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【本紹介】『純度100%有田哲平のプロレス哲学』から考える、プロレスとは。

みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。



今回は、本の紹介でもありますが、
私自身もデザインの面から多く関わらせてもらっている「プロレス」について今一度考え方を整理したいとも考えています。

その目的は、
私と一緒に組んでくれているデザイナーの方と二人で現在、
「GOOD DESIGN Marunouchi」が企画するデザイン展企画コンペに
『プロレスのプ展』という企画を提出しています。

その一次審査が通り、現在ニ次審査に向けて企画と資料の作り込みを行なっているところです。

今回の企画では、
プロレスというものをプロレスラーだけでなく、裏から支えてきた人達にも焦点を当て、プロレスというものをビジネスやデザインの観点から分解し、解釈の提案をします。

丸の内という場所で働くビジネスパーソンへ向けてプロレスから得られる学びを共有し、強く生きるためのヒントとエネルギーを与えたい。

そのように考え企画を練っています。

今回の記事も企画も結論だけで言えば、
「プロレス」というものへの解釈は人それぞれで、

「みんなちがって、みんないい。」by 金子みすゞ さん。

のようなまとめ方になります。
ただ、みんな違うことを前提に、
自分にとっての「プロレス」をしっかりと言語化し、定義づけする。
そこから誰に向けて何を発信するのかを明確にしていくことは企画者としては大事なことだと考えています。

そのための勉強の一つとして読ませてもらったのが今回の本になります。

本紹介


有田哲平さん著、
『純度100%有田哲平のプロレス哲学』


著者、有田哲平さん


もはや私が紹介する必要もないくらいご存知かとは思いますが、簡単に著者紹介。


有田 哲平さん。

お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」のボケ担当。

数々のTV番組で活躍中。

大のプロレス好き。

という凄いザックリではありますがこのような方になります。


プロレスって何だ?



この本の第一章はこの、
「プロレスって何だ?」から始まり、
それを次のような節で分けられて描かれています。

  • メジャー / インディー

  • チャンピオン

  • 一撃必殺

  • プロレスLOVE

  • 地方興行

  • プロレスメディア

  • 後楽園ホール

  • X

このような形で、第2章第3章と続き全部で4章まであります。


今回の記事では本の内容にはほとんど触れないようにします。

それはこの本の最後にこのように書かれています。

本書は、あくまでもプロレスの「哲学書」です。
いわゆるゴシップ本や名鑑のものとは違い、僕が日々プロレスについて考え、その中で生まれた「哲学」を書き残したものです。
とは言え、毎日毎日プロレスについて考えていても、
「プロレスとは何なのか」という大きな問いに対する答えは、なかなか出ません。
「これだ」と思うものが頭の中に現れても、次の瞬間には変化していますし、プロレスそのものもまた進化を続けているので、その答えにはなかなか至りません。

中略

プロレスとは、プロレスを見て、考えて、語り合うことだと思っています。

と、このように書かれています。

本書では、有田さんの解釈でプロレスの様々なエピソードがわかりやすく紹介され、そこからご本人の考察が丁寧に書かれています。

私が中途半端に紹介すると私のバイアスや考えが入ってしまい、本に書かれていることから違うものになりかねないので、今回は本の内容に触れるのは控えることにしました。

ただ、本当に有田さんのプロレスへの愛と、誰も傷つけることのない周りへの深い配慮が詰まった本になっています。


プロレスだからこそ。


このような本が書かれた背景にはプロレスだからこそ存在する「あいまいさ」があると考えています。

ルールもあるようでないようなモノって他の格闘技や、スポーツにはありません。

凶器は反則と謳っていながら、パイプイスで殴るなどはプロレスの代名詞にすらなってしまっているくらいです。

だからこそプロレスをやる側も、見る側も自分なりの楽しみ方を持ち、自分なりの「プロレス哲学」を持って見ています。

そこにプロレスファンは熱狂して、自分の人生と重ねて見ているところもあり、だかこそ生きるエネルギーみたいなものをもらったりしているのかと思います。

そんなことを再認識させてくれるようなそんな素敵な本でした。
何より、こんな曖昧なものをここまで言語化してくれていたことに本当に感謝しています。

本当に勉強になりました。

もし、少しでも気になったらぜひ手に取ってみることをオススメします。


以上、ウエマツでした〜

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