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癌になって健康を手に入れた

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2019年夏にゼロステージの乳ガンの告知を受けるが手術はせず、全ての創造主である神への祈り、薬膳の実践と養生で、乳ガンが癒されたストーリー。
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#乳ガンサバイバー

癌になって健康を手に入れた

癌になって健康を手に入れた

最後の検査から半年後、浸潤癌を指摘されたところにしこりの形成はない。非浸潤癌を放置したら浸潤癌になるのか。それについては、私の事例を見ても証明できない。なぜなら、最初に見つかった非浸潤癌は特に変化はなく、浸潤癌は別の場所から見つかったからだ。では、非浸潤癌と浸潤癌の違いは何だったのか。生検検査の数値の差を見ても悪性を示すグレードは1で、依然大人しい癌の性質で転移はしない。違いといえば、術後のホルモ

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最後の検査

最後の検査

2020年11月6日

エコー検査のため、病院に向かう途中、信号で止まって前方の空を見ると、ビルの合間をうろこ雲が移動していた。その光景は、まるで、地球が自転して、空が動いているように見えて、地球というところに自分が居ることを初めて実感した。それと同時に地球も私の人生も全て、神の手中にあることを感じた。

エコー検査は、医師の診察室で、さらっと終わった。医師は、私が期待した癒しの発言もなく、もしか

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生姜湿布と里芋湿布

生姜湿布と里芋湿布

次の検査まで1ヶ月。お祈りと薬膳以外に成す術はなかった。しかも、時間は刻々と過ぎていく。しかも、浸潤している場所は、1㎝ほどのしこりができていて、チクチク痛んだ。何か方法はないかと思った時、ふと生姜湿布と里芋湿布を思い出した。

昔、私は看護師の方から、子宮筋腫が生姜湿布と里芋湿布で治ったという話を聞いて、自分も実践していた時期があった。その際、子宮筋腫は大きくならず、今は少し小さくなっていた。そ

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出会い

出会い

1月の検査でも、特に乳ガンの進行はなく、また3ヶ月後の検査の日が近づいてきた。しかし、検査予約日の5/15は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で、私が通う病院は、新型コロナウイルスの感染者を受け入れていることから、私は、病院に行くことを非常に恐れた。

そこで受け入れられるかわからないが、予約の変更ができるか病院に電話をした。受付からブレストセンターに繋がるまで30分も待たされ、やっと電話が繋が

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遺伝子検査

遺伝子検査

1月の検査で特に癌の進行はなく、体調も良く、定期的な運動も行い、このまま癒やされる確信が強くなってきた。もし、私の癌が本当に「がんもどき」だとしたら、遺伝子検査をしても乳ガンの結果は出ないのではなのでは? と思い、遺伝子検査に申し込んでみた。

以前であれば、自分が将来、癌になることを宣告されるかもしれない遺伝子検査なんて、恐くて絶対に受けたくないと思っていた。しかし、すでに癌の宣告をされた今とな

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癌とお金

癌とお金

日本で2017年の罹患数の女性の第1位は乳ガン、女性の9人に1人が乳ガンになる。

私は、癌家系でもないし、自分は癌にはならないだろうという自信から、民間の医療保険は解約したが、その半年後に乳ガンであることが発覚した。

ファイナンシャルプランナーでもある私は、2人に1人が癌になると言われている時代、また自分も含めこんなに沢山の女性が乳ガンになるのであれば、保険会社は給付金の支払いによって、収益が

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5ヶ月後

5ヶ月後

2020年1月

2019年8月に非浸潤乳ガンの宣告をされてから、ひたすらイエス・キリストの癒しを信じ、お祈りと癌に効く薬膳、睡眠と休息に励み、月の1回は癌の癒し温泉ホテルに通ってきた。また、姉の勧めによりスポーツクラブに入会し、運動も始めた。体調は、風邪ひとつ引かず、すこぶる良かった。沢山の友人が今日の検査のためにお祈りをしてくれていた。

