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だからこそ、関ジャニ∞は再び走り出す

【関ジャニ∞/『ここに』】

《止まらない思い 抱いて/慣れない風に吹かれて/降り出す雨に打たれて/始まるんじゃない 始めるんだぜ!!》

6人体制となって初めてリリースされる楽曲。

それが、「再出発」の意志を高らかに掲げた"ここに"であることが、何よりも嬉しかった。

そして、「国民的バンドから国民的アイドルへの提供曲」であるこの曲は、2018年の音楽シーンを明るく照らしてくれた。

WANIMAの持つポジティブで陽性なバイブスは、関ジャニ∞のメンバーたちにとって、スムーズに共有できるものだったはずだ。

だからこそWANIMAの3人は、関ジャニ∞への熱いリスペクト精神のもとに、彼らが今まさに必要な楽曲を生み出すことができたのだと思う。

晴れやかに突き抜けたメロディ、パンキッシュに弾けるリズム、そして、汗と涙と笑顔の全てを包み込む、優しくも力強いバンドアンサンブル。

そのどれもが究極の"WANIMA節"であるからこそ、"ここに"は6人の背中を押した。

こんなにもエモーショナルで幸福なコラボレーションが、J-POPシーンのど真ん中で堂々と実現した事実に、ただただ感動する。

「ミュージックステーション」への出演時、大倉はこの楽曲についてこう語っていた。

「渋谷が脱退して、言葉にできないような思いを抱えていたんですけど、WANIMAのみなさんが言葉にしてくださった。」

そして、その後に披露された全身全霊のライブパフォーマンスは、まさに圧巻の一言に尽きた。

横一列に並び、一つひとつの言葉を、遠くへ向けて真っ直ぐに放つメンバーたちの姿に、僕は強く心を打たれた。

《また逢えたら歌おう リズム刻んで踊ろう/また逢う日を歌おう いまを刻んで行こう》

たとえ、渋谷と道を違えることになったとしても、大切な絆が失われることも、これまでの思い出が消えることもない。

だからこそ、6人は自分たちの意志で「第2章」の道へ歩み出す。

もう、悲しんでばかりはいられない。

"ここに"に込められた「再出発」のメッセージは、メンバーだけではなく、僕たちの背中もそっと押してくれる。

※本記事は、2018年9月9日に「tsuyopongram」に掲載された記事を転載したものです。

「tsuyopongram」はこちらから


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