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【たまに映画】『凶悪』どこに潜んでいる

■『凶悪』作品情報&予告

解説

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。2013年製作/128分/R15+/日本、配給:日活

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■悪に絡むと連鎖する

あなたが雑誌ジャーナリストだったら、死刑囚の告発を信じるか?
映画ではたくさんの人殺しをみてきた。しかし、リアルの世界で実際に人殺しをした人を見たことはない。だから、もし自分が雑誌ジャーナリストだったらと仮定したとき、人殺しの死刑囚をどう見て、どう感じで、どう信じて、死刑囚の表情と言葉をどう受け止めるのか、想像もつかない。

死刑囚が雑誌ジャーナリストを利用して裏の悪である「先生」を暴露する。雑誌ジャーナリストは死刑囚の告発の真実を世の中に伝えるだけ。利用されたけど正しい判断。普通に暮らす「先生」は極悪で、悪に絡む人は全て対処して殺していく鬼畜。

10年前の映画をなぜか気になって観たのですが、とても胸糞悪い感じ。役者三人の演技も凄いけど山田孝之が尋常じゃないくらい逸脱している感じがヤバい。役者って凄い。

最近、裏バイトで若者が死んだり、銀行強盗したり、色々な事件が起きている。1度でも悪に関わることで抜け出せないロジックがある程度できている。そのロジックを成立させるのが「先生」のような統括している悪。弱みを握り、身動き取れない。裏側の悪が全部の流れと人を操る。そいつは出てこないしどこにいるかもわからない。普通に暮らす隣の人が「先生」の可能性もある。

表に出ないだけで至る所で悪が蔓延っている世の中。その中で生き抜くためにどうしていくか。きっと地道に経験を積みながら踏み外さないようにするだけだ。

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