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発達障害を治した人

30代の手前で私qbcはうつになったのだった。
朝、目覚めて、こりゃいかん病院に行こうと思ったのだった。話しかけられると脳に電気網みたいなものかけられてびりびり痺れるのであった。もうこりゃいかん、だめだ。
と思って。病院に行って、それからえんえんと寝たのだった。
寝た。半年ほど。
そののち、企業に復職し、またうつになり、失業した。
それからまた1年休んだ。無職で。
それで、別の企業に入った。そこは小さな会社で、自分の脳がまたダメーってなるんじゃないかなと心配しつつ、何年だろ、5年とか6年? いやもうちょっとかな。
ともあれ、うつになってから、10年弱だったある日に、自分の部屋で、こう思ったんですよね。
「あーうつ治ったわ」
て。
なんでしょうね。自分が変だって状態の時は、その変が終わった後じゃないと、変だってわからないんですよね。あなおそろしや。
傷には跡が残るんですね。
ということで無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは アンプラグド さんです!


現在:好きな食べ物より、どこで食べるか、誰と食べるかの方が、僕にとっては大事です。お腹減ってる時に食べるものが、一番美味しいんで。

qbc:今、何をしている人でしょうか?

アンプラグド:僕は今、Xとnoteで活動してるんですけれど、その内容というのが、自分の経験をもとにしたもので。僕は発達障害で、重篤なうつ状態に一時期あって、就労不能で年金1級までもらってという生活をしてたんですけど。そこから1年半ぐらいで、もうグレーゾーンぐらいになって、クローズドで普通に就労できてる状態になってるんですよ。

発達障害だとか、精神疾患だとか、その辺のいわゆる精神科で治らないとされている言われている病気が、治るんですよと。そのやり方について、自分の経験をもとにnoteでドキュメントをまとめてマガジンという形で、フォロワーさんを見つけたりとか、記事を追加したりとかで、そういう情報を広めていこうとしてます。

qbc:今の活動は、どんな感じですか?

アンプラグド:フォロワーというか読者というのか、数の上では増えてるんですけれど、実際どのぐらい伝わってるかとか、どのぐらい人に影響を与えてるんかとか、あまりわからない状態です。

その理由としてはやっぱり、相互フォローでフォロワーを増やしたい人とフォローし合ったっていうのが、大半を占めてるような気がします。

多くの人に情報を伝えたいので、フォロワー数だとか、スキのついた数もとても重要だと思っていて、それを増やすことにまず専念をしてるんですけれども。実際どのぐらいの方が、僕の情報に興味を持って、自分で情報収集をして活動し、治療のための行動に移っておられるか、結構不明瞭なところがあります。

これは不満になってしまうんですけれども、やはり精神疾患を抱えた方っていうのは、ネガティブで無気力の方が、ものすごく多いなというのが、Xでいろんな発言をしての実感なんですね。

結局ネガティブツイートだったり、今つらいとか、あとは、マイナスの感情ですよねやっぱり。恨むとか、社会が悪いとか、そういう感情を吐き出す方、そういう人にフォロワーがすごいいっぱい付いたり、いいねがたくさんついて。勝ち負けで言ったら僕は圧倒的に負けてるというのが、今の悩みどころです。

qbc:今の活動の塩梅は、いい悪いっていうところで言うと、どちらでしょう?

アンプラグド:あまり良いとは思ってません。

qbc:どういう風になると、良い状態ですか?

アンプラグド:理想はこちらがフォローしなくても、向こうが興味を持って見てくれる、という状態です。ゲストユーザーでnoteを利用している方がたまにフォローしてくれるので、それはすごく嬉しいんですよ。

ただ、今はXもnoteの方も、数字で見る限り、相互フォローのためのフォローをやってくれてる状態が続いていて。実際にフォロワー数やいいねの数はある程度増えてるんですけど、それが実際に人に影響を与えてるとは、あまり思えていない状況です。これが問題点です。

qbc:それは、アカウントのフォロワー数が増えてるという話ですよね。活動の目的として、どういう状態が良い状態だと思いますか?

アンプラグド:理想は、僕の伝える情報が伝わって、それに興味を持ってくれて、できれば実践をしてくれて、皆さんが健康になることですね。なかなか現状把握が難しいところではあるんですけども。

qbc:皆さんを健康にしたいって仰ってましたけど、そのためには具体的にどうするんでしょう?

