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記憶を科学する(前編)

いつも見ていただきありがとうございます!

今回は記憶力を上げるにはどうすればいいかについてまとめました。

記憶は脳の海馬という部位が深くかかわっています。つまり海馬を発達及び活性化することが記憶力向上につながるのです。

しかし、ただ海馬を活性化させればよいわけではなく海馬にかかわる部分も上手に活用する必要があります。ぜひ最後まで見ていただければなと思います。

今回の記事の詳細は

・海馬が関わる脳の部位を通じた記憶の仕組み

・仕組みに基づいた記憶法(一部)

・記憶をよくする食べ物

・アミロイドβを蓄積しない方法


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※画像はイメージです。

・海馬の干渉部位と活性化方法

まず海馬にかかわる部位は主に偏桃体(感情)、側坐核(快楽)、前頭葉(近く情報の入出力)です。

ではこれらがどのように記憶にかかわっているか見ていきましょう

まず前提として記憶は

「1.記帳(インプット1)」

「2.保持(インプット2)」

「3.想起(アウトプット)」

によって形成されます。

比重ですが、アウトプットとインプットの比率が3:7がよいとコロンビア大学の研究で発表されています。よって重視するのは想起(アウトプット)の段階であると留意しましょう。

海馬の活性化は以下の2パターンで起こります。

1.恐怖、危険/報酬、快楽などの知覚刺激(偏桃体、側坐核と結びつく)

偏桃体や側坐核は知覚情報(刺激)によって活性化し、1.記帳の段階を指します。

具体的な刺激は、「か「感動」「興味」「工夫」「計画」「恋」」などがあげられます。

これらと結び付け記憶すると定着率が向上します。

2.反復による知覚刺激(前頭葉と結びつく)

前頭葉は情報の入出力なのでその回数を増やすことによって活性化します。

要するに、記憶の三ステップ記帳、保持、想起を多く行うと定着率が上がります。

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・海馬にかかわる物質(4つの良いもの1つの悪いもの)

BDNF、EPA、DHC、ブドウ糖、アミロイドβがカギです。

BDNF・・・海馬の成長に深くかかわっている。チョコレートなどが有名な例

EPA、DHC・・・脳の2/3を構成する脂肪酸、青魚などが有名な例

ブドウ糖・・・脳のエネルギー、バナナなどが間食に良い(ショ糖と果糖もある)

詳しくは(体にいい食べ物)

アミロイドβ・・・海馬の神経組織を破壊する

ではアミロイドβを脳に蓄積しないためにはどうすればいいかを以下に記します。

アミロイドβを蓄積させないためには(5つ)

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https://yoshiya-hasegawa.com/blog/dementia-discrimination/is-amyloid-%CE%B2-the-cause-of-dementia/

1.糖質過多

糖質を多くとると血圧が上昇しそれを抑えるために膵臓からインスリンが分泌されます。そしてインスリンを分解する酵素がアミロイドβの分解にも使われます。つまり、インスリンが多く分泌されるとアミロイドβを分解できなくなってしまうのです。

(また九州大学の研究でも糖尿病患者のアルツハイマーの発症リスクはそうでない人の2倍であったそうです。)

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2.歯が不健康

具体的には歯周病を発症しないことがアミロイドβの生成に深くかかわっているようです。歯周病の毒素が血管を通じて脳に到達しアミロイドβを増加させているという仮説があります。

(カロリンスカ研究所でアルツハイマー病の人の歯周病は通常の人の5倍でした。また歯周病の毒素がアミロイドβの増加につながることがマウスの実験で分かりました。)

(過去記事:歯をきれいに、口臭をクリアにを参考にしてください。)

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3.睡眠不足

脳の老廃物を排除するグリンパティックシステムというものがあり、睡眠中に機能します。

グリンパティックシステム・・・グリア細胞と神経細胞がありその間を老廃物を保持した脳脊髄液がありグリア細胞が縮むことによって排出されます。

よって睡眠が浅いと老廃物の排出があまり行われません。

(ロチェスター大学より)

(参考記事:快眠の方法を見てください)

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4.食事

1.緑黄色野菜、魚、オリーブオイル、ナッツ類

2.豆類、鶏肉、ベリー類、ワイン

これらの項目を多く満たした老人はアルツハイマー発症率が53%も低かったんです。特に1を優先的に頻度を多くして摂取していきましょう。

5.運動

運動によってアミロイドβを分解する酵素が活性化されるとの報告があります。

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まとめ

記憶力を上げるには

・思い出す回数が記憶を強くする。

・思い出そうとして思い出した時、神経回路が活性化する。

・記憶は知覚刺激と結び付けよう

(歩いたり、声に出しても知覚刺激でGOOD!)

脳のごみをためないためには

・運動をし快眠をする

・歯を磨く

・糖分の過剰摂取をしない

・いい食べ物を食べる


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