私は癒やされていると思い、神に感謝した。

数日後、こ

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天国の境界線

天国の境界線

2019年11月29日、数年、ガンと闘っていた教会の牧師婦人が天国に召された。進行性の子宮ガンで脳や肝臓など他の臓器にも転移していた。彼女とは、夏に子ども達のバイブルスタディキャンプで一緒に奉仕をしていただけに信じられなかったが、確かにその時も時折苦しそうにしていた。彼女は手術、そしてあらゆるガンの治療を受けていたが、抗がん剤投与の度に副作用に苦しみ、教会では皆が彼女のためにお祈りしていた。

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サードオピニオン

サードオピニオン

「私は医者ですが、もし私や私の家族ががんに罹ったときには標準治療は受けないと思います。仮に受けたとしても、緊急を要する手術の場合くらいでしょう。私のクリニックでは私が受けたいと思う治療を提供して、がんが消えていく患者さんが大勢います。」

乳ガンを手術ではなく、お祈りと薬膳による養生で治すと決めて励んでいるものの、手術を勧める医師の言葉が頭を巡っては不安を感じていた。そんな私を励ますように、医師で

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癒しの秘訣

癒しの秘訣

シャムレッフェルさんは、癒しの秘訣は3つあると言っていた。1つ目は食事、2つ目は睡眠、そして3つ目は信仰だと。

シャムレッフェルさんは、日本人とアメリカ人のハーフで、エホバの証人のお母様の影響で、19歳の時にエホバの証人のミッショナリーとして日本に来られた。同時通訳ができたため、若くして主要メンバーになったが、横柄な上層部の人につまずき、教団を離れ、ビジネスマンとなった。しかし、癌になってからは

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シャムレッフェルさんとの出会い

シャムレッフェルさんとの出会い

「医師が知らない余命を伸ばすがん養生生活」

薬膳学校の事務所の方からお借りしたこの本をお返しするにあたり、果たしてこの本の著者は、今もご健在なのか気になり、彼がオープンしたという健康ホテルに行ってみようと思った。彼は2011年に腎臓、リンパ節、肺など全身に癌が転移したステージ4のがん患者で、医者からは余命6ヶ月の宣告を受けている。この本が書かれたのは2014年で、本の執筆からは5年、余命宣告から

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信仰の戦い

信仰の戦い

家から自転車で5分くらいのところの、昔住んでいたマンションの向かいの馴染みのある場所に、その教会はあった。1年前に転職してきた同僚に紹介されたその教会は、教会と言っても普通のキリスト教教会ではなく、イエスキリストをメシア(救い主)として信じるユダヤ人のための、メシアニックジュー教会であった。

その日は、スコット(Sukkot)というお祭りだった。スコットとは仮庵(仮小屋)という意味で、その昔、モ

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1ヶ月後

1ヶ月後

1ヶ月後のエコーの検査、担当してくださった医師は、13年前に初めてブレストセンターでお世話になった先生だった。当時、生検までしたが乳ガンではなく、先生が喜びながら結果をお伝えしてくださったのを良く覚えている。私は安心して検査を受けることができた。

1週間後、検査結果を聞きに母と病院へ。ブレストセンターの受付をする前に、母と手を握りあってお祈りした。名前が呼ばれ診察室に入ると、若手の医師から検査結

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癒しの旅

癒しの旅

姉の手配により、母と増富ラジウム温泉に癒しの旅へ。

東京から特急列車で2時間、さらにバスで1時間の山梨県の山奥にその温泉はある。バスの乗客は私と母のみ。バスの車中からは、刈り取りシーズン真っ盛りの黄金色の段々畑が広がる。

バスを降りて、小さい橋を渡ったところにその温泉宿はある。ひっそりと静かな入り口、古めかしい大きな時計が受付の横に置いてある。受付には誰もいなかったが、呼び鈴を押すと奥から人が

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