アンプラグド:どういった方法で治すか、ということですか。

qbc:そうですね。

アンプラグド:基本的には、自分で情報を集めて試行錯誤するということなんですけど。僕の取った方法は、精神科ではない、本当に治そうとしてる医療従事者っていうのが、全然知られてないけど、いるんですよ。

例えば内科領域でいくと、オーソモレキュラーという、ちょっとマニアックな学会がありまして。各種の検査で根本原因を見極めて、服薬とサプリで直していくという内科的療法があって、これが非常に有効なんですよ。

qbc:はい。

アンプラグド:まだ他にもジャンルはあるんですけど、自分で情報収集して、そういう人たちに行き当たって、それで失敗もいろいろあったんですが、それで社会復帰できたという現実があります。それにかかった時間やお金っていうのは、そんなに大したものじゃないんですね。

だから、割と簡単に直るんだよってことを伝えたいんですけど、そこにはいろいろ問題がありまして。まず保険があまりきかないんですよ。なので一見高額に見えるという図式と、医師の腕の良し悪しもありますし、無保険っていう時点で信用しない、そもそも存在すらあまり知られていないという現状があります。そういう、本気で治そうとしている医療従事者っていうのは、保険診療が利かない時点でまったく儲からないんですよ。

だからまず、疾患を抱えてる人に現状を伝えたいと思っています。医師の側も、自分たちの存在だったり、その手法だったりを知ってほしいと考えていて、自分のクリニックのウェブサイトに結構な量の情報を載せてる方がたくさんいるんですよ。ただ、その内容がとても複雑で、かつプロが素人の患者に伝えるという困難があるんで、要はわかりづらいんです。その橋渡しをもと当事者、今も半分は当事者と思ってるんですけど、自分がしていきたいなというのが、今考えてることです。

qbc:もう一度、学会名をお伺いしていいですか?

アンプラグド:学会はざっくり言うと、オーソモレキュラーだとか統合医療だとか言われています。

qbc:オーソモレキュラー。

アンプラグド:はい、日本語で分子栄養学って言いますね。

qbc:ご自身が失敗されたっていうのは、どんな失敗をされたんですか?

アンプラグド:やっぱりお医者さんの腕って、結構影響あるんですよ。知識だとか、経験だとか。検査の結果をもとに処方を決めるんですけれども、その判断ですとか。僕自身ちょっとお金をケチってしまって、あまり経験のない安いクリニックに、治療のために通院しました。具体的に言うと、脳の中に入っているアルミニウムとか鉛とか、水銀の類を抜くっていう治療なんですけど。あんまり腕の良いお医者さんじゃなくて、それが失敗してしまって、結構お金を無駄にしたっていう経緯があります。

qbc:時間とお金の話をされたと思うんですけど、分子栄養学を知ってから治るまでは、どれくらいの期間がかかりましたか?

アンプラグド:治るというのは、就労できるようになるまでということですか?

qbc:それで大丈夫です。

アンプラグド:知ってから、いろいろ調べて、情報に当たって、医者を選んで、ということになると、約1年半。

qbc:お金は?

アンプラグド:50万もかかってないと思います。でも、それで半分ぐらい人生を買い戻せたって考えれば、とても安いんじゃないかなと思うんです。でも、そのときは、うつ状態で就労できず障害年金頼みでした。

あとすいません、オーソモレキュラーだけではなくって、他にもいくつかジャンルがあって。社会復帰までの過程に関しては、別のもう少し安い医療ジャンルのバイオレゾナンスでした。

qbc:バイオ?

アンプラグド:バイオレゾナンス。そういう、結構マニアックな学会が存在するもので。元々ドイツで開発されたのを、矢山利彦さんっていう方が、日本に持ち込んで、漢方と複合させてやってるという治療です。あとは、心理療法ですね。

qbc:バイオレゾナンスで社会復帰っていうのは、どういう経緯でしょうか?

アンプラグド:バイオレゾナンスの医療をやっているお医者さんにかかって、治療を受けました。期間は半年か8ヶ月、そのぐらいですね。その前は情報収集の段階だったので。

qbc:その治療は、具体的にどういうことを行うんですか?

アンプラグド:基本的には内科と漢方です。ただバイオレゾナンスの特徴的なところは、これ初めてかかる人にはちょっとうさん臭く感じるかもですが、体に特殊な光源(?)をあてて、どんな物質が脳の中で悪さをしてるかっていうのを特定する人たちなんですね。波動医学っていう和名なんですけど。

僕も最初は半信半疑だったんです。トンデモ科学みたいっていう。Googleで検索しても、そういうワードが出てきちゃうんですね。ただ僕が信じた根拠っていうのは、学会の存在です。学会が存在する以上、何十人もの医師が関わっていて、そういう人たちが団体でインチキをすることはほぼ不可能だと思う。ということと、治療を受けて実際に効果があったんですよ。

