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やさしいお洗濯術

みなさんにとって、「洗濯」とはなんでしょうか?

「汚れを落とすこと」

もちろんそうですよね。

でも、わたしにとっての「洗濯」は、それとはちょっと違うかもしれません。今日はそんな「やさしい洗濯」のおはなしを。


衣服とのコミュニケーション

わたしにとって「洗濯」とは、衣服とのコミュニケーションの時間です。

恥ずかしいことに、自分自身のおうちを片づける前は、「洗濯=めんどうなこと」でした。洗濯物は畳まずに山となり、ぐちゃぐちゃ、シワシワは日常茶飯事…。

ところが、おうちを片づけたことによって、モノとの良好な関係性が築けるようになると、「洗濯」の時間に変化がありました。今日はわたしがいつもどんなふうに洗濯をしているのか、ご紹介していこうと思います。


①洗う:「清める」

衣服を洗う時間は、衣服についた汚れや邪気をお清めする時間。

人間で言えばお風呂の時間。汚れはもちろんですが、風水でいえば、衣服は人や場所のエネルギーを(邪気も)吸収しています。古いエネルギーや邪気を清めるのが洗濯です。

たっぷりの水で気持ちよく泳げるように、水に対して衣服の量は8割程度。すすぎはたっぷり3回。そうすれば水&物理作用で汚れは結構落ちるので、洗剤はやさしいものを。汚れが激しくなければ水だけで洗うことも


②乾燥:「エネルギーを蓄える」


乾燥の時間は、衣服に太陽のエネルギーを蓄えていく時間。

人間でいえば食事の時間。わが家は外干し派なので、太陽のエネルギーを浴びて、日向ぼっこ。たっぷり元気を蓄えてね、の気持ちです。夏の暑すぎる時期は、乾いたらはやめに取り込んであげます(暑するときにずっとお外は辛いでしょう)。

自分が洋服になったつもりで、太陽、風通し、湿度などをみて、「洗濯物がゆらゆら気持ち良さそうで嬉しいな」というふうに干してあげると、嫌なにおいも発しません。

③畳み・収納:「ありがとう、と労わる」


畳む・収納の時間は、わたしたちを包んでくれている衣服に、感謝の気持ちを伝える時間。

人間でいえば、対話と睡眠の時間。衣服との触れ合い。手のひらを使って、いつもありがとうの気持ちで畳んでいく。ちゃんと手のひらを使えば、どんな人だって(こどもだって!)キレイに洋服を畳めるのでご安心を。

感謝の気持ちを込めれば、洋服は柔らかいエネルギーを。「めんどくさい」と思って畳めば、チクチクしたエネルギーを放つようになります。

「やっぱりこの肌触りは気持ちいな」
「この生地もだいぶ優しくなってきたな」
「こっちはそろそろ疲れてきたかな」
「あれ、こんなところに穴が!」

洗濯を畳むだけで、こんなにも感性豊かな時間が過ごせます。畳んだ洗濯物は、整った収納スペースにしまい、次の出番まで気持ちよく休憩してもらいます。


たましいを包むもの


ガンディーによれば、衣服とは「たましいを包むもの」とのこと。

たくさんのおうちで、たくさんの洋服に触れてきましたが、わが家の洋服たちはとっても優しいエネルギーで、触れるとちょっと感動します。クローゼットを開けるたび、その優しさがふわっと漂って、幸せな気持ち。


できるときにやればいい


最後に、洗濯のときに大切にしていること。それは、やりたくないときはやらないこと。「洗濯しなきゃ!」という強迫観念。微々たるものであっても繊細に察知するようにしています。

忙しいときや、自分に元気がないときは、自分のこころへの栄養補給が最優先事項。洗濯も、なんなら炊事、掃除、お片づけ、全部あとまわしです。寝て、ウーバーイーツして、YouTube 見て、また寝て、ウーバーイーツします(いつもわが家に宅配してくれるKokiさん本当にありがとう)。

「今日は天気がいいから、洗濯したら気持ちいいだろうな。」
「昨日は疲れたから、洗濯物を清めてあげたいな。」
「溜まった洗濯物を洗って気分をスッキリさせよう!」


そんなふうに「やりたい」という気持ちになったとき、洗濯は楽しい時間になる。そうすることで、お洋服たちは良いエネルギーを纏い、今度は自分を包み、元気にしてくれます

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うき|片づけ思想家
片づけ、心理学、脳科学、宗教学、哲学、コーチングなどを独自に研究し、”本来性に還る”片づけのコーチングを行なう。 思想家。随筆家。月6日しか働かない「余白のある暮らし」を実践。真理のための集まり「小さき家」主催。詳しくはこちら

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