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#読書レビュー
勝手に整数にしないでよね:『夫のちんぽが入らない』
※この作品には漫画版もありますが(漫画版も好きなのですが)このレビューは原作の小説について書いたものです。
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面白いものをカテゴライズする方法って無限にあると思うけど、私の考える一つは、「交響曲的か、非交響曲的か」。
交響曲にも色々あると思うけど、今日日本で人気の高い曲の多くは、計算されまくってカタルシス(多くは第4楽章)に向かってくものだと私は考えている。それぞれの楽章にも緩急
一人を見つめるとき、世界が広がっていくその不思議さよ:母ではなくて、親になる
山崎ナオコーラさんの文章が好きだ。
シンプルなのにとても変わっているから。
たぶん変わっている(というか未来を生きている?)のは彼女の「考え方」で、それをよくこんなにみんなにわかるようなシンプルな表現に落とし込めるな、といつも感動する。
また、抑制のきいた文章だと思うのに、常に「社会」というか「世界」というかに目を向けて、情熱的に生きているところもよい(情熱的でない部分について、正直に書かれてい
産んでも産まなくても大丈夫、どっちの人生にもあなたのしたいことが詰まっているから/『私、子ども欲しいかもしれない』レビュー
子供を持つ方針を執るか持たない方針を執るか考えることは、私にとっていつも苦痛でしかない。「産む」なら、絶対に越えなくちゃならないと思ってる山が2つあって、その山があまりにも大きくて、私を潰しにかかってくるからだ。
いろんなものに、「産むなら体力がある若いうちに!」と書かれている。私は既に生物学的には決して若くはないが、自分の実家で起きた様々な残念な出来事(ほとんどがお金があれば回避できたはずのこ
「パートナーはただ一人」を疑ってみて見えたこと:わたし、恋人が2人います
前から、結婚について思うことがあった。「好きな人が、世界の中でただ一人私だけを選んでくれるって、そんな嬉しいことないなと思うけど、」
「それを受け入れたら、『恋が始まる!』っていう、あのモゾモゾした温かい気持ちはもう永遠に悪者になっちゃって、封印すべきものになっちゃうの?」
「新しく出会った素敵な人に触ってみたいって思う素直な気持ちも、許されなくなっちゃうの?」
結婚は、してみたい。
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