あともう一つ、バイオレゾナンスも半分ぐらい自費診療なんですよ。なので、そういう疑似科学的な詐欺っぽいもので儲けようと思ったら、1桁上の金額をつけなきゃいけないんです。なのに、めちゃくちゃ安いんですよ。ということは、患者以外誰のメリットにもならないことをやってる人たちだから、信用しました。で、治療効果はすごく出ましたね。

ただ、社会復帰してから、まだまだグレーゾーンで自分の脳機能が不十分だと感じたので、治療を最下位するにあたり、今度はオーソモレキュラーっていう、もう少しお金のかかるジャンルを選んだわけなんですけれど、どっちもセオリーが同じなんですね。まず、どこをどんな順番で直したらいいのか?精神疾患、発達障害、そういうものは何が原因で発症するのか人によって違いますけど、パターンがあります。個人の根本原因を特定するセオリーも、大体同じなんですよ。

qbc:アンプラグドさんの原因は何だったんですか?

アンプラグド:僕の原因は、ごく平凡なんですけど、リーキーガット症候群でした。

qbc:リーキーガット。

アンプラグド:はい。腸管壁浸漏症候群っていう和名がついてるんですけど。これは腸の粘膜に、消化物を吸収する穴があいているんですよ。穴って言うか、細胞の隙間なんですけどね。それが広がっちゃう病気なんですよ。これは内視鏡でわかる大きさじゃなくって、組織を採集して電子顕微鏡で見るレベルなので、実際確かめる術はないんですが。

腸壁の、ものが入る入口が広がると、本来入れてはいけないものが全部入ってくる。例えば、有害金属、微生物、特定の化学物質、あとは未消化物だったり老廃物だとか、全部血中に入ってきちゃう。なので、精神症状どころか、万病のもとになるって言われてる病気です。

qbc:質問が変わりますが、アンプラグドさんのご趣味は何ですか?

アンプラグド:僕の趣味ですか。音楽が好きですね。

qbc:どんな音楽ですか?

アンプラグド:雑食ですね、本当に。昭和歌謡からヒップホップから。

qbc:最近いいなと思っているものは?

アンプラグド:最近は舐達麻が好きですね。ヒップホップの。

qbc:あの、ビーフに関してはどう思われてます?

アンプラグド:あ、BADHOPのですか?

qbc:昨日曲出したの、聞きました?

アンプラグド:まだ聞いてないです。BADHOPと、あのフェスでもめた件ですよね。

qbc:そうですそうです。そのアンサー曲、曲出してないからアンサーじゃないけど、ビーフの曲を出してましたね。

アンプラグド:あの件に関しては何て言うんですかね。ちょっとBADHOPがズルいかなって思いますね。

qbc:なるほど。

アンプラグド:やり方というか、これ聞いた話なんですけど、双方のバックにいるヤクザの力関係の話です。結局ああいう公の場で、胸ぐらつかまれると、殴り返したら傷害だし、かと言ってそれ以上揉めて、事を長引かすと、出てくる人たちが出てきちゃうんですよ。

だからそれは、BADHOP側が強い意志と度胸で相手に文句を言って、それを通したっていうよりは、そういう裏技だそうです。不良の世界では、やる方もやられる方もそういうのって折り込み済みなんだと思います。だから舐達麻は自分ら負けたと思ってるし、悔しいと思ってるだろうけど、ズルいとは思ってないんじゃないでしょうか。でもカタギの人間からすると、ちょっとズルいなって思いますね。

qbc:性格は、周りの人からなんて言われますか?

アンプラグド:変なやつって言われますね。

qbc:どんな、変なやつですかね?

アンプラグド:ちょっと空気読めないです。僕もわかってるんですけど、あんまり気にしてない部分があって。

qbc:空気読めないエピソードって、具体的に何かあります?

アンプラグド:今も、けっこういらないことまで喋りすぎちゃったなっていうか。言いたいことを簡潔に伝えるのが、すいません、とても苦手です。

qbc:いらないことってなんですかね?

アンプラグド:例えば、おっしゃった質問に対して、まず結論からばしっと入って、それにいくつかの情報を付加して、話が反れないようにするっていう技術が、あまり得意ではないです。そこら辺も、今後の脳機能改善計画として考えていきたいですね。今も治療は継続中なので。

qbc:今の治療は、どちらでやられてるんですか。分子医療のほう?

アンプラグド:そうです。とても腕のいい主治医を見つけることができて、先ほど失敗したと言った重金属の排出を、時間をかけてやってます。だいぶ効果が出てきました。

qbc:ご自身では、性格ってどう思ってますかね?

アンプラグド:理屈屋で、凝り性だと思ってます。

qbc:身近な人、家族や親友とかより近い人たちからは、何て言われますか?

アンプラグド:頭が悪いと言われますね。悪口とかじゃなくて。思い立ったらすぐ行動に移すから失敗することも多いけど、面白いやつだと思われてます。

qbc:好きな食べ物は?

