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暮らしの考察

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その時に思い浮かんだことを書いています。
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記事一覧

祈りをテーマにした香りができました

祈りをテーマにした香りができました

調香師のかほりとともに、さんに「お片づけ」や「小さき家」といった、わたしの活動をテーマに香りを作っていただきました。

香りの名前は「掌」
“たなごころ”と読みます

わたしたちがモノを手に取るとき、てのひらを通じて、モノからエネルギーを受け取り、コミュニケーションを取っています。

思わず祈りたくなるとき、自然と掌(てのひら)を合わせています。

小さき家にいらっしゃる方には、おむすびを握りたい

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こころの居場所

こころの居場所

幸せは、どこに住むかではなく

こころの居場所によって決まる

✳︎

田舎で生まれ育って、いまは東京に住んでいる。毎月地元に戻り、一週間くらい滞在する二拠点生活を送っている。

田舎で暮らす私
都会で暮らす私

どっちの方が幸せなのだろうと考えたとき、「どっちも幸せだなぁ」というのが正直なところだ。

田舎には、家族がいる。ばぁちゃんがいて、甥っ子に姪っ子、犬もいる。夕焼けを眺めながら、ばぁちゃ

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理想の生き方を求めるしんどさ

理想の生き方を求めるしんどさ

そんなご相談をいただきました。

しんどいのは、執着してるから
「理想の生き方」があるのはすばらしいことだと思います。一方、大切なのは「理想の生き方」に執着しないこと。執着してしまうと、こころが苦しくなっていきます。

執着しないためには、無心になること。無心とは、「思う・考える・意識する」「欲望」「感情」などがないことです。「あたまが空っぽ」で、「心が晴れ晴れしている」こと。無心であれば、持ち前

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やさしいお洗濯術

やさしいお洗濯術

みなさんにとって、「洗濯」とはなんでしょうか?

「汚れを落とすこと」

もちろんそうですよね。

でも、わたしにとっての「洗濯」は、それとはちょっと違うかもしれません。今日はそんな「やさしい洗濯」のおはなしを。

衣服とのコミュニケーション
わたしにとって「洗濯」とは、衣服とのコミュニケーションの時間です。

恥ずかしいことに、自分自身のおうちを片づける前は、「洗濯=めんどうなこと」でした。洗濯

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「自分でやらなきゃ」を手放してみる

「自分でやらなきゃ」を手放してみる

ひっそりと、こんな取り組みをしています。

訪問レッスンのお客さまとオンラインでつながり、書類整理などの「ちょっとめんどうなこと」を黙々と進める“もくもく会”。

試験的な取り組みを経て、公式(?)にスタートしてから、はや数ヶ月が経ちました。

確定申告はいつも1年分まとめて&提出期限当日にギリギリ税務署に駆け込んでいたわたしが、毎月経理をまとめられるようになり、収支バランスを見て、仕事や暮らしの

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余白があるから、入ってくる

余白があるから、入ってくる

片づけの卒業生の方々からは、片づけ後、舞い込んでくるたくさんの嬉しい出来事の報告を、日々いただいています。

たくさんの方の人生の変化を目の当たりにし、私自身が「片づけ」にどんどん魅了されていく…。幸せなことだと思います。

今日はいただいたお声をシェアさせてください。

レッスン卒業生の声

余白があるから入ってくる

私が羨ましく思ってしまうくらい、みなさんの人生が良い方向に進んでいくのを見て

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なにができるか、ではなく、どうあるか

なにができるか、ではなく、どうあるか

人と接するときは、
「その人はなにができるのか」ではなく
「その人はどう在るのか」を大切にしています。

その人が持つ、才能やスキルを全て取っ払って、本当の意味での「その人」を見たとき、尊敬の気持ちが生まれてくるか。

社会的な地位があるとか
高度なスキルを持っているとか
過去の秀でた実績があるとか

もちろんそれは素晴らしいことだけれど、その人の在り様を表すものではありません。

感謝や詫びの気

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小さく生きる

小さく生きる

生きていると、この社会に存在する問題があまりに大きく、複雑で、ときに絶望してしまいそうになります。

そんなとき、私が意識していることは、「小さく生きる」という視点に立ち戻ることです。

小さく生きる
小さく生きるというのは、最も身近にいる人・日常の小さなことにこそ、心を込めるという生き方です。

私が叶えたい平和の世界は、一人ひとりが、目の前の人に手を差し伸べるて、手を差し伸べられたその人も、別

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「無私」の美学

「無私」の美学

暮らしの中で、気がつくと
「あ、いま私、“透明”になっていたなぁ」
と思うことがあります。

掃除をしているとき
料理をしているとき

手仕事をしたり
本を読んでいるとき

こうやって
文章を書いているときにも…

なにかに没頭する時間

私が私でないような

世界の一部として
ただ、在るような

そんな感覚のときに
“透明”を感じます。

✳︎

先日、
政治哲学者・中島岳志さんと
批評家・若松

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まっすぐ 生きる

まっすぐ 生きる

思っていること
言っていること
やっていること

全てがまっすぐ、伸びている

こころの、奥の、もっと奥
耳を傾ける静寂と
そのまま動いていく勇気

片づけをすることで身につくのは
まっすぐ生きていく「生き方」

すべての源「純粋意識」
そこから生まれた光が
純度を保ったまま
私の意思、こころ、からだを通り
活動として具現化されるように

✳︎

尊敬する友人から頂いた言葉に、はっとした。

自分

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手放すことは、祈ること

手放すことは、祈ること

手放すのが怖いのは
いつか だれかが なにかで
そのモノを使うことになったとき
損をしたくないから

手放すのが怖いのは
そのモノがないと
思い出せないのではないかと
怖がっているから

手放すのが怖いのは
そのモノがないことで
なにか問題が起きると
信じているから

問題が起きたら
自分では対処できないと
思っているから

手放すのが怖いということは
未来の自分を
信用していないということ

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生きることが、瞑想

生きることが、瞑想

私にとっては、生きることそのものが、瞑想することと同義です。

整った家で、整った精神で暮らしを営んでいると、その精神的・身体的感覚は、常に自分と共にあることを知ります。

おうちで暮らすことで精神が整っていくので、そもそも「頭が混乱する」という事態が起きません。ストレスへの対処療法ではなく、そもそも原因を発生させないのが、片づいた家で生きる、最大の幸福ポイントかもしれません。

瞑想的生き方をす

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私ですら、私のものではない 〜”私”のコモン論〜

私ですら、私のものではない 〜”私”のコモン論〜

片づけをする日々は、「所有」という概念と向き合うことです。

「私はこれを持っている」

そのモノが自分の所有物だと思ってしまうと、執着心が生まれ、苦しみの原因となっていきます。

「これは一時的にここに在る」

片づけでは、その場その場で、自分にとって大切なモノを選び取っていきます。私たちとモノの関係は、常に一期一会。そんな「かりそめの出会い」を大切にするからこそ、モノによって、私たちの人生はい

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アンチエイジングとか ダイエットとか

アンチエイジングとか ダイエットとか

アンチエイジングとか、ダイエットとか、その類の言葉が、すごく嫌いだ。そういうことには、加担したくないと思っている。

美しく在ることを、否定したいわけではない。
美しくありたいと願うのは、素晴らしいことだと思う。

一方で、美しさが「若さ」や「痩せている」ことに限定されていて、そういった面で、自分の否定からはじまる「アンチエイジング」や「ダイエット」という言葉には、無意識的な「いのちの否定」までも

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