションとノンフィクションがある。
映画は未来を予測する創造力と発想力がある。
人々が求める世界を描くこともあれば、拒絶したい世界も描かれる。
それが、本当の世界でも空想の世界であったとしても・・・。

テレビではあまり報道されていないが、ネットやSNSでフランスの暴動が話題になっている。いま、この時間にも暴動がおこっている。昨年に製作公開された映画『アテナ』に酷似したフランスが現実世界で存在している。タイトルにある「遊びじゃない戦争だ」は映画のセリフだが、今を一言で表現しているようにも感じる。

映画として、映画の世界として、作品として、鑑賞した場合は、オープニングの冒頭10分くらいのワンカット映像は圧巻であり、タイトルが出るワンシーンは歴史に残りそうなくらいの強さがある。映画の撮影技法と演出という点では凄くエキサイティングだ。一気に胸ぐらを掴まれて目を離すことができない感じの乱暴な始まりであり、圧倒的なパワーを感じる。

ただその世界を、現実で見たくはない。

まるで映画のワンシーンと感じてしまうような、今のフランス。

映画『アテナ』が未来を予言したようにも見える。つまり、脚本家、プロデューサー、監督や製作陣が、未来のフランスを危惧して製作した可能性すらある。「こうなって欲しくないから気をつけろ」映画で訴求しても伝わらない。もしくは、映画を観たから「このやり方がある」とヒントをもらった裏側の人間もいるかもしれない。

映画のラストで警察を装った誰かが、警察が事件を起こしたように動画を拡散していた。今回ももしかすると同じで、報道やSNSだけの情報には現れない裏の事情がいくつもあり、誰かが仕掛けたのかもしれない。

移民問題はフランスだけではなく、他国も日本も同じ。日本で暴動が起きないのは、戦うことを忘れるように教育された日本だからかもしれない。もし日本で暴動が起きたら警察は止めることできるのか確信が持てない。もうすでにフランスの暴動は他人事としてほっとける状態じゃなくなっているのかもしれない。コロナで体感したように、世界は僕たちが想像するよりも、はるかに身近に存在し、隣接して繋がっている。

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