アンプラグド:濃い味のものだったら、大抵好きですね。好きな食べ物より、どこで食べるか、誰と食べるかの方が、僕にとっては大事です。お腹減ってる時に食べるものが、一番美味しいんで。

過去:大学は面白くなかったですね。結局、僕が欲しかったのはトロフィーなんですよ。出身校の名前。でも、そこでやっと気づけたのは、自分が特に知的好奇心が旺盛なタイプじゃないこと。

qbc:子供の頃は、どんな子供でしたか?

アンプラグド:やっぱりちょっと、変な子供でしたね。全然陽キャじゃなかったんですけど、何にでも負けず嫌いで。運動神経とか、コミュ力とか、全然自信がなかったから、勝つために、周りをあっと言わせたい一心で、ひたすら机にかじりついて勉強してました。でも、それなりに充実感がありました。

qbc:本当に小さい頃、幼稚園とか、小学校上がる前とかどんな遊びしてたとか覚えてます?

アンプラグド:そこら辺はあまり記憶がなくって。小学校上がる前は、普通に、保育園の友達と騒いだり走って駆け回ったりしてました。

qbc:小学校では、どんな子でした?

アンプラグド:勉強が好きではないっていうか、好きじゃないんですけど別に、負けたくない一心でやってて。それでそこそこ勝てたから、それだけは自信ありました。友達も普通にいて、けっこう楽しくやってましたね。

qbc:勉強に向かって行ったっていうのは、どうしてですかね?

アンプラグド:家庭環境じゃないですかね。両親が結構いいところの大学出てて。食卓の話題でも、知識教養が必要な話ばかり出て。それで結構、ストレスも感じてはいたんですけれど、知識や教養が大事だっていうのは、一つの考え方としてあると思うので、そういうのが染みついていました。

だから自分は勉強やって、周りの人間を認めさせようって思って、机に向かいました。「勉強しろ」って言われたこと一度もないんですよ。自然にやってましたね。もう、テストの点が悪いとむちゃくちゃ悔しくて。次は負けないっていうふうな青春でしたね。

qbc:生まれ育った場所は、どんなところでした?

アンプラグド:割と閑静な住宅街ですね。一軒家に住んでて。地元の小学校中学校を出ました。そこは地域的にも不良がたくさんいたとか、そういうところではなく、普通。そんなに裕福ではない子もいたし、そこそこお金もある子もいたし、東京のいろんな人たちを集めた、ちゃんぽんみたいな地域でしたので。

qbc:東京は、23区か都下、どちらでしょう?

アンプラグド:23区ですね。

qbc:高校の後、進路はどうされたんですか?

アンプラグド:大学に入りました。

qbc:どうでしたか?

アンプラグド:大学は面白くなかったですね。結局、僕が欲しかったのはトロフィーなんですよ。出身校の名前。でも、そこでやっと気づけたのは、自分が特に知的好奇心が旺盛なタイプじゃないこと。何かを研究したり、探求したり、そういうことに興味を持つ人間ではないなっていうのは思いました。それで、10代の後半ぐらいから、うつ状態みたいなものがどんどん強くなっていって。大学院まで行ったんですけど、結局全部で8年かかりました。2回留年しちゃって。

qbc:院の方で8年ですか?

アンプラグド:学部も全部合わせて、8年ですね。

qbc:何を勉強されてたんでしょう?

アンプラグド:学部では数学やってました。大学院では文学やってました。

qbc:許されたんですね。通りましたね、よく。

アンプラグド:たまたま理系の大学だったんですけども、大学って、1年次2年次くらいに、基礎教養っていうのがあるじゃないですか。そこで文系の科目を教えてくれる教授っていうのが、理系の大学にも多少いるので。

文学の教授と仲良くなって大学院に入って、そのとき読んだ小説にすごい感動しました。それで自分でも書いていて。で、文芸批評の研究室に入りました。まあでも、先ほど言った通り、僕は知的好奇心旺盛なタイプではないので、研究そっちのけで自分の文章ばっかり書いてました。

qbc:メインに研究してたのはどなたでした?

アンプラグド:大江健三郎です。

qbc:ご自身の書かれる小説の傾向を教えていただきたいです。

アンプラグド:当時は、大江の初期の文体にものすごく影響を受けてましたね。本当に惚れてました、もう。でもその後、けっこう自分の創作について考え方が変わって。それも、その研究室を通じた出会いからだったんですけど。

やっぱり魅力的なキャラクターと、先が気になるストーリーっていうのが、すごい大事だなということに気づかされて。いわゆる純文学なんだけど、ちょっとエンタメ寄りのものを書くようになりました。やや暗いストーリーではあるんですけど、ある作品が出版社の賞をもらって、電子書籍にしてもらったりとか。今はそういう創作活動をほとんどしてないんですけど。

qbc:電子書籍ってことは、比較的最近のお話ですか?

