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テオドーロ
2024年4月6日 16:25
眠れないのです君の形が 目の奥までもうすぐに 夜は明けて しまうというのに長い旅の終わりが見えて僕は ひどく疲れてしまいもうこれ以上って心は呟くあたたかな国へ 光を求めて今度は 西に 歩いてみよう手のひらで 小さな花びらはほころんで散るもうその儚さをあなただとは思わない僕はぬかるみに 癒しを覚え泥だらけになった靴を 愛しんだ喉の渇き目
2024年4月2日 06:36
小さなおひざを立て 両手を組んで神様にお祈りをした「麻疹にかかった弟をお救いください」私は泣いた高熱でうなされる弟を 思うと 本当にかわいそうで 切なくて悲しくて とてもつらかったあの頃幼いのは 私たち二人で姉たちは 学校に通っていたからちゃんと自分達でご飯を作った幼さは 実は宝で とても尊いものと大人は気付けない この世には 良い親なんていないし良い家庭もない
2024年3月12日 14:38
宵闇 葉桜 薄明かり囀る 鶯 漆黒の海に 沈んだ 歌姫と抗う 波間の 最果てに浮かぶ 小舟と 朧月波のまにまに さざめく 灯りお前の涙と ちぎれた想い花びらほどに 浮かんで 消えるもう泣かないで 涙を お拭きお前の 好きな あの人は歌に誘われ やって来るあの人は あの人はお前の好きなあの人は夜の支配者魔神なる姿なき 魔神とて 逢瀬の 運命(さ
2024年2月12日 15:57
銀色に光る道がある秋には 銀杏(いちょう)という黄色い葉っぱで埋め尽くされて 私はあなたと 静かな喜びの中で 歩く枯葉のように カサカサと音はしないその黄色い葉っぱは 二人して歩く 天国の絨毯 柔らかな光沢で あなたを包むやがて秋風の最後には 少し寂しい音をさせて 去り行くのだ秋の空には宵の星が光り 今日を 生きた二人を祝福してくれる私はあなたを愛しているこの星の輝きと去
2024年2月10日 20:43
僕は震えてた三月 弥生薄紅の朝春の香りがして 小さな枝の蕾が膨らむもう 春 僕には お別れの時がやって来た冬が逝くなごり 冬に 悲しくなる冬に 切なくて逝ってしまう 季節を 誰も留めることは出来ない全てを白く染めた 冬身体中が凍りついて感覚を無くした 冬冬に 巡り合い冷たさの中で 時を過ごしたあたたかな君しか 知らない過酷な別れを 冬が逝くのは終
2024年1月28日 16:59
君に捧ぐ生まれた時から 瞳淡い灰色道を探して 生きる道を僕は困難に出会い 十分苦しんで 果てを求めたあの時 あなたに出会わなければここにいない砂浜に立って 風を見る貝殻の声透明な石の音楽唐突な雨 蘇った 記憶瓦礫の中から咲いた花を摘み取って あなたに届けたもうそれで 振り返ることもせず 今僕はあなたのぬくもりの中で 生かされることを知りもう迷
2024年1月25日 21:45
もう終わりにしませんか探し疲れて 望み過ぎて 散った心をその鎖みたいな呪縛 過去を全部飲み込んだ心をあなたのように 誰にも告げず 消えることが初めからの約束で 世界がどんなに 錯綜しても立ち止まらずに 終わりにする心を何事もなかったように 荷物を片付け窓を閉めドアに 鍵をかけたら螺旋の階段を降りていく私の記憶の 燕の詩の断片やあなたを綴った回顧録 翡翠
2024年1月8日 00:08
内緒の話があるんだ実はね今も直ぐ君の隣にいて話を聞いている君がねアイスを食べるその後街で買い物をして一つ手前の駅で降りたら少し歩きたいって実はね君には気付かれないように実はね透明人間ほらね君の心臓に聴診器を当てる白衣の先生僕はねだって全部知ってるよ君の好きな音楽好きな食べ物好きな色好きな場所そして一番好きなひとだってね君が
2024年1月16日 04:15
走る夜汽車は 止まらない君が泣いて 星を呼ぶ愛し過ぎた誰かの胸で 君は涙が止まらない君の想う人は 僕じゃない悲しみの天使の魔法はもう使えないから君は 両手を伸ばして 星を呼ぶあなたの心に 灯る愛僕の知らない誰かのイニシャル張り裂けそうな胸で 吠えていた僕は僕は 狼になったみたい真っ黒な汽車を追いかけて走り続けた夜のことあなたのこと僕のこと湖に 溶
2023年12月15日 22:15
僕を掴んで抱きしめた君のあまりに細い指その次の水曜日この地上を去ったあの時のあなたは最期の別れを全身にこめて僕を抱きしめたんだろ君のいなくなった部屋カーテンは音も無く窓の光を容易に迎え入れ忘れもののような植物たちは重い息をする何故…運命や宿命が人の命を左右して僕たちが終わりを迎えなければならなかったの?だけど僕には止めることができず君は力尽
2023年12月5日 13:53
可愛くて 淑やかでそれでいて刺激的いつも 魅了されたねぇ その香りは君がどこにいても僕には 容易く見つけることができたしうまい具合に 風に溶けて やって来たねぇ 本当は 相思相愛春はおもむろに消えるのが好きで夏は短く照りつけた秋は隠れてしまいたちまちは冬なんだよ僕の心は君の名前をくちずさむだけの臆病者本気で会いたいのにいつも探しているのに綺麗な君に とどかな
2023年11月14日 01:25
in Rest…それは夢 まだ枕に 顔を伏せ月の夜 神秘の光に 呼び起こされ僕はうつろに 曖昧な空を見る 悲しみが雲のよう冷たい雫は 耳に流れ落ち残り香が 僕を包み何かを終わらせようと思い出をかき消して行く心地良い調べに身を任せ全てを忘れることにした一時の安らぎ 優しさ 悲しみ、悲しみ 優しさ 同じ物in Rest…時間は止まり静寂を求めて 森に眠る君は
2022年1月31日 01:44
時間はあまりにも待ってくれない通りすがりの人を 君と間違えて追いかけてしまったのも思い出寂しいなんて言ったら僕の負けだよ今までせっかく我慢してきたのに雨と風の昼下がりその冷たさは容赦なく僕の頬を殴る今夜は …静かな夜に一人静かに照明を落としてぼんやりきっとワインを暖めて飲んでいたい未だにまだ信じられない君のいない部屋その温もりと香りが残されているこの部屋には ま
2021年10月7日 12:02
ネコのとなりでCDからピアノの音が流れる時間心地よくあなたを描いた日記帳は赤茶けて大好きだった紅茶の匂いだけがするカーテンを開けると広がる澄んだ空色は悲しんだ過去を望まない全部吸い込んで逝ってしまった忘れようとしない思い出すこともない私は形を変えることが出来たからあなたあなたが必要あなたは全てあなたのぬくもりそしてここに私と一緒に 生きている永遠に一人