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脳に障害があるわたし

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わたしは脳が疲弊して、元の状態に戻らない障害を抱えながら生きている。 そんな自分でも考えられること。感じること。など
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2018年9月の記事一覧

妖怪人間の替え歌"要介人間"



やみにかくれて 生きる
おれたちゃ 要介人間なのさ
ひとに弱音を 見せられぬ
なまりのような このからだ
「早く健康になりたい!!」
暗いさだめを 吹きとばせ
トモ・トモ・トモ
要介人間

月になみだを 流す
おれたちゃ 要介人間なのさ
鬱をこらして ひとの世に
生きるのぞみに つらくなる
「早く健康になりたい!!」
暗いさだめを 吹きとばせ
トモ・トモ・トモ
要介人間

薬(ヤク)に

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余計な気遣い

私は大学病院の精神神経科(つまり精神科)に通院している。

診察室は地下の精密検査をするエリアであまり人通りは少ない。ひっそりと目立たないような隅っこにある。
そのことを差別のように悲観的に言う他者がいる。
でも当事者である私個人はありがたいのだ。
だって、私たち感覚過敏の人が多い精神科は、もし大学病院のど真ん中にあると、「〇〇の番号の方、診察室どうぞ」に限らず人の足音、受付ナンバーが変わる音と光

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文章が読めない私の読書

文章が読めない私の読書

"カーテンを閉めて、目覚まし時計をいつもより四十分早くセットする。親指とひとさし指で小さなねじをつまんで、ていねいに回す。自分で時計の針を動かすのって、やってはいけないことをしているようで、少し気持ち悪い。"
(少女は卒業しない-朝井リョウ-14ページより)

この綺麗な文字列と表現に惹き込まれる。

「静かな」、「灰色の」、「ノストラジック」、「11月」…
と、私の中で単語が浮かんでくる

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子供の虐待について凡人の考え

わたしは子供を産んだことはないし、公園で1時間関わることはあっても何年も朝から晩まで幼い人間の命に寄り添ったことはない。

けど、愛犬を世話が終わり数年経った今、思い知る。怒鳴り声と暴力に恐れながら育ったわたしは犬のモモを殴ることにしか一生懸命になれなかった。それが世話だと思っていたからだ。わたしなりの愛情だった。
トイレに失敗すると大声で叱る。やり方を教えないで失敗をただ怒る。実に理不尽だ。

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