アンプラグド:もう何年も前ですね。

qbc:でも10年前というほどじゃない?

アンプラグド:6年前ぐらいですかね。それが、自分の中ですごい嬉しくて。別に全然売れてはいないんですけど。それでひと区切りつけました。その時その時でいろんなことに手出しする性分なんで。それからはうつ状態の悪化と治療への専念があったので、ここ数年はもう、治療のことオンリーですね。

qbc:20代は、ほぼ大学にいたってことですかね?

アンプラグド:20代の、26で勤め始めました。大手の企業に入れたんですが、ストレスですぐ休職しちゃって、復職しちゃって、また休職しちゃって、みたいなのを繰り返して、退職して。30を超えたあたりで、建築現場の職人になりました。

今いる会社の採用面接でその話をして結構おもしろがられました。やっぱり、自分がいたアカデミックの世界だったり知識と教養の世界とは真逆な世界だったんですけど、僕はずっとそっちの方が性に合ってると思って、すごい好きでしたね。

qbc:それで、現場の仕事もやめてしまったと。

アンプラグド:やめてしまった理由ってのが、やっぱ障害なんですよ。その頃うつ状態は、仕事してる限りあまりなかったんですけど。ああいう仕事に必要な能力っていうのが、致命的に欠けてるなって思ってて。それは具体的に言うと、視覚による認知能力だと思います。

例えば、ちょっと視界に入ったものに気づくとか、重いものを担ぎながら周りにぶつけないように運ぶとか。視覚で周りの空間を把握したり。あとは、聴覚の言語処理。建築現場ってうるさいじゃないですか。その中で自分が呼ばれたときに、すぐ反応できないんですね。これ多分、発達障害あるあるだと思うんですけど、雑音の中で人の声が聞き取れないっていうのがかなりひどくて。

一緒に働いてる人が大好きだったから、ストレスがすごかったんですよ。どうでもいい人たちのなかで、これはお金のためにやってるんだって割り切れれば、まだ耐えられたかもしれません。でも現場の人たちは、自分みたいな体力も筋力もないやつでも、根性だけはあるからって居場所をくれて。俺のために時間割いて、仕事終わった後も技を教えてくれて。

すごく期待してくれてるからこそ、本当にどうしようもないなと思って、自分が抱えてる知覚や認知能力の問題は、治療しない限りどうしようもないって気づいて、やめてしまいました。その後は治療に専念して、年金で暮らしながらグレーゾーンまで何とか持ってって、IT系に就労してます。

qbc:初めて精神科にかかったのって、いつだったんですか?

アンプラグド:20歳過ぎ頃ですね。学生時代です。

qbc:なぜ、そういう傾向になったかという、外的な環境の要因はありましたか?

アンプラグド:やっぱ、家庭はありますね。ツイッターでいろんな人と絡んでると、家庭で虐待を受けたっていう人が多いんですよね。正直うちはそこまででもないと思うんですけど、やっぱり向けられる感情というか。子供の頃に、例えば怒られるにしても怒られ方が理不尽だったり、ちょっと頬をはたかれるとか。あと何ていうか、こっちも言いたいこと言えない、絶対にわかってくれないみたいな。そういう気持ちがすごくあって。それがかなりストレスでしたね。おまけに一人っ子なので、助けてくれる人もいなくって。大体伝わりますか?

qbc:大学生になっても叩かれたりしたんですか?

アンプラグド:それはないですね。本当に小さな頃の話です。ただなんていうか、10代後半になって、ものすごく気力が低下してきて、楽しいって思ってたことも全然楽しめなくなってきて。鬱々とした気持ちを誰かにわかってもらいたかったって。やっぱりそのときはまだ子供なので、そういう気持ちが強かったんですけれど、誰も分かってくれない、っていう感覚がありましたね。

やっぱり本当にちっちゃい頃に、両親との仲があまり良くないというか、そういうものがあると、自分のつらさを伝えて、今こういう気持ちなんだよねっていうのを無条件で理解してくれて、やっぱり慰めって時には必要だと思うんですけど、そういうものを与えてくれる人が一切いなかった。

子供のころにそういう経験をしたので、こっちが伝えることを諦めていったっていうのも、やはり大きいと思うんですけれど。感情がどんどん塞がれていったっていうのは、すごくありまして。それを取り戻すのに結構、苦労しました。

qbc:いつ家を出ました?

