記事一覧
ぼくのBL 第四十二回
星降るクリスマス ジャングルジムの上から声が降ってきた。
「ねえ、プロデューサーさん。月の声を聞いたこと、ある?」
見上げてみると、聖の顔のとなりに満月が浮かんでいた。
彼女を知らない人が聞いたら、なにを突拍子もないことを言ってるのかと思うだろう。
でも、私はそんな彼女が好きだ。
そして、世界中の人たちにも好きになってもらいたい。
大げさではなく、そのために私は生きているといっても過言
ぼくのBL 第三十七回
文筆家2.0
久しぶりに二次創作で小説を書きました。
というのも、Twitterで相互フォローだった方とお会いするため、共通のコンテンツである「女子高生の無駄づかい」の小説を冊子にしてお渡ししたいと思ったから。
1年近く前から構想はあって、冒頭部分だけ書いて寝かせておいたのだけれど、この機会に切りのいいところまで書こうと思ったわけです。
文庫サイズで16ページ、原稿用紙で10枚程度ですが
ぼくのBL 第三十四回
それからの日々
お久しぶりです、みなさまお元気ですか?
ぼくは14年間も乗ってきたFITに今日お別れをして、新しいN-ONEをお迎えしてきました。
FITは走行距離22万キロを超え、今年の頭くらいから徐々にあちこちに不具合が出るようになってきました。車軸がぶれて微振動がひどく、エンジンも不整脈を起こすようになって、いつ動かなくなるか分からない、とても不安な状態で乗っていたのです。
そして
ぼくのBL 第三十三回
最後のファンレター
【注意】
ここから先の文章はフィクションかもしれないし、自然主義文学の流れを受けたマジックリアリズムかもしれません。
そもそもフィクションの定義とは何でしょう。
ありのままを描写する自然主義文学にしても、『蒲団』の作者である田山花袋はどこまで自分をさらけ出したのかという疑問は常に付きまといます。
著者の主観が入りこんで少しでも誇張や歪曲を加えれば、それはもはやフィクシ