マガジンのカバー画像

いちにち・いちとおこ

178
日記のようなブログのようなエッセイのようなコラムのような。恋愛のことや、結婚のことや、助平なことや、時に真面目なジェンダーのことなどが、主な関心事。
運営しているクリエイター

#ジェンダー

突然ですが乳ガンを切った。乳とか女性性とか。

突然ですが乳ガンを切った。乳とか女性性とか。

50歳になった。ガンが見つかった。乳ガンだ。なんと今入院中です。術後3日目です。片乳が無くなった。

ガン検診でガンが疑われたのは半年くらい前のことで、精密検査に進み生検をした結果ガンと確定したのが12月のことだった。ガンが分かってから、次の作品はガン闘病記になるか…?と皮算用し、少しずつnoteで記録しようとしたのだが、結果的に、術後の今日まで何も書けなかった。どうやらわたしには闘病記は書けなさ

もっとみる
【プロフィール2023】菊池とおこ

【プロフィール2023】菊池とおこ

基本プロフィール名前
菊池とおこ

経歴
ライター。心理士。
1973年生まれ。北海道大学文学部行動科学科卒(文化人類学専攻)。行政系広告代理店、医療系広告代理店に勤務、小説家を目指し活動するも成らず。
結婚と離婚を経て地方自治体の結婚支援事業担当職に就き、2018年独立、webメディア等でライターの仕事を始める。
2020年男女共同参画系の機関に就職、女性相談の業務に従事。2021年放送大学に編

もっとみる
「見えなくなるもの」に自覚的でありたい。【LIFULLドキュメンタリー視聴レポート】

「見えなくなるもの」に自覚的でありたい。【LIFULLドキュメンタリー視聴レポート】

 先月、株式会社LIFULLからご案内をいただき、同社制作のドキュメンタリー・フィルムの試写会に参加させていただいた。エイジズムをテーマにした『年齢の森』と、ジェンダーと多様性をテーマにした『ホンネのヘヤ』の2本である。

 わたしはエイジズムやジェンダーについて問題意識を持つライターのつもりだったし、LIFULL社もそのように思ってくださっているからお声がけいただけたのだと思う。しかしフィルムを

もっとみる

メモ的に:自分で自分の面倒を見ること。

自分で自分の面倒をみる技術|週末セルフケア入門|鎌塚 亮 @ryokmtk

今日まさにこういったことを考えながら帰ってきたので、こういったこと、というのは、男性のセルフケア、ということなのですが、あまりにもタイムリーなのでフォローさせていただきました。

この頃まとまった内容のことを書く余力がなくて、今も目だの頭だの痛みが激しくてしかも吐き気、という状態なのでメモ的な短さに留めますけど、今日帰り

もっとみる
ノーブラ天国:高齢女子の大人げないファッション雑話

ノーブラ天国:高齢女子の大人げないファッション雑話

 年相応、というものが何なのか、考えることは難しいのだが、年を重ねるごとにファッションがどんどん年相応から離れていっている。真面目なかっちりとした服装を求められる場が身辺からほぼ消えた、ということも大きい。ワードローブは「プチプラ・ユーズドリサイクル・子供服・メンズカジュアル」みたいなラインナップ。今日の格好は、ビームスのメンズ長袖TシャツLサイズ(古着屋で500円で買った)に迷彩パンツだ。

 

もっとみる
どうか、憎むことのできない敵を、殺さないでいいように。

どうか、憎むことのできない敵を、殺さないでいいように。

 歌で、泣いてしまう。聴くだけでも泣いてしまうが、歌うと猶更泣いてしまう。「歌う」という肉体的運動は、感情を余計に歌の世界にシンクロさせる働きがあるように思う。

 去年、この歌を歌う機会があった。宮沢賢治の『烏の北斗七星』の一節を歌にしたものだ。

「祈り」 作曲:林光/作詩:宮沢賢治
岩手大学合唱団(2013.8.4)
於ローテンブルク聖フランシスコ教会

あゝ、マヂエル様、どうか憎むことの

もっとみる
心の中の熱い思いと、前に向かう冷徹な目と。「働き方の男女不平等」

心の中の熱い思いと、前に向かう冷徹な目と。「働き方の男女不平等」

「働き方の男女不平等-理論と実証分析」
山口一男、日本経済新聞出版社2017

 わたしの仕事は「結婚」と「婚活」である。

 そう公言していると(仕方のないことではあるが)割と勘違いされることもあって、「結婚を増やしたいんだろう」とか「独身者に結婚を勧めたいんだろう」という前提からコメントをいただいたりもする。

 正確に言うとわたしの思いは「結婚するなら幸せになって欲しい」「結婚は幸せとも限ら

もっとみる

コンサバアラサー女子は、気をつけないと搾取される。「CLASSY」孝。

 一か月ほど前、美容院に行ったら前に置かれた雑誌のひとつが CLASSY だった。この雑誌のターゲット層はどのへんなのかな、と思ってぱらぱらと誌面を見ると、コンサバティブなファッションを好む20代後半から30代くらいをメインターゲットにしている雑誌なんだな、と理解した。わたしはもうその年齢集団から上半身くらいは抜け出しているし、その時着ていた服もスウェット素材のメンズライクなトレーナーに迷彩柄のス

もっとみる

若い女子に「エンジョイ!」って言いたいから書く。

 先日書いた稿、『「女」を「男」に変換すると、そのおかしさに気がつく表現が、ある。』が、投稿から11日で、これまでの稿で最高のビューを数え、スキの数も一番となりました。ありがとうございます!

 最初(なぜ!?)と思ったが、ノートの「おすすめ」にピックアップされていたことが分かり、その後に「コンテンツ会議」にも取り上げていただいたので(金曜日の投稿で、その週の「コンテンツ会議」には入らなかったので

もっとみる

「女」を「男」に変換すると、そのおかしさに気がつく表現が、ある。

 牛乳石鹸のWeb動画を巡っての是非が、ちょっと前話題になった。

 わたしはこの動画を見て(えええー、パパ、30過ぎての自分探し?)という感想を持ったのだが、知り合いの知り合い、くらいの近さで、「これのどこが悪いの?パパだって、迷うこともあるじゃん。ちょっといなくなりたくなることもあるじゃん。そんなに遅く帰ってきた訳じゃないし、息子だって笑顔で迎えたじゃん。許して家族が続くんじゃん。そのくらいの

もっとみる