アンプラグド:結婚した27の時ですね。結婚してもう、31には離婚しちゃってるんですけど。やっぱり難しいじゃないですか。そういう疾患を抱えた人と一緒に暮らすとか。

そのときの自分を思い出してみると、自分結構ひどいことやってたなとか、妻に対してですね。暴力ではないんですけど、無責任なことをしたりとか、甘えすぎてしまったりだったとか。

qbc:具体的には、どんなことですか?

アンプラグド:浮気は別にしてないんですけれど、そのときはもう、自分はかわいそうっていう感情がすごい大きくて。何でか知らないけど、理不尽な目に合ってるよ、だから助けてもらって当然だっていう感覚があって、それはちょっと子供すぎたなって思ってます。

でもそういうつぶやきって、Xとかにすごいいっぱいあって。こちらとしては何と言っていいかわからないですね。それは正しいことではないと、はっきり言いたいんですけど。そういう辛さを吐いてしまう状況に追い込まれる現実もたくさんあるので。

もう本当に、正解っていうのは、そういう人には関わらないことだと思うんです。だけどなんていうか自分も昔そういう部分があって、今それがなくなってるから、みんなそうなるといいなと思って。治療のための情報をnoteに書き始め情報発信してるのが、今です。

qbc:今、家族とはどういう関係ですか?

アンプラグド:関係は修復できました。なんていうかその、恨む気持ちはほとんどないですね。今、いろいろ助けてもらってるし。ちょっと恥ずかしい話なんですけど、治療のためのお金を少し借りたりとかして、助けてもらってるので、感謝してます。

昔の状況を考えると、やっぱり父親も母親も精神的な余裕のないタイプで、なるべくしてなったから、しょうがないなっていう気持ちです。特段好きではないけど、家族だし、1人息子だし、いちおう義理を果たさねば、という感覚ですね。それもやっぱり、治療のおかげだと思うんです。精神状態が変わって、それによって相手の態度も変わってきたので。

qbc:ちなみに、障害者年金は何歳ぐらいの頃にもらってたんでしょうか?

アンプラグド:あれは34ぐらいだったのかな、5年前ぐらいですかね。

qbc:現場を失業してからということですかね?

アンプラグド:そうですね、その順番です。

qbc:今、治療を受けて、良い状態になったということで。

アンプラグド:ものすごく良くなってます。

qbc:どんな気持ちですかね?

アンプラグド:精神的に、ものすごく安定してきましたね。

qbc:どういう状態から、今どんな状態になっているか、話してもらっていいですか?

アンプラグド:はい。以前は人前でよくテンパりました。例えば、他人が褒められてるとき、嫉妬してしまって、ちょっと恥ずかしい自分のアピールをしてしまう、痛い人っているじゃないですか。そういう傾向がだいぶ改善されました。

あとは、真面目な友達が、相手に都合が悪いことでも、本人のためを思って忠告してくれてるとき、攻撃されたって認識して、怒ったり、気持ち塞いじゃったりする人、たくさんいると思うんですけど、そういうのも、ほとんどなくなりました。

結果として、それで相手の態度が変わってくるんですよね。だから、良い循環というか、人間関係がほんと劇的に変わりました。

あとは、仕事における集中力ですね。集中の切り替えというか、必要なタイミングで必要なことをやる。1個のことに集中するときは、1個のことに集中する。で、思いついたことがあれば、吟味して提案して行動する。

なので、言ってしまうと、感情だったり集中だったりに関わる脳機能が全般的に上昇して、多分いま人生最高の状態ですね。なので、生まれて初めて仕事場で評価されてるんですよ。これはすごい嬉しいです。

qbc:どんな風に嬉しいですか?

アンプラグド:なんていうか、力を発揮できる場所があるんだって感じですよね。やっぱりプライベートで友達がいても、1日8時間は仕事するわけじゃないですか。そこで居場所がないって、結構つらいことだと思うので。自分が考えて実行したアイディアだったりとか、ここをこうしたらいいんじゃないかっていう提案とか、あるいは自分で勝手にやったことが評価されたりとか、そういうのはなかったので、嬉しいです。

qbc:今のIT系のお仕事というのは、プログラミングですか?

アンプラグド:プログラミングも、たまにあります。基本は、BtoBのソリューションをやってます。例えば、自社のデータをどう扱って、どういう方法で集計してグラフ化して、みたいなことを、大企業相手に、使うツールだったりとかその導入だとかを提案して、カスタマイズして、っていう仕事ですね。

qbc:すごいですね。今までのキャリアなしにいきなり、技術営業的なお仕事をされていると。

アンプラグド:いや、営業じゃないです。

qbc:ただ、導入のところからついていくわけですよね。

アンプラグド:いえ、要件定義とか、ここの仕様をこうしてくださいみたいな話を詰める段階は、上の人がやるので。じゃあその仕様を効率的に動かすためには、どうやったらいいだろうって考えて実装していくっていう立場です。まだ全然ペーペーなので。

未来:障害の治療にとどまらず、脳機能のさらなる向上をしていきたいと考えています。完治させたあと、そういうものを試せば、超人になれるんじゃないかと思っています

qbc:5年10年、最後死ぬっていうところまで見据えた上で何かこういう未来にしたいっていうイメージはどうですか?

