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【SLAM DUNK Gl】80話「桜木花道の勝負勘」


「(あの2年間を受け入れて、そこで学んだものを表現する。)」三井

「(インプットしてアウトプットする。俺自身も強くなって、チームの助けになる。)」三井

「(安西先生 見てくれていますか?)」三井



三井寿が放ったとっておきの飛び道具、そのフォームとは?



「あれは 女子のツーハンド!!」紡希
「両手打ちだ!!」清田


「パワー不足の女子ではよく使うわ! 飛距離が出せる!」紡希




三井の放った両手打ち、そのシュートは美しい弧を描いた。


シュッ
                            スリーポイントが決まる。
    86-85。





り18秒、ルース・オエステ逆転。


「逆転だ!!」野間 
「ミッチ―!!」高宮 
「勝てるぞ!?」大楠

「いや まだだ!」水戸

「ラスト! まだ時間あるよ! 死守―!!」紡希



ここまで試合序盤から常にリードをしてきたボアノイチ。土壇場での逆転にメンタルが崩れてもおかしくない場面。しかしそんな様子は感じさせない。おのおのの役割を理解し、動きだした。PG藤真健司は、ボールを受けると、福田吉兆にパスをした。福田のマークは三井寿だった。


ゴリ!!」桜木
「・・・・」赤木



桜木は赤木に自身の考える相手の戦略、展開を話した。それは桜木花道の勝負勘といってもいい。


福田は三井を抜きにかかる。


「ミッチ―はお役御免だ。フク助はりょーちんが止める。ワンマン速攻はねえ。」桜木




三井を抜く福田を追いかけたのは宮城だった。


リョーター!! 止めろー!!」彩子

「(あやちゃん!?)」 

スピードなら宮城リョータが1番って言ってんだろ!!」宮城


場内席の彩子の声援も響き渡る。
宮城、福田に追いつく。


福田! 時間はある! 焦るな! ボールロストだけは避けろ!」藤真


福田、シルバにパス。
卓越したテクニックとシュートを持つシルバ。


ルカワは、、、、ルカワは抜かれねーし、打たせねー。」桜木
「・・・・」赤木


シルバに対応する流川は隙を作らせなかった。
シルバ、パスを選択。


が ルカワを警戒し、ここでルカワの無効化を図る。さらばルカワ。」桜木
「・・・・」赤木


パス方向に流川はヘルプに動くが、ここでべノンのスクリーンが入る。


シュートを打つのはフジマだ。」桜木

フジマが左に流れれば、、、
左からパスを受ければ、サウスポーの奴は、持ち直す時間がいらねえ。キャッチした瞬間に打てる。」桜木

「・・・・・」赤木

「それにフジマはまだここまで見せてない。あのすぐ打つやつを。」桜木

「クイックリリースか!?」赤木




シルバからパスを受けたのは藤真だった。
宮城、流川のマークは剥がしている。



「(福田、シルバ、べノン、藤真、4人のシューターを1人に絞るのはリスクもあるが、桜木の言うことも、、)」赤木


「一理ある。」赤木





藤真、左からのパスを右手で受ける。


ゴリのリーチでフジマのシュートを落としてくれ!」桜木

「それではリバウンドは!?」赤木

「ゴリのリバウンドは一級品だ。しかし引退したゴリもこの終盤でキレを失っていると見た。」桜木

「・・・・」赤木




「誰に教わったと思ってる?」桜木



藤真、ここまで見せて来なかったモーションの早い、クイックリリースでシュートを放つ。桜木の勝負勘に一理あると理解を示した赤木は、藤真のシュートブロックに通常のタイミングより早く動いた。



(赤木!?)」藤真


藤真のシュートにブロックをかける赤木。


シュートは弧を描いている。


リバウンド!!」藤真


残り7秒、藤真のシュートは外れた。


リバウンドはまかせろ!!」桜木
「俺が何度でもとんでやる!!」桜木


86-85。


勝利の行方は


桜木花道、ファント・ガルサの最後のリバウンド勝負に託された。

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