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思考力実践練習その3 反例を用いた0⇨1思考力の証明 黙考して思考を整理するのは不可能

こんばんは、経営者のこうたです。

思考力の記事は細分化をするため、時間がある時には積極的に投稿するようにしています。


今回はビジネススキルとして、この方法がいかに効果的なのかを実感してもらうための記事です。


前回までの思考力に関する記事は、上記の記事に集約されています。





1.概要

今回の議題はこちら。


人は話すことで頭の中が整理される

なぜ?

ジッと考え事をしても思考はまとまらないから

とにかく前に進む思考をする必要がある

取っ掛かりがなければ、状況の解説からでもいい

愚痴ることで気分転換になるのと同じ原理



番外要素

会議でも同じことが言える

他者の意見を聞くことで、その意見に対して思考が動くから


普段は思考フローを書き出していますが、今回は要約に近い感じになりましたね。

説明している内容は本当に単純なんです。

というより、タイトルで簡潔してすらいます。



でも実感できていない人に説明するのってけっこう難しいですから、今回は実感を持ってもらう方向性の内容です。

テーマとしては単純ですが、内容はちょっと難しいのできちんと噛み砕いて思考を働かせてください。





2.反例を思い出してみよう

私の記事では、会話をすることで思考は動き出すが、ジッと考えていたら思考がうまく働かないと説明しています。


では、ジッと座って考えている時、良いアイデアや結果の発想、または矛盾点などの指摘(気づき)に繋がったことはあるでしょうか?

勘違いしてはならないのが、結論を下すことが前に進む思考なのではなく、結論を下すに値する理由を生み出すことが求められる思考です。


例えば、AとBのどちらにしようと悩んでいたとします。

ある程度それぞれの条件などの詳細も把握しており、あとは決断するのみの状態です。

本当にただ決断をするだけなら、ジッと考えるだけでも決められます。


ですが悩んでいるということは、どちらも一長一短で正誤が分からないからなはず。

明確に「こっちがいい!」と判断できる理由が思い浮かべば、スムーズな決断に繋がります。



さて、あなたは博打で決断することが多いですか?

もしそうなのであれば、それは思考の放棄です。

毎回理由が生まれるものではありませんが、2択を根拠もなく選ぶことが多いのであれば、情報収集能力か思考力が弱いと言わざるを得ません。



そして、ジッと座って思考した時に良い案や理由が浮かびますか?

もしも「イエス!」と答えるのであれば、私の意見とは異なるので、そっと本記事を閉じてください。

ですが割合的に少ないと思いますから、ジッと座って決断を下すことはあっても、有効な思考が生み出されたことは少ないはずです。



「ジッと座って思考する」とは、本記事だと『黙考する』と同義です。

ゆえに、『会話をして考えようとしない』が反対の言葉に近いと言えましょう。


「考えようとしない」をもっと分かりやすく噛み砕いて言うのであれば、『意識を思考に集中させない』です。

考えよう考えようと思うと、その「考えよう」というワードが脳内を支配して、結局集中できなくなります。




ジッと考えることがいかに難しい方法なのかが分かれば、話すことが有効かも知れないと思えたと思います。





3.話す時は自分の意見も混ぜるもの

上司に報告するわけではないので、事実だけを淡々と述べる必要はありません。

「自分はこう思う」ということを話してもいいものです。


よくある会話を例に出してみましょう。

山田「AとBのどちらにするか悩んでいるんだ」

中村「なんで悩んでいるの?」

山田「Aは○○のメリットがあるけど、デメリットもけっこうある。BはAに比べて利益は少ないけど、デメリットはそれほど気にしなくていい」

中村「Aのデメリットはなんとかなりそうなの?」

山田「□□の理由で半々くらいだな。だけどBのデメリットも0ではないから、利益とのバランスを考えたらAのほうが有効かもしれない。AとBとで利益の差がこれくらいだから、冷静に考えるとBを受ける理由が弱いかも。というより上司を納得させられる明確な理由がないかもしれない」


最初はどちらにしようか悩んでいるだけだったのが、だんだんと「悩むほどBは魅力か?」と疑問を持つようになった感じです。

そしてAとBの決断以外の要因として、上司にどういう理由で選んだのかを説明しなければならないことを思い出し、そのことも考慮して決断することが思い浮かびます。


結果的に、「よくよく考えれば上司を納得させられない」という理由が生み出され、Aを決断するという流れです。



これ、黙考していても浮かびそうに思えますが、そう簡単には浮かびません。

なぜなら、双方のメリットとデメリットを天秤にかける思考はしても、主観を混ぜた思考まではしないからです。


「メリットは○○で俺はこう思うけど、デメリットは□□で俺的には▲▲なんだよなあ」なんて頭の中で独り言をしていますか?

しないと思います。


自分の意見って方針などの大枠は頭の中で生み出されても、細かな部分まではあまり考えません。

なぜなら、心の中で自分と対話するのと同じだからです。


普段から自分と対話しているならともかく、一般的にはあまりしないと思います。





4.情報量を思い返せば不可能だと気づける

先ほども言ったように、大枠は頭の中で考えられます。

しかし細かな部分までは考えられないというのが今回の意見です。


『情報』であれば、細かな部分も把握しているでしょうし、一つの情報に対する考察や推察もできているでしょう。

ですが複数の要素を総合して鑑みた場合は、事実というより主観による考察(推察)でしかありません。



実は本記事を作成するにあたって、あらかじめこのような流れで書こうと思っていたわけではありません。

他の記事に比べ、本記事はちょっと難しいです。

タイピングしながら思考が働き、結果的にこのような内容ができあがったようなものなのです。



何から書こう(話そう)と考え、とりあえずタイピング(発言)。

書いていくうちに、「あれもあった」などと要素同士が繋がって0⇨1に繋がっています。

これだけの量を頭の中で考えて書き出すのは不可能です。


会話形式も同じで、もしも文字に起こしたら、本記事以上の文字数になることでしょう。

その文字数を頭の中だけで思いつき、綺麗にまとめることができますか?





5.結論

思考力のワードが出る時、私はいつも「なぜ?」を追求しろと言っています。

『話すことで思考は整理される』と言えば単純ですが、これに対する「なぜ?」はけっこう難しい。

脳科学の分野に秀でていたらできるのかもしれませんが……


ゆえに、『話すことで思考は整理される』を正しいとする根拠を述べたのではなく、その逆の『黙考で思考は整理されない』の根拠を説明したのです。


黙考で思考が整理されないのであれば、思考を整理する手段はアウトプットしかありません。


初めてこのような形式で思考をまとめましたが、意外にスムーズにタイピングができてビックリ。

非常に楽しかったです。



実は思考力の実践記事の形式は、全て方向性が異なっています。

特にこうしようと思って書いているわけではなく、その場その場で内容を考えていたら結果的にそうなっただけ。


テーマの記事は決めてありますから、自動で適切な形式へと思考が導いてくれているわけですね。


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