アンプラグド:5年10年スパンで言うと、超人になりたいですね。

qbc:ん? 超人?

アンプラグド:はい。障害などの疾患の治療で得た知見というのは、健康な人にも使えるんですよ。つまり、そういう系の病気って全部、脳機能が低下してるってことなので。それを、どんどん上げていくっていう治療なので。さっきお話ししたようなジャンルの、全てに共通するものなんですけど。あとは、神経的な治療法を組み合わせれば、健常者以上になれる可能性があるんですよね。

qbc:なるほど。

アンプラグド:僕が今、情報を得るにあたってものすごいお世話になっている、東邦医大の田崎教授っていう方がいらっしゃるんですけど。その人がやっている治療が、ニューロフィードバックっていう、これもあまり知られてない、アメリカや韓国で発達している神経治療なんですけれど。

それって何と言いますか、目的は治療だけじゃないんですよね。脳機能を上げる、つまり必要なときに必要なことをぱっと判断できて、必要な時に最大限に集中できるっていう能力。それは発達障害とは対極だと思うんですけど。そういうものを高める治療なので。

田崎教授の著書のなかで、全くの健常者の、柔道の選手が、試合前にものすごく精神的にナイーブになっちゃって、本来の実力を発揮できないんですっていう悩みがあったんですけれど。その人がその治療を受けて、アスリートにゾーンっていう状態があるじゃないですか。あれにサクッと入れちゃって、ものすごい良い成績を残したっていう実例が載っていました。

つまり障害の治療にとどまらず、脳機能のさらなる向上をしていきたいと考えています。完治させたあと、そういうものを試せば、超人になれるんじゃないかと思っています。それはすごく面白いなっていうのが、将来の目標ですね。ニューロフィードバックの他にもいろんな手段があるんですけれど。

それと、もう一つは、SNSでバズってね、有名になりたいですよ。

qbc:有名になりたい。

アンプラグド:はい。みんな考えてることは同じだと思うんですけど、でも人によっては炎上だったり、あるいはその自分がマイノリティで、障害者だとか、そういうことをあえて売りにして、自分が人と違うスタンスから物を見てますよっていうので受ける、バズるっていうやり方をしてる人がたくさんいます。

でも僕は自分が正しいと思ったやり方でそうなりたいです。そういう人たちって、SNSでバズるより、本当は健康を望んでると思うんですよ。

なので、そういう人たちに情報を発信して、僕のたどった考え方とか、ちゃんと治そうとしている医療従事者の存在が知れ渡って、治療に関する情報が普及すれば、みんな健康になって、界隈のインフルエンサーでいられなくなると思うんですよ。そうなったら僕の独壇場かなと。

有名になるとか、お金持ちになるとか、みんな望んでいますけど、正しいことというか、人の役に立つことでそうなれれば、一番嬉しいですよ。そんなことを考えてるので、将来的な目標はこの二つですね。自分の能力向上と、バズること。

qbc:SNSでバズるのか、人を健康にしたいのかっていうと、どちらですか?

アンプラグド:ほぼ同じなんじゃないですかね。僕のやってることを考えると。そういう情報が知れ渡るってことじゃないすか。バズるってことは。

qbc:仮に、アンプラグドさんじゃない人が広めるっていうのは、駄目ですか?

アンプラグド:やろうとしてる人は、僕の知る限り、いないです。

qbc:仮の話で、アンプラグドさんじゃなくて、別の人がバズらせるっていうのでもいいですか? 自分じゃなきゃ駄目ですか?

アンプラグド:難しい質問ですね。正直、自分のほうがいいですね。男の性っていうか、自分の力を証明したいんですよ。でも、同じことを考えてる人が仮にいたとしても、その人と戦って引きずり降ろそうなんて思わなくて。もしそういう人がいたら、ぜひ協力したいんですよ。

自分がこういうことをやってきて、こういう情報を持ってて、その知見を共有すれば、他人に利益を与えられるっていうのが、職場でも同じだと思うんですけど、力の証明とか存在の証明だと思ってます。でも、もし本当に僕と同じようなことをやってる人がいたら、めちゃくちゃ嬉しいっていうか、協力して一緒にやろうぜって言っちゃいますよ。

qbc:もしもの質問をしていまして。もしも、親がストレスの原因になるような人たちじゃなかったら、どういう人生になってたと思いますか?

