僕の嫌いな3つの言葉(2)
↓ 前回わりと好評だったので、調子に乗って第二弾を書きました。
「性格が良い」と他人から言われることが皆無な人間には、また別の試練があるのです。
それは、必要以上に露悪的にならないこと。
さして憤ってもいないことに対し、「僕はこんなあけすけな男です。」と言いたいがためのヘイトスピーチは、世にあふれております。
どうかその全てに耳を傾けてみてください。
…あら不思議、あなたの寿命はすでに尽きてしまいました。
語る側としてなるべく気を付けようと思っておりますので、皆さんもお気をつけを。
GIFT
あのですね、神様。
僕は何かを貰って生まれてきたわけじゃないんです。
少なくとも覚えてる限りは。
この世で僕のしでかしたしくじりは全て自分のせいだし、
成し遂げたことはすべて自分の成果です。
そもそも「才能」なんて言葉、才能ない側が使うところしか目撃したコトないですね。
勝てないし、理由もわからない。そんな状況で何とか留飲を下げるため、こねくり回された概念です。
そんな手垢にまみれた言葉を使う人らが、なんとオドロキ! 今度は励ます側に回ろうと企てております。
「大丈夫。あなたは出来損ないじゃないです」
だって?!
こういう狡猾な人間って、頭がいいように思えて実はそうでもないんですよ。
「特に劣等感にまみれていない人間もこの世には存在する」という事実を認識していないことから、世間知のレベルが高いとは言えません。
ただ、あらゆる他人と既成概念をフル活用し、理屈をこねまわし身をよじって必死に自己肯定しようとするその姿には、むしろ強烈なエネルギーすら感じます。
それゆえ一抹の疑問が浮かんでくるのです。
タダで何か貰ったつもりもないし、奪われたつもりもない。
そう認識している人間は山ほどいます。
その事実をキチンと教えてあげるべきでしょうか?
「Gifted」と称される側の人間は。
それとも秘密にしておいたほうが彼らのためになるでしょうか?
ともかく何か恵んでやるべきなのは、あっち側の人らじゃないですか、神様?
受容する
「生まれつき片脚がない」とかなら致し方ないですが、不幸や不都合をそんなホイホイ受け容れてたら逆に危険すぎません?
何もしないことはあらゆる可能性を手放すことです。
治療情報を書いている者からすれば、「発達障害/精神疾患は受容できるか?」という問題の前に、損するだけだから即刻辞めなさい、としか言えないですね。
…とはいえ、「リスクを背負ってまで行動しない」というのも一つの人生の選択です。
自分の運命(?)を受容しようとするのなら、方法は一つだけ。
幸せそうな人と一切かかわらないことです。
そうやってハンデを負っていない(ように見える)人間を完全に意識の外に締め出していくことが、唯一の現実的な生き方です。
本来、そういう人が視界に入るのは苦痛なので、意識は自動で忘れようとしてくれます。
正しくは「忘れたフリ」をしてくれます。
嫉妬心が強いことは、その能力に乏しいことであり、治療のための試行錯誤をする人なんて9割方そんな自我の強いタイプです。
(※大人しい人格者はたぶん皆無です。)
自分にとって幸せは「同じ人間じゃないか、今に見てろ」というイキった言動の先にあるとしか思えないので、Y字路の「受容」側にそっと標識を立てておきたいですね。
エビデンス
この言葉を使う人は120%論破が目的です。
EBM(Ebidence-Based Medicine:根拠ある医療)も同様です。
あなたの言うことを傾聴し理解しようなど思っておりません。
だって学術論文の正当性を検証するスキルなんて、その分野の専門家以外持ちあわせていないでしょう。
論文を「読む」ことはできます。
単語の意味を調べ論旨を理解することは、ちょっとした本好きくらいの人にもできます。
しかし「正当性を検証」するためには、
その学会において何がトレンドか?
執筆者がどんな学閥・立場にあるか?
スポンサーの存在は何を意味するか?
…そういった紙の外側の事情を詳細に把握している必要があります。
そんなこともわからない人が「エビデンス」などという言葉を使うのですから、アンサーとしては、
だけで構いません。
意味など分かってなくていいです。
僕はこのやり方でほぼ相手を黙らせています。
本当です。マジです。9割以上成功します。
ちなみにエビデンスはこちら。
ご清聴ありがとうございました。
以前、無名人インタビューを受けた後に主宰の方からバズるためのちょっとしたアドバイスをいただきました。
役に立つ情報はもちろん必要だけど、そこに引き寄せるためには、雑文として「自分はこういうこと考えてます」と執筆者のキャラを伝えておくのが重要。
その記事じたいは役に立たないけど、読ませたいコンテンツの格好の入口として機能してくれる。
じっさい不動産屋のサイトには無数の「引越し準備のコツ」が載せられていて、物件ページよりずっとアクセスを稼いでる。
…だそうです。
ジャーナリズムに携わる人の意見なので、僕としては珍しく殊勝に実行に移しました。
その上で、
グチや不自然な露悪趣味にならないよう最大級の注意を払い、
読む人の気持ちにも向こう半世紀分は配慮するという、
きわめてまれな努力をしたつもりなので、
当然、自分の宣伝くらいしてもいいですよね?
頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。