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年末年始の来客に向けてリビングや自室の目立つ所にシレッと「置きマン」するなら?|八選|川島・山内のマンガ沼

最近はすっかり『川島・山内のマンガ沼』が好きで、特に「クイズ置きマン」が楽しみ。

ふと、最近、多くなってしまったが、自分の「置きマン」ばかりを考えてしまう日々。

今回は、年末年始のクリスマスや大晦日、正月など、来客があったときにシレッと「置きマン」して、どう反応するか、いや、反応させてみたい、を考えた。

昔、テーブルに一冊だけ『クレヨンしんちゃん』を片付け忘れていて、そこから皆で全巻を読みまくるというのが始まって、それが凄く楽しかった。

あれをまたシレッと狙いたい。


[椎名うみ] 青野くんに触りたいから死にたい

タイトルに惹かれて内容も分からず買ったのが始まりで、その意味を知ったときの衝撃、、、一気に引き込まれた。そう来たかと。

ギャグ漫画なのかと間違うくらい声を出して笑うところもあったし、でもその正体は思わずゾッ…とする本格派ホラーで、今も連載を追うのが楽しみで仕方がない。

同じく、このタイトルを気になってほしい。

[相原コージ] Z 〜ゼット〜

年末年始の休暇といえば、何故か「ゾンビ」という印象がある。寒いのに物理的な襲いかかる恐怖で更に寒くなっていた記憶。

この漫画は最後、打ち切りで終わってしまうのだが、それが本当に勿体ないくらいに面白くて、時系列を敢えてバラバラにしたオムニバスで綴るゾンビに襲われた世界の風景。例えば、少女たちの奮闘劇とか。

打ち切りは仕方ないと受け入れると、最後のシーンは結構、話が途中なのが逆に印象に強く残っていて、その先のハッピーエンドを懇願したくて堪らないというか、ゾンビに関する漫画でスキ度は一番かもしれない。

最後の喪失感を共有したい。

[肋家竹一×此元和津也/P.I.C.S.] オッドタクシー

映画版は、まあ、アレだったけど…アニメは十回は最低でも観たくらい、本当にハマった。でも実はミステリーよりも、歌に沁みたし、ダイアンの哀愁が本当に良かった。

漫画版ではまた趣が違って、じっくり細部まで楽しめる。多分、そういう狙いなんだろうし。そして、アニメを観てしまうという再ループ。

アニメを知っていても知らなくても、一度は読んでみてほしい。これはアニメも併せて語りたいのだ。

[小松左京×一色登希彦] 日本沈没

ドラマが酷評されていたし、実際に観ていて本当に幻滅したけど、、、漫画では日本が沈没する緊迫感とか理論とか相当に面白いから、期待値が上がっていたというのもある。

勿論、原作の小説も面白いけど、話が微妙に違うから、別の物語として新たに楽しんでほしい。

とにかく、ドラマの汚点の払拭したい。してほしい。あんな最低な駄作じゃない。漫画なら唸るくらい面白いから。

[松本次郎×永井義男] いちげき

ドラマというか、実写の時代劇になっていて驚いた。脚本が宮藤官九郎で。まじかーって。

松本次郎は本当に好きで、全作品を持っている。万人にはウケない作品群の中で、唯一、この漫画は人にオススメできる。時代劇だから設定も導入も分かりやすい。

ただ時代劇ではあるけど、テイストはいつもの松本次郎節炸裂で鳥肌も立つし、ここから少しずつ氏の世界観にハマっていってほしい。

[鈴木みそ] 限界集落温泉

限界集落を、アイドルとそのヲタクで盛り上げようと画策する漫画。

一言で表現してしまうとそれだけなのだが、後でホリエモンが推薦している漫画だと知って、妙に納得できた。確かに”そういう方向”の漫画だった。

没落していく集落を盛り立て直す”メソッド”がいっぱい出てくる。それがユニークで面白かった。

クリエイターなら仕事感にも通じる部分がありそうだから、これは休暇に気軽にでも読んでみてほしい。

[十日草輔] 王様ランキング

アニメにもなっているし、すっかり有名だとは思うのだが、本当に不思議な感覚になる漫画。

主人公が喋れないからなのか、読み手のこちら側にもセリフや説明が少なくて、その読んでいる最中の自分の戸惑いがプラスの味になってくるのが、本当に面白い。

余計な言葉がないから物語の感情が真っ直ぐで、結構、熱く泣ける場面がある。

余裕のあるときに、この余韻を楽しんでほしい。

[鶴谷香央理] メタモルフォーゼの縁側

この漫画は本当に堪らん。生涯、忘れないと思う。

学生時代、同世代の友達ができないと絶望的な感情になるけど、歳の離れた婆さんとだって友達になれるんだっていう設定だけで、もう泣いてしまう。

描かれないけど、その友達期間は、主人公の女子高生視点からは短いってのも、だからこそ濃い時間を過ごしているんだろうなっていうのも、憶測だけで涙が止まらんくなる。

これを読んで人間関係のストレスとか、一気にデトックスしてもらいたい。


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