アンプラグド:うーん。難しいですね。発達障害って、一個の原因で起こるもんじゃなくて。ストレスだったり、さっき話した腸内環境からの異物侵入、その後異物排出そのものができなくなる、みたいないろんな原因が複合して発症するので。

だから分からないですけど、うつで就労不能みたいなことにはならなかったとは思うんです。でも逆にこういう状態を経験しないでいたら、自分で一生懸命情報をあさって、脳機能を改善させる方法がかなり現実的なレベルで存在するんだってことを、知りようもなかったと思うんですよ。なので、精神的な健康や幸不幸においては、結果的にですけど、今の人生のほうが上だったと思います。ちょっと抽象的ですかね。

qbc:いえいえ。

アンプラグド:いやでも、こうなってなかったら、普通に結婚して普通に子供を作って、可もなく不可もなくみたいな感じになってたような気がしますね。でもそれが自分にとって一番幸福かって言われると、うーんって感じはしますね。

qbc:何してるときが一番楽しいですかね?

アンプラグド:女の子と遊んでる時が楽しいです。自分の趣味とかで言えば、今だったら治療の情報を書いて、つまり文章で自分の頭の中のものを伝えたりとか、あと趣味でDTMやったりとか、ちょっと創作をやったりとか。そういう、深く集中することが一番気持ちいいですね。

qbc:創作は、小説ってことでしょうか?

アンプラグド:そうですね。もう今は、ほとんど書いてないんですけど。

qbc:深く集中してるときの気分って言い表せます?

アンプラグド:自分が消えますね。表現したいもの、それも自分の内側にあるものなんですけど、深く集中してると、世界がそれだけになるっていうか。これは人からどう見えるんだろうとか、こんな事やっても金にもならないし誰も褒めてくれないぞみたいな、そういう雑念ってあるじゃないですか。それが消えるのが一番気持ちいいです。

qbc:ちょっと前に、食事について、誰とどこで食べるのかっていう方が重要だと仰ってたんですけど。

アンプラグド:はい。

qbc:最高の食事とは、どういう食事でしょうか?

アンプラグド:それは今まで経験したもの、ってことですか。

qbc:理想でも、どっちでもいいですよ。

アンプラグド:仲間内で、飲んで騒ぐのがいいですね。あんまり真面目な話もなしで、ノリで馬鹿なことやったりとか。勢いで男がパンツ脱いじゃったりとか。この年のおじさんが言うのもなんですけど、そういう馬鹿みたいなものが大好きです。

qbc:飲むのは家かお店か、人数とかはどうでしょう?

アンプラグド:お店は仲のいいお店がいいです。

qbc:もう顔を知ってるお店ということ。

アンプラグド:バーホッピングが趣味なので。個人でやってる、ちょっとこだわりのあるお店ですね。ホテルにあるオーセンティックな所とは違うんですけど。お客さんとお店の人の距離がすごい近い店を、よく探して、そこで遊んでたりするんで。そういう場所って仲良くなると、イベントに呼ばれるんですよね。夏だからバーベキューやろうみたいな。そういうところで飲んで騒ぐのが、一番大好きです。

qbc:たまたま、その店で知り合った初対面の人とガヤガヤするみたいな雰囲気もありつつってことですか?

アンプラグド:そうです。そういうのができるようになるって、昔は全然思いませんでしたね。

qbc:それって、治療後の話ですか?

アンプラグド:そうです。

qbc:なるほどね。

アンプラグド:そういうところ、むちゃくちゃ幸せですよ。

qbc:鬱々としてた時は、それができなかったんですか?

アンプラグド:一番ひどいときは、人と話す、ましてや初対面の人と話す気力がなくて、外にも出られませんでしたし。そういう機会があったとしても、自分はどう思われてるのか、変に思われてるんじゃないか、うざがられてないかとか、いちいちビクビクしてました。

qbc:多少元気なときも、そういうふうな夜遊びをしてたわけじゃないんですかね?

アンプラグド:多少元気なときはしてたんですけど、ことごとく失敗というか不満足というか。

qbc:心から楽しめるようになった。

アンプラグド:そうですね。そういうものを気にしなくなったから、相手も心を開いてくれるみたいな。それがすごいあります。

qbc:最後の質問です。

アンプラグド:はい。

qbc:どんなことでもいいので、最後に言い残したことがあれば、お伺いしております。

アンプラグド:読んでる方に、でもいいんですかね。

qbc:はい。

アンプラグド:みんな人生諦めないでください。以上です。

qbc:ありがとうございます。

アンプラグド:どうもありがとうございました。

あとがき

舐達麻たくさん聞きましたよ。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:なずなはな】

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