【雲の中の富士山を登った時の話・2日目①】宿で起床、出発
こんにちは! 雲の中の富士山を登った月見里です!
今までの記事は、こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひご覧ください!
前回、朝起きてから新宿、富士山5合目、そして8合目の宿にたどり着き、宿で寝て1日目を終了したところからスタートです!
起床
翌日、私は、無事朝の1時半に起きました。
なぜか目覚ましの前に目が覚めたので、ほかの人の迷惑にはなりませんでした!
皆さんもこういう経験はないでしょうか? このようにアラーム前に起きてしまうのは、「過緊張」という状態から生じる無意識なことのようです!
ぐっすり心地よく眠れたとまでは言えませんが、眠れなかったとかではないのでよかったです!
昨晩は20時前には寝たので、5時間半くらいは仮眠が取れました。
睡眠というよりは仮眠でしたが、ぼんやりとした頭は冴えたような気がします!
ご来光の夢
正直なところ、ご来光は諦めていました。昨晩、ほかの人たちもそんなようなことを言い合っていました。寝ているときも、外の風と、雨が打ち付ける音が、中腰くらいの高さにある屋根に打ち付け、壁にも打ち付けられて激しい音がしているのが聞こえていたからです。
さらに、ネットで調べたところによると、雨、曇といった天候だそうだった。
私も同感で、二度も奇跡は起こらないと思っていました。
しかし、最初から完全にあきらめてしまうよりは、一応行ってみてから諦めても遅くないと思ったので、一応ご来光に間に合うように行って見ることにしました。
また、私は頂上に行くことについて、主に四つの目的がありました。
一つ目が、ご来光を見ること。
二つ目が、お鉢参りをすること。つまり、火口のふちに沿って一周することです。
三つ目が、御朱印をもらうこと。頂上には富士山を御神体とした神社があるそうなので、そこで御朱印をもらいたいのです。
四つ目が、頂上の郵便局で「登山証明書」をもらうこと。頂上の郵便局には、そこでしか買えないそれが売っているらしいのです。
一つ目の目的が不可能になっても、ほかの目的がかなえられる可能性があるならば、あきらめたくなかったのです。
さて、前回も書きましたが、予定のご来光の時間は5時くらいで、宿から頂上までは約90分とのことでした。しかし、どれくらいに出ればいいのかがわからず、周りの人が起きだすのを待つため、早めに起きたのだった。
それに、服を干していたので、その辺りの荷造りもしなくてはいけないから、早めに起きたのです。
しばらく待ってみる
1時半に起きたものの、ほかの人は誰もご来光を見に出て行っていないようです。
一人で真っ暗闇の中出ていくのは怖いので、できればほかの人が出ていくタイミングで一緒に出ていきたいと思ったので、しばらくじっと待つことにしました。
寝起きだからか、体が重くて厳しいので、私はゼリー飲料を少し口に含んで栄養をつけ、念のため持ってきていた頭痛薬と滋養強壮の薬を口にして気つけをしました。
自分の頭上に干してあるレインウェアやタオルに触れました。残念ながら、寝る前に干しておいたそれらは、大して乾いていませんでした。部屋のほとんどの人が干していて、空気の飽和水蒸気量は100%を超えていたのだろうから、致し方ありません。
例の喧嘩家族
誰かが動き出すのを待つ間、前回のケース①の喧嘩家族が、小声で話しているのが聞こえました。
例の息子が、父・母に、
「高山病で頭が痛くて眠れない」とぼやいているのが聞こえました。
かく言う私も、軽い頭痛がありました。高山病によるものなのか、睡眠不足によるものなのかはわかりませんが……。なにせ、一日目は5時間、二日目は5時間ほどの睡眠時間でしたので。
すると母が
「じゃあ、一緒に下山しよう? 無理はよくないよ」
と説得します。
それに対し、息子は駄々をこねて、
「でも、もったいないし……」
と言って、彼らは静かに口論をしました。
3時になった
それから時間が経ち、気が付けば3時になっていました。
悲しいことに、この間、誰も出発する人はいませんでした。たまにトイレのために出て行く人はいましたが、本格的に出て行く人はいませんでした。
さすがにそろそろ出ないと夜が明けてしまうので、私は一人きりで出て行くことにしました。
ほかの人を起こさないように細心の注意を払って荷物をまとめ、寝床を出ることにしました。
……とはいえ、枕元に干してあるレインウェアをまとめて、足元のフックにつるしてあるポリ袋入りバッグと靴を持たねばならないので、そこそこ大きな音が出ました。
私がそれらをもって梯子を下ると、隣のダンディマン(彼については前回のnoteを参照してください!)と目があいました。
音を立ててすいません、起こしちゃいましたか。
と私が軽く謝ると、
「気にしないでいいよ!」
とニカリと笑ってくれました。
最後までダンディな人でした。
玄関へ
荷物をもって玄関前に行くと、スタッフの方は起きていました。
当然、ほかには人はいなく、真っ暗でした。
この時点で、ヘッドライトはすでに役立っていました。これがなかったら、間違いなく日の出前の登山は不可能でした。
この宿では、登頂から帰ってくるまで荷物を預かってくれるサービスがあると聞いていました。どうせまた下山の時にこの宿まで戻ってくることになるなら、わざわざ重たいバッグを持っていく必要はないと私は判断しました。
そこで、私は
・飲み物(水分補給のため)
・財布(頂上の神社、郵便局で使用予定)
・御朱印帳(頂上の神社で御朱印をもらうため)
・お弁当(昨晩宿からもらったもの。頂上の景色を一望しながら食べることを試みている)
の四点だけをビニール袋に詰めて、あとの荷物を預けることにしました。
出ていく際に、スタッフに私以外の人が全然いないことを尋ねたところ、
「今日はほぼ確実にご来光は見えないから、みんな諦めて、ちゃんと寝て明るくなってから安全に登ろうという人がほとんどなんです」
とのことでした。
実に賢い。
賢いが、ロマンがない。
私はそう自分に言い聞かせて、外に出て行きました。
*
今回は以上となります。
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