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シリーズ作品復習『名探偵コナン 14番目の標的』

U-NEXTにて「名探偵コナン」劇場版第2作『名探偵コナン 14番目の標的』を見てみた。

「名探偵コナン」劇場版第26作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を見て、改めて「名探偵コナン」劇場版シリーズを見てみたくなったので、見てみることにした。

監督は劇場版第1作に続いてテレビアニメ版「名探偵コナン」をはじめ、「ルパン三世」第2シーズンの作画、「キャッツ・アイ」や「シティ・ハンター」といった北条司原作作品を手掛けたこだま兼嗣。

本作は毛利小五郎と毛利蘭の過去をフィーチャーし、毛利小五郎大活躍の回になっている。
その毛利小五郎と彼の知人関係者の名前に入っている数字になぞらえて13から1まで次々と標的になる事件が展開し、
後半はその各キャラクターが海洋娯楽施設「アクアクリスタル」に集められ、暗闇での殺人事件から終盤の大アクションの展開に。

この回は数字になぞらえた人物か次々と出てきてはトラブルや事件で退場する殺人ミステリーのロイヤルランブルみたいな流れで、ミステリーの独特なハラハラドキドキとシャレた海洋娯楽施設「アクアクリスタル」の雰囲気と劇場版らしいダイナミズムで劇場版「名探偵コナン」らしさが楽しめる。

それにしても、ライトグリーンやパープル、ピンクや一部の大人キャラの造形に「キャッツ・アイ」や「シティ・ハンター」を手掛けたこだま兼嗣監督らしいというか、平成10年前後=1990年代後半らしい。
後半の舞台が海洋娯楽施設「アクアクリスタル」になったのも、丁度完成して観光スポットになっていたお台場や東京アクアラインの海ほたるパーキングエリアなどが次々と開業した90年代後半らしさがある。
それと本作のキーキャラが「ソムリエ」だったのもまたこの時代らしく、この映画の半年後に稲垣吾郎主演のテレビドラマ「ソムリエ」が放映していることからも分かるし、
後半のアクションやパニックはその前年に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演、ジェームズ・キャメロン監督作品『タイタニック』らしいし、
あらゆる部分で時代らしさが表れていて感慨深く、
見応えがある。

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