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「ドーパミン」サプリが存在しない理由


メラトニンサプリはある

「メラトニン」という神経伝達物質があります。

これはセロトニンから合成されるホルモンで、眠気・睡眠の持続を司ります。
(カフェインはこれの働きを阻害して覚醒をもたらします。)

サプリとして売っているので不眠の人は眠剤より先にこちらを試す方がいいと思います。

もともと脳内で生産されるものなので薬物のような依存性はありません。

神経伝達物質ってそのまんまサプリで補充できるものがあります。

が、ドーパミンやセロトニンは売ってません。

今回は、脳がどのように身体と物質のやり取りをしているか解説します。

血液脳関門の存在

脳って大事な臓器なんで、体内に吸収したものを何でもかんでも入れたらマズイのです。

なので、脳につながる血管には「血液脳関門」と呼ばれる、ふるいのような物が存在します。

栄養と有害物を選別する超大事な場所です。

この辺の仕組みはかなり複雑で分かってないことも多いですが、

覚せい剤が危険なのは、有害物にもかかわらずここを簡単に通り抜けるからです。

で、
メラトニンはここを通過できるけど、ドーパミンやセロトニンって通れないんです。

なので脳内で自力で生産しなければいけない。

ちなみにGABA(γ-アミノ酪酸)も通れませんが、これは別経路で脳に影響を与えます。

GABAが腸内にたどり着くと、迷走神経という副交感神経から脳に信号を送り、脳内の生産を促します。

だからサプリが存在するんですね。

話を戻すと、ドーパミンやセロトニンの生産機能が低下してる人は、

①必要な材料を充分量とる → メガビタミン療法

②合成を邪魔するものを排出する → 重金属、微生物などのデトックス

をする必要があります。

発達障害/精神疾患に限らず、慢性疾患の原因って に尽きると思います。

必要な物が足りてないか、
有害なものが侵入しているか。

後者は、有害物そのものが自然排出機能をストップさせるハメ技に陥ることがあります。

水銀が有名な例です。

メガビタミン療法が上手くいかない人って、後者にアプローチしていないからだと思ってます。

が、有害物の排出治療をするにあたり、前段階がいろいろあります。

これ以上の流入を食い止めることです。

考えてみれば当たり前ですね。

バリアは二重になってる

流入を食い止めるためには血液脳関門の修復とリーキーガット症候群の治療が必要です。

口から摂取したものは、二段階で有害物をふるいにかけられます。

①腸壁の粘膜や免疫抗体でシャットアウト

②血液脳関門でシャットアウト

はリーキーガットについての記事です。

腸のバリアの詳細についてはこちら

人体は基本的にこの二重構造で脳を守っています。

ただし、2つのバリアが破壊される要因って同じなんですね。

リーキーガット症候群を引き起こすゾヌリンというホルモンです。

これが過剰分泌されると、それが腸のバリアを破壊して血中に侵入し、続いて血液脳関門も破壊してしまいます。

腸内に炎症がある人、小麦や乳製品等を未消化のまま腸に入れてしまう人がそうなります。

この状態をリーキーブレインと言います。

厄介なのは腸壁が破れても血液脳関門が破れても、自覚症状が一切ないんです。

そうやって原因不明の心身の不調が現れます。

なので、僕が関わったすべての医療従事者はまずここの治療を第一優先で行っています。

以上より、
・栄養素の欠乏を確認
・有害物の流入経路の確認・治療
・必要に応じてデトックス

という流れが、発達障害/精神疾患の内科的治療のよくある流れになります。

自分は現在、長年のリーキーブレイン状態で脳内に蓄積した重金属をサプリと薬剤でもってごり押しで排出しようとしています。

(水銀によるハメ技を力ずくで打破します。)

基礎的なことを理解したい人は を参考にしてください。

十分な知識がないと途中で諦めてしまう

大昔、何の知識もなかったころ、自分はうつ状態を何とかしようとドーパミンの材料を調べました。

チロシンというアミノ酸です。

Amazonで買って飲んでいたのですが何の効果もありませんでした。

今思えば当たり前ですね。

疾患性の栄養欠乏や有害物の流入・蓄積、まず片付けるべきはそちらだということを知らなかったのですから。

そんなわけで、

自分の人生を取り戻そうとあらゆる健康法に手を出し、頑張ってた人ほど、「現代科学で治らない」と諦めてしまいがちです。

の記事に書きましたが、正しい試行錯誤とは「失敗したときに仮説を立て次に生かせる」ものです。

最近公開した霊能力者に関する記事もそういったことを伝えたくて書きました。

やる気と行動力がある人が諦めてしまうのは非常にもったいないと思ってこのマガジンを書いています。

未作成の記事もまだ多いですが、
治したい人はメジャーな病因とだいたいのセオリーを理解してみてください。

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