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ヨーロッパの言葉【世界の国の言葉】

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noteにて掲載中の【世界の国の言葉】からヨーロッパの言葉を集めています。
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新しい言葉【クロアチア語】と【ボスニア語】

新しい言葉【クロアチア語】と【ボスニア語】

【クロアチア語】【ボスニア語】

ユーゴスラビア社会主義共和国、私が学校で習った時の国名でした。
1992年に解体された以降、現在は北マケドニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア、モンテネグロの各国となっています。

ユーゴスラビア時代は公用語のひとつにセルビア・クロアチア語という言葉がありましたが、解体後セルビア・クロアチア語が公用語だった地域の言葉はそれぞれ【セルビア

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難しいけど比較的似ている【ポーランド語】と【チェコ語】

難しいけど比較的似ている【ポーランド語】と【チェコ語】

【ポーランド語】【チェコ語】

ポーランドで公用語として使用されている【ポーランド語】。

以前紹介した【チェコ語】【スロバキア語】と同じく、西スラヴ語群に属しています。

チェコとスロバキアと共に国境に接していることもあり、これら3つの言葉は比較的近いのだそうです。

反対側はロシアの飛び地とも接しているため、ロシア語の影響も受けているのだそうです。

比較的似ている【チェコ語】【スロバキア語】

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ここだけ孤立した不思議な言葉【バスク語】

ここだけ孤立した不思議な言葉【バスク語】

【バスク語】

ヨーロッパのスペインとフランス、と言われるとどちらも有名な国ですね。
その2国にまたがる「バスク地方」という地域があるのですが、その地域で独特の言葉が使われているのだそうです。

Wikipediaより引用

バスク地方に住むバスク人が使う言葉【バスク語】。
バスク地方では、スペイン側はスペイン語、フランス側はフランス語と合わせて公用語とされていて、バスク人のほとんどはバイリンガル

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似ているけど似ていない【リトアニア語】と【ラトビア語】

似ているけど似ていない【リトアニア語】と【ラトビア語】

【リトアニア語】【ラトビア語】

バルト三国に位置する【リトアニア】と【ラトビア】。
それぞれの国で使われている言葉が【リトアニア語】と【ラトビア語】。

どちらの言葉もバルト語派という語族に属していて、文法は似ているのですが意思疎通は出来ないのだそうです。

リトアニア語とラトビア語を全く知らない人が見たら「あれ、何か似ている」と思うような感じでしょうか?

ちなみに、バルト三国のもうひとつの国

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東スラヴグループの【ベラルーシ語】

東スラヴグループの【ベラルーシ語】

【ベラルーシ語】と【ロシア語】

ロシアとバルト三国の間に位置するベラルーシ。
旧ソ連崩壊と共に独立した新しい国です。

内陸国ですが、大きな山脈などがなく、一番低いところで海抜約90m、一番高いところで海抜約340m。
そして、国土の約半分が森林なのだそうです。

そんなベラルーシで公用語のひとつとされているのが【ベラルーシ語】。
ロシア語とポーランド語が混ざったような感じで、ロシア語の方言とも

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文字が独特な【ジョージア語】

文字が独特な【ジョージア語】

【ジョージア語】

黒海の東、ヨーロッパとアジアの間に位置するジョージア。
北はロシアと国境を接している国です。
日本では2015年まではグルジアと呼んでいたので、グルジアの方が馴染みがあるのかも知れません。

日本ではあまり馴染みのない国なのか、日本人があまり旅行に行かない国のひとつでもあるようです。

そんなジョージアで使われている言葉は【ジョージア語】。

ジョージアの周辺国として、トルコ、

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孤立して発達したロマンス語【ルーマニア語】

孤立して発達したロマンス語【ルーマニア語】

【ルーマニア語】

ルーマニアとモルドバの公用語【ルーマニア語】。

ルーマニアとモルドバ以外の周辺国の一部でも話者がいるようですが、周辺の言葉がスラヴ語派なのに対して、ハンガリー語はスペイン語やイタリア語等と同じロマンス諸語。

しかし、ルーマニア語だけ孤立して発達したため、他のロマンス諸語とは意思の疎通は全く出来ないとのこと。

つまり、ルーマニア語もどの言葉とも似ていないのです。

こんにち

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どの国の言葉とも似ていない【ハンガリー語】

どの国の言葉とも似ていない【ハンガリー語】

【ハンガリー語】

ハンガリーで使われている【ハンガリー語】。
ハンガリーのマジャル人の間で使われているため、現地ではマジャル語と呼ばれるのだそうです。

ハンガリーの他にも周辺国の一部でも話者がいるようですが、周辺の言葉がスラヴ語派なのに対して、ハンガリー語はウラル語派。
遠く離れたフィンランド語やエストニア語と同系統ですが、意思の疎通は全く出来ないとのこと。

つまり、どの言葉とも似ていないの

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ミニ国家、アンドラの公用語【カタルーニャ語】

ミニ国家、アンドラの公用語【カタルーニャ語】

【カタルーニャ語】【スペイン語】

フランスとスペインの間に位置するミニ国家、アンドラ。
全人口約8万人のとても小さな国で、空港や鉄道もなく、入国するにはフランスやスペインからバスや車を使うのだそうです。

そして、郵便もスペインとフランスの郵便配達員が配達してくれるのだそうです。

他国から車で入国出来るって凄いですね!

そんなアンドラで使用されている言葉は【カタルーニャ語】。
スペインのカタ

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方言の多い【スロベニア語】

方言の多い【スロベニア語】

【クロアチア語】と【スロベニア語】

中央ヨーロッパに位置するスロベニア共和国。
旧ユーゴスラビアの国のひとつです。

そのスロベニアで話されている言葉が【スロベニア語】。
今まで紹介してきた旧ユーゴスラビアの国の現在の言葉と少し似ていますが、一番違いのある言葉でもあります。

特にクロアチアとの国境付近ではクロアチア語との会話が問題なく出来るとのこと。
ただし、ほかの国境付近(イタリア、オースト

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そっくりだけど別々の言葉【セルビア語】と【モンテネグロ語】

そっくりだけど別々の言葉【セルビア語】と【モンテネグロ語】

【セルビア語】と【モンテネグロ語】

旧セルビア・モンテネグロのセルビア共和国とモンテネグロ。
それぞれの国で使われているのが【セルビア語】と【モンテネグロ語】。

以前は同じ言葉とされていましたが、2つの国に分かれたことで、それぞれの呼び名になったようです。

さらに、それ以前のユーゴスラビア時代には、現在のクロアチア語、ボスニア語も合わせて【セルボクロアチア語】というひとつの言葉でした。

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わずかに違う【チェコ語】と【スロバキア語】

わずかに違う【チェコ語】と【スロバキア語】

【チェコ語】【スロバキア語】

チェコ共和国 と スロバキア共和国。
それぞれの国の公用語は【チェコ語】と【スロバキア語】。

1992年まではチェコスロバキア共和国というひとつの国だったチェコとスロバキアですが、独立前から【チェコ語】と【スロバキア語】に分かれていたそうです。

互いに方言位の違いなのでほとんどは意思疏通が可能ですが、発音はスロバキア語の方がイントネーションが強いようです。

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