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【SLAM DUNK Gl】81話「8月3日」




残り7秒、

決着の時は桜木花道、ファント・ガルサのリバウンドに託された。まさに

https://note.com/tyimage/n/n7c3da185dbfb


「リバウンドを制する者が試合を制す」

「バン!」



藤真健司のシュートが外れる。


「残り5秒です。桜木、ガルサ両選手がゴール下の戦場に構えます。跳びましたー!!」アナウンサー



「(こいつはリバウンドが上手いからな。勝負は一回じゃ終わらねー)」桜木




「両者! 互角! 弾きました!」アナウンサー


(想定内だ)俺は何度でも飛ぶ!」桜木


「2度目! 両者譲りません! 跳んだー!」アナウンサー

おりゃー!!」桜木


「2度目も互角!! 弾きました! 3度目の正直なるか!?」アナウンサー



「(3度目!? 来るか!?)」桜木




「3度目! まさに死闘だ!! 跳べるのか?」アナウンサー

「なんと 両者 跳びました!! また 掴みきれません!」アナウンサー

「4度目! 決着の時は 訪れるのか!?」アナウンサー



両者、3度跳んだ。両者譲らないラストバトルにピリオドが打たれた。


リバウンド王! 桜木―!!」桜木


桜木花道、4度目のエアバトルでとうとうボールを掴む。

ブー!!」

 試合終了のブザーが鳴る。

おー! 勝ったぞ!」


桜木はボールを持ったままベンチへ向かって走った。そしてボールを中道紡希にパス。


ベンチの安西光義の遺影を取り、

ベンチへジャンプした。



「オヤジーー!! 勝ったぞーーー!!」桜木


遺影を窓の空に高く掲げ、桜木花道は誇らしく叫んだ。ルース・オエステ選手、ベンチメンバーも次々
と駆け寄ってくる。
その時、桜木と紡希の目が合う。


花ちゃん!! チャンス!!」紡希
「!?!?」桜木


紡希は流川へ目をやる。


「(約束!?)」桜木

https://note.com/tyimage/n/ncf09a7f9fd38


ベンチに駆け寄る選手の最中、流川は歩いていた。
その流川に桜木は一歩歩みだした。


一瞬、目が合う二人。




「!?!?」流川


桜木は持っていた安西の遺影を三井に渡した。

そして


「きゃっ!?」紡希

「まだ始まったばかりだ! 今日はこれで我慢しろ!」桜木


桜木は紡希を持ち上げた。


「みんな! 中道紡希監督の初勝利の胴上げだー! 行くぞ!」桜木

「よーし!! いったれー!」桜木軍団



中道紡希は宙に2度、3度舞った。

ラスト!! いくぞーー!」桜木

三井寿は安西の遺影を掲げている。


安西先生。見ていただけましたか? 今日の勝利は三井寿にしか見られない光景として、いつか未来ある者達に伝えますね。」三井

「そしてやはり安西先生の言った通りでした。」三井

「俺達は強い!!
」三井

https://note.com/tyimage/n/n12e46a14b3ad



バスケフェスティバル「デサフィアンテ」、民放テレビでも中継された注目の試合は、

86-85

ルース・オエステが勝利をおさめた。

ルース・オエステ、ポルトガル語で光、西の意味。安西光義へのリスペクトを込めたチーム。


8月3日、


この日は安西光義の一周忌であり、


前年度、地区予選1回戦敗退の湘北高校がインターハイ連覇中の最強王者、山王工業を破った日である。


また一つ伝説をつくったのである。


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