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主治医の探し方


内科治療において、僕がお世話になっていた(いる)のは、主に統合医療(オーソモレキュラー)バイオレゾナンスのクリニックです。

発達障害/精神疾患を治療できる医療ジャンルは、実はいくつも存在しています。

僕が問題に感じるのは、
精神科にしかかからない人と、代替医療の可能性を徹底的に調べてる人とのひどい情報格差です。

とはいえ、情報を探っている人も、肝心の主治医選びでコケれば元も子もありません。

ここでは、イチから主治医候補を探し、臨床知識や技術を見極める方法を解説します。

自分の説明書をつくる

探す前に必ずやるべきは、下記の記事で解説したような自分の説明書の作成です。

今回は相手が医師やカウンセラーなので、以下の項目を文書にまとめましょう。

・現在の困り事
・最新の検査結果(なければ健康診断の血液検査でも構いません)
・困り事が発生した時期と現在までの状態変化
・通院・服薬歴、受けた診断
・食事、睡眠時間とリズム、生活と就労の状況
・子どもの頃からの食生活
・その他の病歴・事故歴・服薬歴(ピルや抗生物質の長期服用など)
・ワクチン履歴、銀歯の有無(重金属の蓄積に関係)
・タトゥーやボディピアス、外科手術のチタンプレートの有無(電磁波過敏症に関係)
…などなど

カウンセラー相手なら
・生育環境、家族との関係、今までのストレス状況、思い当たるトラウマ等
も加えましょう。

これらを作成すると長大な自伝になりますが、ポイントを押さえて時系列に並べ、伝わりやすく書きましょう。

有能な医師ほど忙しいので、箇条書きが望ましいです。

まずここが第一のハードルです。

自分の状況を客観的に把握できない、簡潔にまとめられない人は、身内に相談するかマインドフルネスの習慣化から始めましょう。

コストをかけずに脳機能を向上することができます。

治療計画の全体にマインドフルネスの継続が大事なのは ↓ の図と記事で述べたとおりです。

根本治療のプロセス

なぜ文書にまとめるか?

それは、複数の医師やセラピストをあたる場合、メールに添付して見てもらう事ができるからです。

自分の状況を客観的に把握し、何度も説明する手間を省く。

これが必須条件です。

初診予約前に必ず情報を渡す

根本治療をする医師はたいてい、複雑な疾患を抱えた患者が、半信半疑で自分を頼ってくるという状況に慣れています。

なので、初診予約を取る前に「自分の説明書」をメールで送付し、治療の可否と費用・期間の目安を聞きましょう。

治療界隈の権威である東京葛飾の宮澤医院などは、診察前に細かい状況をヒアリングするフォームを完備しています。

また、初回無料で相談に乗ってくれる分子栄養学系の医師も多くいます。

また、患者側に多少の知識(このマガジンをざっと読むくらいでいいです。)があることは重要です。

複数のクリニックに「自分の説明書」を渡し、返ってきた答えの具体性で、医師の知識や経験を測ることができます。

また、統合医療(オーソモレキュラー)系の検査は自分でキットを購入して行うことができます。

事前に必要な検査を行い、その結果をどう読んでくるか?で判断することも可能です。

このジャンルを利用したことがなければ、

・遅延性フードアレルギー検査(リーキーガット症候群を調べる検査)

・尿中有機酸検査(脳の状態を広範囲に調べられる万能検査)

あたりがいいと思います。

(どのみち初期段階で多くの人が受けることになります。)

検査を事前に受けておくと、その結果を持って主治医を探せるという大きなメリットがあります。

これにより治療までの期間や費用についての目安が判定しやすくなります。

実際に医師と会う

観察眼とは何か?

オンライン診察でも構いませんが、主治医候補を見つけ、実際に初診日を迎えたとします。

どうやって医師の技術を見極めればよいでしょうか?

ここで問われるのは他人に対する観察眼です。

観察眼は人生経験によって徐々に磨かれていく説明不能のものと思われがちですが、そんなことはありません。

自分が冷静に話を聞けるかに注力すればいいだけです。

多くの困りごとを抱えてつらい気持ちがふと愚痴として出てしまう。
費用や治療期間の話でかなりキツイことを言われ気持ちがふさいでしまう。

そのような瞬間が「冷静さを欠いた」状態です。

そういうとき、目の前の人間を観察するセンサーは一切働いていません。

治療途中の人が、途中で投げ出して通院をやめてしまう。
そしてGoogleの口コミ等に悪口を書く。

治療界隈あるあるですが、これはまさに上記の典型だと思います。

さて、マインドフルネスなどを駆使し、ある程度の冷静さを身につけたとして、どうやって医師を見極めればいいでしょう?

それは自信です。

専門的な知識や臨床経験については、素人が推し量るのは難しいです。

が、医師自身が自分の知識や経験にどの程度自信があるかは、素人でも分かります。

こちらの困りごとに対して、あるていど明確な根本原因の検査プランを示せること。

検査結果がクロだった場合、目安としての治療期間や費用をざっくり回答できること。

あるいは、それだけでは何とも言えません、ときっぱり言えること。

そして、こちらが分からないことを質問した時も明確な答えを提示できること。

喋る内容よりも、喋り方や受け答えのタイミングに自信の有無が表れます。

専門的な知識がなくとも、患者自身が冷静な状態をキープすれば感覚的に判断は可能です。

そしてそれは大抵当たります。

してはいけないこと

無意味に知識をひけらかすことは厳禁です。

必要なことを聞くために「○○は○○だって聞いたのですが、その点は症状と関係ありそうですか?」といった質問をするのは構いません。

が、不必要に知識を語る人ってけっこういて、その場合医師はこう考えます。

…この人、いずれ指示に従わなくなって、通院しなくなってネットに悪評とか書く可能性大だな。

これが一番避けたいケースです。

というかむしろ、統合医療(オーソモレキュラー)の患者は、このマガジンに書かれた概念は大体把握している人が半数だそうです。

向こうからすれば、知っていても知らなくても当たり前。

プロ相手に知識などひけらかしても意味がありません。

見限ってもよい

初動でしくじり、腕の悪い医師について結構な時間やお金を無駄にすることはよくあります。

が、挫けないでさい。

次の医師を探す際に、その治療歴は生きてきます。

検査結果、服用したサプリメント・薬剤などを「自分の説明書」に追記します。

失敗の原因について仮説が立てられるか?という観点でもう一度医師を探すことができます。

障害や慢性疾患の治療において、何事も100%はない、ということを念頭に置いて果敢にチャレンジを続ける人を僕は応援しています。

参考:クリニック一覧

統合医療(オーソモレキュラー)とバイオレゾナンスのクリニック一覧へリンクを張っておきます。

(※オーソモレキュラーの方は だけではなく、複数の学会が存在します。)


頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。